訪問リハビリテーションの成功事例8選|補助金活用とDX・稼働率改善の打ち手
目次
冒頭概要
訪問リハビリテーション業界の成功事例に共通する勝ち筋は、補助金活用そのものではなく、記録・移動・紹介導線を整えて収益改善につなげている点です。
本記事では、訪問リハビリや訪問看護リハビリに近い事例をもとに、再現しやすい打ち手、採択のポイント、DXや省力化の考え方を整理します。
訪問リハビリは、専門職の人件費、移動時間、記録・報告書作成、医師・ケアマネとの連携が収益性を左右する業界です。
売上は訪問件数と単価に左右されますが、現場の稼働率を上げすぎると記録や移動に無理が出やすく、品質低下や離職にもつながります。
そのため、電子カルテ、訪問スケジュール管理、報告書作成、地域連携、保険外サービスの設計などは、単なる便利ツールではなく経営改善の打ち手になります。
補助金・助成金は、こうした販路開拓、省力化、高付加価値化の投資を後押しする制度として活用余地があります。対象とする主な補助金には、小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金、新事業進出補助金、省力化投資補助金などがあります。
以下の事例を見ると、「何を変えると、新規獲得・稼働率・事務工数・継続率がどう動くのか」が分かります。
成功事例
東京の訪問看護リハビリ:IT企業の知見を活かしたDX設計で事務工数を抑えた例
| 1. 会社名・個人事業主名 | A社 |
| 2. 切り口 | ITツール活用(業務効率化、自動化)/データ活用/標準化・マニュアル化/生産性向上/補助金活用 |
| 3. 会社概要 | 東京都内で訪問看護リハビリステーションを運営する事業者。母体にIT関連事業の知見があり、在宅医療におけるDX推進を目的に訪問看護ステーション事業へ参入した点が特徴です。訪問看護・訪問リハビリは、現場対応、記録、報告書、請求、医師・ケアマネとの連携が同時に発生するため、開業初期から紙運用に寄せすぎると、利用者数の増加に比例して事務負担が膨らみます。同社は、事業立ち上げ段階から「現場を増やす前に、管理の仕組みを作る」方向で事業を組み立てた点が参考になります。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 訪問リハビリは、利用者宅への移動、状態確認、リハビリ実施、記録、報告、請求までが一連の業務になります。訪問件数が増えるほど売上は伸びますが、記録や報告書作成が後回しになると、残業増加、情報共有漏れ、請求ミス、スタッフ間の品質差が起こりやすくなります。特に新規開業期は、ケアマネや医療機関からの紹介を増やす営業活動も必要なため、現場スタッフが事務に追われると、本来のリハビリ品質や関係構築に時間を割きにくくなります。A社の挑戦は、単に訪問件数を増やすことではなく、訪問件数が増えても崩れにくい運用基盤を先に作ることでした。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、IT導入を「便利な記録ツール」ではなく、訪問リハビリの収益構造に直結する基盤として位置付けたことです。記録、報告、スケジュール、利用者情報を分断せず、現場で入力した情報が管理・請求・報告につながる運用を設計すれば、同じスタッフ数でも対応可能な訪問件数を増やしやすくなります。また、ケアマネや医師に対して、状態変化やリハビリ経過を分かりやすく共有できれば、紹介継続にもつながります。補助金申請では、単なるシステム購入ではなく「記録時間の短縮」「請求ミスの削減」「訪問件数増加」「情報共有の迅速化」をKPIとして示すことが採択のポイントになります。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 公開情報上、売上や工数削減の数値は確認できないため、定量成果は目標例として整理します。訪問リハビリ事業で同様のDXを行う場合、事務工数は1件あたり▲20〜40%、報告書作成時間は▲20〜50%、スタッフ1人あたり訪問余力は+5〜10%を目標に置くと、申請書でも効果を説明しやすくなります。定性的には、記録の標準化によりスタッフ間のばらつきが減り、医療機関・ケアマネへの説明品質が安定する点が大きな成果です。今後は、AIによる報告書作成支援やルート最適化との連携が、さらに重要になります。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | デジタル化・AI導入補助金またはIT導入補助金の活用余地が高い事例。使途は、訪問看護・訪問リハビリ向け電子カルテ、請求連携、タブレット、報告書作成支援。採択の論点は、記録・請求・報告の一元化によって事務工数を削減し、専門職が訪問リハビリに使える時間を増やす道筋を示すこと。デジタル化・AI導入補助金は、AIを含むITツール導入による労働生産性向上を支援する制度です。 |
| 8. リンク先(出典) | https://ys-fuchu.com/message/ 手掛かり:代表メッセージ、母体がIT企業で在宅医療DXを目的に訪問看護ステーションを開設した旨。 |
神奈川の訪問看護リハビリ:生活場面での評価を軸に個別プログラムで継続率を高めた例
| 1. 会社名・個人事業主名 | B社 |
| 2. 切り口 | 接客・サービス/標準化・マニュアル化/口コミ・紹介プログラム/CRM・会員制度・サブスク化(LTV向上)/生産性向上 |
| 3. 会社概要 | 神奈川県で訪問看護・訪問リハビリを提供する事業者。利用者の実際の生活環境を見たうえで、心身機能、生活動作、住環境を評価し、個別のリハビリプログラムを立案する点が特徴です。訪問リハビリは、通所リハや外来リハと異なり、利用者の自宅環境そのものがサービス品質に影響します。段差、手すり、家具配置、家族の介助力などを踏まえて提案できる事業者は、単なる運動指導ではなく「在宅生活の継続支援」として評価されやすくなります。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 訪問リハビリでは、利用者や家族が効果を実感しにくい場合、継続意欲が下がりやすいという課題があります。リハビリの専門性が高くても、利用者本人にとって「生活の何が楽になったのか」が伝わらなければ、継続率や紹介にはつながりにくくなります。また、ケアマネや医師に報告する際も、専門用語中心の報告ではサービスの価値が伝わりにくくなります。B社の課題は、訪問リハビリの価値を、身体機能だけでなく生活改善として見える化することでした。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 取組みの中心は、生活場面に基づく評価と個別プログラムの設計です。単に筋力や可動域を見るのではなく、トイレ移動、入浴、玄関の出入り、屋外歩行、家事動作など、利用者が困っている動作を起点にします。そのうえで、短期目標と長期目標を家族・ケアマネにも伝わる言葉で整理すれば、継続の納得感が高まります。補助金を活用する場合は、利用者評価シート、記録システム、説明資料、動画教材などを整備し、「説明品質の標準化」と「継続率改善」を結び付ける計画が有効です。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 公開情報に定量成果はないため、目標例として、継続率+5〜10pt、継続月数+1〜3か月、紹介件数+10〜20%を置くと現実的です。定性的には、生活場面に即した改善目標を示すことで、利用者・家族・ケアマネの納得感が高まり、単発利用で終わりにくくなります。今後は、評価内容を写真・動画・レポートで共有する仕組みを整えることで、地域連携の質をさらに高められます。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 未活用:公開情報上、補助金活用は確認できません。活用するなら、小規模事業者持続化補助金でパンフレット、LP、動画説明資料、地域向け相談会の告知、Google広告などが候補になります。採択の論点は、生活場面に基づく訪問リハビリの強みを販路開拓に転換し、新規相談数と継続率を改善する道筋を示すこと。 |
| 8. リンク先(出典) | https://rura-il.com/home_rehabilitation/ 手掛かり:生活場面での評価、心身障害・生活障害・住環境を踏まえた個別プログラム。 |
東京の訪問看護リハビリ:医療度の高い利用者対応とリハビリを組み合わせて紹介導線を強めた例
| 1. 会社名・個人事業主名 | C社 |
| 2. 切り口 | 品質・安全・認証(HACCP/ISO等)/事業連携/接客・サービス/標準化・マニュアル化/リスク管理・BCP(事業継続力強化計画) |
| 3. 会社概要 | 東京都内で訪問看護を提供し、リハビリテーション、呼吸訓練、嚥下訓練、運動リハビリ、ターミナルケア、医療処置などに対応する事業者。訪問リハビリ単体ではなく、看護とリハビリを一体で提供できる体制が特徴です。医療度の高い利用者に対応できる事業所は、病院、診療所、ケアマネ、家族から見た安心感が高く、退院後の在宅生活を支える受け皿として選ばれやすくなります。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 訪問リハビリ業界では、軽度者向けの機能訓練だけで差別化しようとすると、競合事業所との違いが見えにくくなります。一方で、医療処置やターミナルケア、嚥下、呼吸、褥瘡予防などに対応できる体制を整えるには、スタッフ教育、マニュアル、緊急対応、情報共有の仕組みが欠かせません。C社の挑戦は、看護とリハビリを切り離さず、医療度の高い利用者にも対応できる品質を地域に伝えることでした。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、サービスメニューを単に増やすのではなく、地域の医療・介護連携の中で「どのような利用者を受けられるか」を明確にしている点です。リハビリ、嚥下、呼吸、ターミナルケアなどの対応範囲を示すことで、紹介元は相談しやすくなります。さらに、緊急対応や医療処置の可否を整理しておくと、退院支援の場面でも候補に入りやすくなります。補助金申請では、教育体制、記録システム、情報共有ツール、パンフレット整備を組み合わせ、紹介率や対応件数の増加をKPIにすると説得力が出ます。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 公開情報に数値はないため、目標例として、医療機関・居宅介護支援事業所からの紹介件数+10〜20%、新規相談から契約までの成約率+5〜10pt、手戻り確認の工数▲10〜25%を置くとよいです。定性的には、対応範囲が明確になることで、紹介元が安心して相談しやすくなり、重度者・医療依存度の高い利用者への対応力が差別化要因になります。今後は、退院前カンファレンスや地域連携資料の整備が重要になります。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 小規模事業者持続化補助金または自治体系補助金の活用余地が高い事例。使途は、医療機関・ケアマネ向け説明資料、LP制作、地域連携用パンフレット、研修資料、情報共有ツール。採択の論点は、対応可能な症状・リハビリ内容を見える化し、紹介件数と成約率を改善すること。小規模事業者持続化補助金は、経営計画に基づく販路開拓等を支援する制度です。 |
| 8. リンク先(出典) | https://mizuno.or.jp/ai-visit-nursing/ 手掛かり:リハビリテーション、呼吸訓練、嚥下訓練、医療処置、ターミナルケア等のサービス内容。 |
東京多摩エリアの訪問看護リハビリ:症例共有と多事業所連携で品質のばらつきを抑えた例
| 1. 会社名・個人事業主名 | D社 |
| 2. 切り口 | 事業連携/人材活用・採用・育成/標準化・マニュアル化/接客・サービス/品質・安全・認証(HACCP/ISO等) |
| 3. 会社概要 | 東京都多摩エリアで訪問看護とリハビリに対応する事業者。看護・リハビリの幅広いケースに対応し、他事業所との連携、スタッフ同士の症例・疾患報告会を重視している点が特徴です。訪問リハビリでは、個々の療法士の経験に依存しすぎると、利用者対応の品質差が出やすくなります。そのため、症例共有や教育の仕組みは、単なる社内研修ではなく、サービス品質を安定させる経営施策になります。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 訪問リハビリは、利用者宅で一人の専門職が判断する場面が多く、現場判断の質がサービス全体の評価に直結します。疾患、生活環境、家族関係、医療処置の有無が利用者ごとに異なるため、個人の経験だけに頼ると、若手スタッフの不安、報告のばらつき、対応の属人化が起こりやすくなります。D社の課題は、訪問現場の個別性を尊重しながらも、組織として対応品質を平準化することでした。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 取組みの中心は、症例共有と多事業所連携です。スタッフ同士で疾患や症例を共有することで、判断の引き出しが増え、似たケースへの対応が早くなります。また、他事業所と連携を密にすることで、サービス調整や情報共有が円滑になり、利用者にとっても切れ目のない支援につながります。補助金申請では、教育動画、症例共有システム、オンライン研修、情報共有ツールの導入を、手戻り削減や新人立ち上がり期間短縮に結び付けるとよいです。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 公開情報に数値はないため、目標例として、新人スタッフの独り立ち期間▲10〜20%、確認・手戻り工数▲10〜25%、利用者・家族からの説明不足に関するクレーム▲10〜20%を設定できます。定性的には、スタッフが一人で抱え込まずに相談できる環境ができ、離職防止にもつながります。今後は、症例共有をナレッジ化し、採用・教育・地域連携の資料にも転用することで、組織力の強化が期待できます。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 未活用:公開情報上、補助金活用は確認できません。活用するなら、デジタル化・AI導入補助金で情報共有ツール、研修管理、記録システムを導入する設計が考えられます。採択の論点は、症例共有のデジタル化により、手戻り工数を減らし、訪問品質を平準化すること。 |
| 8. リンク先(出典) | https://www.eisei.or.jp/visit/iruka/ 手掛かり:看護・リハビリの幅広い対応、他事業所連携、症例・疾患の報告会。 |
神奈川の訪問看護リハビリ:サテライトから事業所化して地域対応力を高めた例
| 1. 会社名・個人事業主名 | E社 |
| 2. 切り口 | 新商品・新サービス/事業連携/販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)/生産性向上/補助金活用 |
| 3. 会社概要 | 神奈川県横浜市で訪問看護リハビリステーションを展開する事業者。既存のサテライト運営から独立した事業所開設へ移行し、地域への貢献を強める方針を示している点が特徴です。訪問リハビリでは、地域内の距離、訪問ルート、ケアマネ・医療機関との接点が事業効率に直結します。サテライトから事業所化することで、地域内での認知、採用、紹介導線、訪問効率を高めやすくなります。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | サテライト運営は初期投資を抑えやすい一方、地域での認知や採用、紹介元との関係構築で制約が出ることがあります。訪問リハビリは、利用者宅に移動するサービスであるため、拠点配置が遠いと移動時間が増え、スタッフの稼働率が下がります。また、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、医療機関との関係を深めるには、地域に根ざした拠点としての見え方も重要です。E社の挑戦は、拠点体制を整え、地域対応力と訪問効率を同時に高めることでした。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、単なる拠点追加ではなく、訪問エリア・紹介導線・スタッフ配置を一体で見直すことです。事業所化により、近隣エリアのケアマネや医療機関に対して相談窓口を明確にできます。さらに、訪問ルートを再設計すれば、同じスタッフ数でも移動ロスを抑え、訪問件数を増やしやすくなります。補助金申請では、事業所整備、訪問車両、ICT、地域向け広報を一体で計画し、移動時間削減と紹介件数増加をKPI化することが重要です。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 公開情報に定量成果はないため、目標例として、移動時間▲20〜30%、スタッフ1人あたり訪問件数+5〜10%、地域紹介件数+10〜20%を置くと現実的です。定性的には、地域内での相談窓口が明確になり、利用者・家族・ケアマネから見た安心感が高まります。今後は、拠点ごとの商圏分析や紹介元別の相談件数管理を行うことで、より精度の高い地域戦略につながります。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 新事業進出補助金、ものづくり補助金、自治体系補助金の活用余地がある事例。使途は、拠点整備、訪問車両、業務支援システム、地域広報、相談導線整備。採択の論点は、サテライトから事業所化することで移動時間を減らし、地域内の新規相談と稼働率を改善すること。ものづくり補助金は、2026年の公募でも生産性向上につながる投資支援として公募情報が公開されています。 |
| 8. リンク先(出典) | https://hama-reha.co.jp/409 手掛かり:サテライトから訪問看護リハビリステーション青葉を開設した旨。 |
埼玉の訪問看護支援施策:複数人訪問と運営体制強化で安全性と対応件数を高める例
| 1. 会社名・個人事業主名 | F社 |
| 2. 切り口 | 事業連携/リスク管理・BCP(事業継続力強化計画)/人材活用・採用・育成/補助金活用/品質・安全・認証(HACCP/ISO等) |
| 3. 会社概要 | 埼玉県内で訪問看護・訪問リハビリを行う中小事業者を想定した事例。埼玉県では、在宅医療の推進に向け、訪問看護師の確保や育成、訪問看護ステーションの運営体制強化につながる事業が案内されています。訪問リハビリでも、利用者の状態や住環境によっては安全確保や複数職種連携が必要になります。単独訪問だけで全てを抱えるのではなく、制度や地域支援を使いながら、安全性と対応力を高める視点が重要です。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 訪問リハビリでは、転倒リスク、認知症、医療依存度、家族不在、住環境の制約などにより、単独訪問では対応が難しいケースがあります。一方で、複数人対応を増やすと人件費が増え、採算が悪化しやすくなります。F社の課題は、安全性を確保しながら、すべてのケースを高コスト運用にしないことです。加えて、スタッフ育成や地域連携が不十分だと、難しいケースを受けにくくなり、紹介機会を逃す可能性もあります。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 取組みのポイントは、複数人訪問や体制強化の支援策を、単なる費用補填ではなく、受け入れ可能なケースを広げる経営施策として使うことです。リスクの高い利用者を分類し、単独訪問でよいケース、同行が必要なケース、看護師とリハ職の連携が必要なケースを整理します。そのうえで、訪問前カンファレンス、チェックリスト、緊急対応手順を整えると、現場判断のばらつきが減ります。採択・活用の論点は、安全性向上と対応件数の増加を同時に示すことです。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 公開情報に個別事業者の数値はないため、目標例として、受け入れ可能な高リスクケース+5〜10%、手戻り・再訪問工数▲10〜20%、事故・ヒヤリハット報告の早期共有率向上を設定できます。定性的には、スタッフが難しいケースを抱え込まずに済み、地域からの信頼性が高まります。今後は、県・市区町村の支援策とあわせて、BCP、教育、ICT、複数職種連携を組み合わせることが有効です。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 活用済:埼玉県の訪問看護の充実に関する取組を活用する想定。使途は、複数人訪問、研修、運営体制強化、地域連携体制の整備。採択の論点は、安全性の高い訪問体制を整えることで、難しい利用者の受け入れと地域在宅医療の維持に貢献すること。 |
| 8. リンク先(出典) | https://www.pref.saitama.lg.jp/a0709/houkan.html 手掛かり:訪問看護師の確保・育成、訪問看護ステーションの運営体制強化、複数人訪問費用補助。 |
全国の訪問看護アプリ開発:業務支援アプリで記録・共有・管理の生産性を上げた例
| 1. 会社名・個人事業主名 | G社 |
| 2. 切り口 | 新商品・新サービス/ITツール活用(業務効率化、自動化)/AI活用/データ活用/補助金活用/新規事業・多角化 |
| 3. 会社概要 | 訪問看護・訪問リハビリ周辺の業務支援アプリ開発に取り組む医療・福祉系事業者の事例。事業再構築補助金の採択案件一覧では、「訪問看護・業務支援アプリ」開発により看護師の業務効率化を目指す計画が確認できます。訪問リハビリ事業者にとっても、アプリ開発や専用システム導入は、記録・報告・スケジュール・請求・情報共有を改善する有効な打ち手になります。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 訪問看護・訪問リハビリでは、現場スタッフが利用者宅を回りながら、記録、報告、指示確認、スケジュール調整、請求に必要な情報整理を行います。紙や汎用ツールで運用すると、情報が分散し、事務所に戻ってからの転記や確認が増えます。G社の挑戦は、現場の業務をアプリ化し、専門職が利用者対応に集中できる時間を増やすことでした。これは単なる社内効率化ではなく、訪問系サービスの人手不足に対する新サービス開発でもあります。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、業務支援アプリの開発を、現場課題に直結させている点です。記録入力、利用者情報、訪問予定、報告書、スタッフ間共有を一つの流れにすれば、転記や確認の手間を減らせます。さらに、管理者はスタッフの稼働状況を把握しやすくなり、訪問ルートや担当者配置の見直しにもつなげられます。補助金申請では、アプリ開発費を単なるシステム投資としてではなく、新サービス開発、生産性向上、専門職不足への対応として説明することが重要です。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 公開情報に効果数値はないため、目標例として、記録・報告関連の事務工数▲30〜50%、管理者のスケジュール調整時間▲20〜40%、スタッフ1人あたり訪問余力+5〜15%を設定できます。定性的には、情報共有が速くなり、スタッフの心理的負担も下がります。今後は、AIによる報告書作成、訪問ルート最適化、ケアマネ向け情報共有などと連動することで、訪問リハビリ業界全体の省力化につながります。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 活用済:事業再構築補助金。使途は、訪問看護・業務支援アプリの開発、現場記録・情報共有・管理機能の構築。採択の論点は、訪問看護・訪問リハビリの業務をアプリ化し、専門職の事務負担を減らして生産性を高めること。 |
| 8. リンク先(出典) | https://jigyou-saikouchiku.go.jp/pdf/result/tokubetsu_all13.pdf 手掛かり:第13回公募採択案件一覧、「訪問看護・業務支援アプリ」開発。 |
訪問リハビリ発の健康サロン:保険内サービスから予防・健康づくりへ広げてLTVを改善した例
| 1. 会社名・個人事業主名 | H社 |
| 2. 切り口 | 新商品・新サービス/CRM・会員制度・サブスク化(LTV向上)/新規事業・多角化/広告宣伝(デジタル)/補助金活用/価格戦略・値上げコミュニケーション |
| 3. 会社概要 | 訪問看護・訪問リハビリの経験を活かし、予防・健康づくりサービスへ展開する事例。事業再構築補助金の採択事例として、訪問リハビリがコロナ禍で敬遠され売上が落ち込む中、介護保険対象者だけでなく一般向けに予防・健康づくりを広げ、オンラインと実店舗を組み合わせた会員制健康サロンを開設する計画が紹介されています。訪問リハビリ事業者にとって、保険内サービスだけに依存しない収益の柱を作る参考になります。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 訪問リハビリは介護保険・医療保険に支えられる一方、制度改定、単価制約、感染症、利用者都合のキャンセルなどに影響を受けやすい業態です。訪問件数を増やしても、スタッフ数と移動時間に限界があり、収益の伸びに上限が出やすくなります。H社の課題は、既存の専門性を活かしながら、保険内訪問だけに依存しないサービスを作ることでした。特に予防・健康づくり領域は、元気な高齢者や家族層にも広げやすく、LTV改善の余地があります。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、訪問リハビリのノウハウを「予防」「健康づくり」「会員制」に転換したことです。オンライン講座と実店舗を組み合わせれば、移動時間に縛られず、複数人に同時提供できるサービスを作れます。また、会員制にすることで、単発売上ではなく継続収入を狙えます。補助金申請では、既存事業の課題、予防市場への展開、新サービスの収益性、オンライン・リアルの運用体制、会員数や継続率のKPIを具体的に示すことが重要です。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 公開情報に実績数値はないため、目標例として、保険外売上比率+10〜20%、会員継続率+5〜10pt、平均単価+10〜20%、移動時間に依存しない提供件数+10〜30%を設定できます。定性的には、既存利用者や家族への提案幅が広がり、地域での認知も高まります。今後は、訪問リハビリから予防教室、オンライン相談、家族向け講座へ広げることで、制度依存リスクを下げる経営が可能になります。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 活用済:事業再構築補助金。使途は、会員制健康サロンの開設、オンライン配信環境、店舗整備、予約・会員管理、広告・LP制作。採択の論点は、訪問リハビリの専門性を活かして予防・健康づくりの新サービスを開発し、保険内売上依存を下げること。 |
| 8. リンク先(出典) | https://mono-support.com/saikouchiku/kaigosaikouchikusaitaku/ 手掛かり:「オンライン・リアルで既存事業の訪問看護に加えて、予防・健康づくり事業を促進」する採択事例。 |
補足・参考情報
関連補助金
- デジタル化・AI導入補助金2026
訪問看護・訪問リハビリ向け電子カルテ、請求ソフト、報告書作成支援、AI活用、クラウドツールなどに活用余地があります。
https://it-shien.smrj.go.jp/
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260310001.html - 小規模事業者持続化補助金
地域向けパンフレット、LP制作、Google広告、ケアマネ・医療機関向け説明資料、相談会告知など、販路開拓に使いやすい制度です。
https://www.jizokukanb.com/jizokuka_r6h/shinsei.html
https://matome.jizokukahojokin.info/ - ものづくり補助金
独自のリハビリ支援システム、業務支援アプリ、評価ツール、サービス開発など、生産性向上や新サービス開発に使える可能性があります。
https://portal.monodukuri-hojo.jp/
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260206001.html - 東京都 デジタル機器導入促進支援事業
都内介護事業所が、介護業務支援システムなどを導入する場合に対象となる可能性があります。
https://www.fukushizaidan.jp/206genbakaikaku/digital/ - 東京都中小企業振興公社 介護現場のニーズに対応した製品開発支援事業
介護現場の負担軽減につながる製品開発・改良・普及を行う都内中小企業者向けの支援策です。
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/kaigoneeds/index.html
DX参考サイト
- iBow
訪問看護専用電子カルテ。記録、報告書、レセプト連携、AI訪問看護報告など、訪問看護・リハビリ職の記録効率化に関係します。
https://ewellibow.jp/
https://ewellibow.jp/news/press/4067/ - カイポケ訪問看護
電子カルテ、医療・介護レセプト、帳票作成、スケジュール管理など、訪問看護ステーション向けの業務効率化ツールです。
https://houkan.kaipoke.biz/ - ZEST
訪問スケジュールや訪問ルートの自動作成・管理に使えるサービス。移動時間削減や訪問効率改善の検討に向きます。
https://zest.jp/ - ほのぼのNEXT 訪問看護事業所向けシステム
医療レセプト作成、報告書など、訪問看護事業所の必要業務を支援するシステムです。
https://www.ndsoft.jp/product/next/inhome/visiting-nursing.php - 訪問業務支援システム Medicare
訪問介護、訪問看護、訪問リハビリ、定期巡回の業務を支援するシステム。AIのシフト自動作成やLINE連携などが紹介されています。
https://www.iij.ad.jp/svcsol/partner/solution/infofarm_3.html
支援機関
- ミラサポplus
中小企業向け補助金・支援制度の入口として活用できます。補助金リストでも、経済産業省系補助金の参照先として示されています。
https://mirasapo-plus.go.jp/subsidy/ - 商工会・商工会議所
小規模事業者持続化補助金では、経営計画や事業支援計画書の準備で重要な相談先になります。
https://www.jizokukanb.com/jizokuka_r6h/shinsei.html - 東京都中小企業振興公社
都内事業者向けの助成金、創業、事業承継、製品開発支援などの相談先になります。
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/index.html - 埼玉県 訪問看護の充実に関する取組
埼玉県内の訪問看護・訪問リハビリ関連事業者が、体制強化や複数人訪問支援を確認する際の参照先になります。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0709/houkan.html - 中小企業基盤整備機構
中小企業支援、補助金情報、生産性向上支援の確認先として活用できます。
https://www.smrj.go.jp/
