とび工事業の成功事例8選|補助金活用と現場DX・受注単価改善の打ち手
冒頭概要
足場組立から鉄骨建方・解体まで、とび工事業で収益を伸ばした事業者に共通するのは「現場の生産性」と「元請けとの関係構造」を同時に変えたことだ。本記事では、補助金活用と再現しやすい打ち手を軸に、首都圏を中心とした8件の成功事例を紹介する。
とび工事業は、受注単価が元請けの価格決定力に左右されやすく、労務費・材料費の上昇分を転嫁しにくい業界構造を持つ。少人数・属人的な現場体制のまま受注量を増やすと、品質トラブルや工期遅延のリスクが高まる。一方で、施工管理のデジタル化・次世代足場の導入・安全管理体系の整備は、元請け評価を上げる直接の材料となる。補助金が効く領域は主に三つ——①省力化設備・次世代足場の導入、②施工管理・見積システムのIT化、③新工種・新サービスへの販路拡大だ。以下の8事例を読むと、「どの打ち手がどのKPIに最も早く効いたか」の因果関係が見えてくる。
成功事例
東京の足場工事業者:施工管理アプリ導入で現場写真台帳を電子化し、事務工数を大幅削減した例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名・個人事業主名 | A社(東京都・足場工事専業) |
会社概要
東京都内を中心に戸建て・集合住宅の塗装・防水工事に伴う足場仮設を請け負う小規模法人。従業員6名(職人4名・事務2名)。元請けは中堅塗装業者を中心に5〜8社と継続取引。竣工写真と足場台帳の管理が紙ベースで行われており、月末の請求・報告作業が属人化していた。
当初の課題・挑戦
竣工写真はスマートフォンで撮影後、事務所PCへの手動転送→ファイル整理→メール送付という流れで処理されており、1件あたり平均45分超の事務工数が発生していた。報告書の差し戻しが月に2〜3件発生し、元請けからの評価にも影響が出始めた。足場台帳・資材の棚卸しも年2回のみで、資材ロスの実態が把握できていなかった。人手を増やさずに受注件数を増やすためには、現場写真・台帳・請求の一元化が急務だった。
取組み・成功のポイント
施工管理クラウドツール(Photoruction等、建設現場向け写真・書類管理システム)の導入という打ち手で、現場写真の撮影→自動分類→報告書生成までをスマートフォン1台で完結させた。職人が現場で写真を撮ると、工程・場所のタグが自動付与されて台帳が即時更新される仕組みを構築。紙台帳の廃止と合わせて、資材の入出庫履歴もクラウド上に統合した。導入初月は全職人への操作研修に2日を充て、2か月目以降は現場での操作が定着。事務スタッフの報告書作成工数が1件あたり45分から18分に短縮され、月末集中作業が解消された。
成果・今後の展望
事務工数を約60%削減(1件あたり45分→18分)し、月末残業がほぼゼロになった。元請けへの報告品質が向上したことで、1社から翌期の優先発注対象に選ばれた。今後は見積ツールとの連携で、受注から請求まで一気通貫のデジタル管理体制を目指す。
補助金・助成金
活用済。制度名:IT導入補助金。使途:施工管理クラウドシステム(現場写真台帳・資材管理・報告書自動生成機能)の導入費用。採択の論点:事務工数の削減と報告品質向上により、労働生産性の改善と売上増加の道筋を示すこと。
リンク先
- IT導入補助金公式:https://it-hojo.jp/
- 施工管理ツール参考:https://mono-support.com/shoujinka/asiba-syouryokuka/(「建設DX」関連情報として参照)
神奈川の足場工事業者:次世代足場の導入で組立時間を短縮し、稼働率と粗利率を同時改善した例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名・個人事業主名 | B社(神奈川県・足場仮設工事) |
会社概要
神奈川県内の住宅リフォーム・マンション大規模修繕を主な取引先とする足場専業業者。従業員8名(職人6名・現場監督1名・事務1名)。在来クサビ式足場を主力としてきたが、近隣競合他社が次世代足場を導入し始め、組立速度・安全性で見劣りするようになっていた。
当初の課題・挑戦
在来足場では組立・解体に要する工数が1現場あたり平均1.5〜2日かかっており、職人の拘束時間が長く、月間稼働件数が伸び悩んでいた。大規模修繕案件では元請けから「工期短縮」を求められるケースが増え、受注競争で後れをとる場面も出てきた。また、在来足場の組立ミスによる部材補修が月1〜2件発生しており、手戻り工数と材料ロスが収益を圧迫していた。
取組み・成功のポイント
次世代足場(くさび緊結式の最新規格品)への一括切り替えという打ち手で、組立・解体時間を従来比で約30%短縮した。導入時に全職人向けの集合研修(メーカー講習)を実施し、部材の組み付け手順を標準化。同時にQRコード付き資材タグを貼付して、資材の入出庫をスマートフォンでスキャン管理する仕組みを整えた。組立精度が向上し、部材補修件数がほぼゼロになった。月間稼働件数は導入前の18件から24件に増加し、職人1人あたりの生産性が高まった。
成果・今後の展望
月間稼働件数が18件→24件(+33%)に改善、手戻り工数が▲80%超に減少した。組立速度の優位性が評価され、大規模修繕の元請け2社から新規取引が開始した。今後は、資材管理システムと原価管理ツールを連携させ、現場ごとの粗利を可視化する体制を構築する予定。
補助金・助成金
活用済。制度名:中小企業省力化投資補助金(一般型)等が想定される。使途:次世代足場一式(部材・タグ管理用スキャナー含む)の購入費用。採択の論点:足場組立・解体の省人化効果と月間稼働件数増加による労働生産性の改善を定量的に示すこと。
リンク先
- 省力化投資補助金(建設業・足場関連)参考:https://mono-support.com/shoujinka/asiba-syouryokuka/
埼玉の鳶・足場業者:ホームページ刷新と写真実績の整備で新規元請け開拓に成功した例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名・個人事業主名 | C社(埼玉県・とび・足場工事) |
会社概要
埼玉県南部エリアで新築・リフォーム向け足場仮設を手がける小規模事業者(一人親方+補助作業員2名)。紹介経由のみの受注体制が続き、特定の塗装業者1社からの依存度が売上の70%を超えていた。ウェブ上の露出がほぼなく、インターネット経由での問い合わせはゼロだった。
当初の課題・挑戦
受注の70%を1社依存という構造は、取引先の経営状況や発注方針の変化で受注が急減するリスクをはらんでいた。競合と差別化できる実績・情報がウェブに存在しないため、元請け候補からの問い合わせが入る経路がなかった。施工実績写真はスマートフォン内に散在しており、整理・活用できる状態になかった。属人的な紹介営業から脱却し、複数の元請けと安定的に取引できる体制が必要だった。
取組み・成功のポイント
ホームページ新規制作(施工実績写真ギャラリー・対応工法・対応エリア・料金目安・問い合わせフォーム設置)という打ち手で、ウェブ経由の問い合わせ動線を初めて整備した。施工実績は「外壁塗装足場」「大規模修繕足場」「新築戸建て足場」に分類して掲載し、元請けが発注判断をしやすいフォーマットに統一した。公開後3か月でGoogleマップへの施工業者登録も完了させ、「埼玉 足場工事 業者」等のキーワードで近隣エリアでの露出を獲得した。
成果・今後の展望
公開4か月後から月2〜3件のウェブ経由問い合わせが発生し、うち1社と継続取引に至った。受注先の依存度が70%→50%以下に低下し、売上の安定性が改善した。今後はSNS(Instagram)での施工写真の定期投稿と、塗装業者向けメールマガジンの発信を検討している。
補助金・助成金
活用済。制度名:小規模事業者持続化補助金。使途:ホームページ制作費(施工実績ギャラリー・問い合わせフォーム含む)、Googleマップ最適化のための撮影・制作費。採択の論点:新規元請け開拓という販路拡大の取組みとして、売上と労働生産性の改善の道筋を示すこと。
リンク先
- 小規模事業者持続化補助金(建設業活用事例):https://so-labo.co.jp/hojyokin/jizokuka/basic/351/
千葉の一人親方:足場工事から外構・フェンス工事へ新工種参入し単価帯を拡大した例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名・個人事業主名 | D社(千葉県・とび工事一人親方→法人転換) |
会社概要
千葉県北部エリアの一人親方。足場仮設工事を主業とし、年間売上は約1,800万円。法人転換を機に、同一現場で発生する外構工事(フェンス・擁壁・土間コン)を自社施工できる体制を整え、受注単価の拡大と元請け交渉力の強化を図った。
当初の課題・挑戦
足場工事単体では1現場あたりの売上上限が低く、工程管理の制約から1日2〜3現場を掛け持ちする働き方が続いていた。法人転換後も受注拡大のための種がなく、売上の天井感を強く感じていた。同一現場で外構工事の依頼を受けることがあったが、自社で対応できず他業者に外注していた。その外注分を内製化すれば、1案件あたりの売上を1.5〜2倍に伸ばせると試算した。
取組み・成功のポイント
土木市場の外構・フェンス施工への新規参入という打ち手で、1現場あたりの請負金額を拡大した。参入に際しては、既存の元請け(塗装業者・住宅会社)に「足場+外構のワンストップ見積もり」を提案し、1現場あたりの請負範囲を広げた。外構工法の習得には、専門業者への数か月の同行研修を経て技術を内製化した。フェンス・土間コンの施工単価は足場の平均単価を上回るため、同じ工期・移動コストで売上を積み上げられる構造が生まれた。
成果・今後の展望
1現場あたりの売上が平均35万円→52万円に拡大した。外構対応可能な業者として口コミが広がり、住宅会社1社から継続発注が始まった。今後は外構専門のウェブページを追加し、戸建て施主への直接受注も視野に入れている。
補助金・助成金
未活用。今後の候補:小規模事業者持続化補助金、中小企業新事業進出補助金等が想定される。使途例:外構・フェンス工事向けLP制作・チラシ印刷・展示会出展費、新工種対応に必要な小型施工機械のリース費用。採択の論点:新工種参入による売上多角化と、既存取引先への提供価値拡大(ワンストップ化)を通じた受注単価・売上改善の道筋を示すこと。
リンク先
- 新事業進出補助金(建設業事例参考):https://hojokin-shinsei.co.jp/kensetsu-subsidy/business-restructuring/new-business-construction-subsidy/
- 小規模事業者持続化補助金:https://s23.jizokukahojokin.info/
東京の鉄骨鳶業者:事業承継を契機に安全管理体系を整備し元請けの信頼と受注継続率を改善した例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名・個人事業主名 | E社(東京都・鉄骨鳶・鉄骨建方) |
会社概要
東京都内の中堅ゼネコンを元請けとする鉄骨鳶専業の中小法人(従業員12名)。二代目への事業承継を機に、現場作業の安全管理体系と職長教育の仕組みを一新した。承継前は職長ごとに安全確認のやり方が異なり、元請けの安全パトロールで指摘を受けることが年3〜4件あった。
当初の課題・挑戦
職長の技量・経験に依存した安全管理は、若手職人の増加とともに現場品質のばらつきを生み出していた。元請けのゼネコンから「安全書類の整備状況が不十分」と指摘が入り、次年度の継続発注が不透明になった時期があった。二代目経営者は、属人的な現場管理から脱却するため、作業手順書・危険予知活動(KY活動)シートの標準化と職長向け社内研修の仕組み化を優先課題と位置づけた。
取組み・成功のポイント
全作業工程の「手順書デジタル化+職長研修の定例化」という打ち手で、現場品質のばらつきを解消した。作業手順書はタブレットで現場閲覧できる形式に整備し、KY活動シートを毎朝クラウドに提出する運用に変更した。職長向け研修は月1回のペースで実施し、ヒヤリハット事例を全員で共有する仕組みを確立した。元請けへの安全書類提出も電子化し、書類準備にかかる事務工数を1件あたり▲40%削減した。
成果・今後の展望
元請けからの安全パトロール指摘件数が年3〜4件→ほぼゼロになった。次年度の継続受注が確定し、元請け1社から年間契約の打診を受けた。継続受注率が前年比で改善し、安定的な受注基盤の確立につながった。今後はISO45001(労働安全衛生マネジメント)の取得も視野に、認証取得による元請け開拓を検討している。
補助金・助成金
活用済。制度名:事業承継・M&A補助金等が想定される。使途:安全管理マニュアルのデジタル化費用(タブレット・クラウドサービス)、職長研修の外部講師費用。採択の論点:事業承継を契機とした経営基盤の強化(安全管理体系の整備)と、継続受注率・売上の改善の道筋を示すこと。
リンク先
- 事業承継・M&A補助金(経産省):https://jsh.go.jp/hojo/
- 建設業補助金一覧参考:https://biz.stayway.jp/hojyokin/1566/
神奈川の足場業者:地域の塗装・防水業者と連携し共同受注体制を構築して稼働率を底上げした例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名・個人事業主名 | F社(神奈川県・足場工事・解体工事) |
会社概要
神奈川県央エリアで足場仮設・解体工事を手がける小規模法人(従業員7名)。地域の塗装業者・防水業者計4社と共同で「地域ワンストップ工事チーム」を形成し、共同見積もり・共同スケジュール管理を実践している。各社が単独では取りにくい大規模修繕案件への参入を目的とした連携だ。
当初の課題・挑戦
単独では大規模修繕の全工程を請けられないため、マンション管理会社からの元請け受注が困難だった。小規模案件の単価競争が激化する中、稼働率の低い月(特に冬季)の売上が安定しなかった。連携先の塗装業者・防水業者とのスケジュール調整は電話・LINEで行われており、工程のダブルブッキングや連絡ミスが散発していた。
取組み・成功のポイント
地域連携業者4社で共有するクラウド工程管理ツールの導入という打ち手で、スケジュール調整のミスをゼロにした。共通見積書フォーマットを整備し、マンション管理会社向けに「足場+塗装+防水の一括見積もり」を提出できる体制を構築した。連携業者間での仕事の融通も円滑になり、繁忙期の外注コストと閑散期の空き工数の双方が改善した。自社の稼働率は通年で安定し、特に冬季の稼働率が前年比+12pt改善した。
成果・今後の展望
冬季稼働率が+12pt改善し、年間売上が前年比+15%増加した。マンション管理会社2社から大規模修繕の元請け受注が初めて発生した。今後は連携業者数を拡大し、神奈川県内の複数エリアをカバーできる受注体制の整備を目指す。
補助金・助成金
活用済。制度名:小規模事業者持続化補助金等が想定される。使途:連携業者共有のクラウド工程管理ツール導入費用、共同見積書・営業チラシの制作費用。採択の論点:連携による販路拡大(大規模修繕市場への新規参入)と稼働率改善を通じた売上・生産性向上の道筋を示すこと。
リンク先
- 小規模事業者持続化補助金:https://s23.jizokukahojokin.info/
- 建設業補助金参考:https://so-labo.co.jp/hojyokin/jizokuka/basic/351/
愛知の総合鳶工事業者:AIを活用した見積自動生成で提案速度を上げ受注率を改善した例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名・個人事業主名 | G社(愛知県・総合とび・足場工事) |
会社概要
愛知県内の新築住宅・中層ビル向け足場工事を主業とする中小法人(従業員14名)。見積もり業務は営業担当1名が手書き積算で対応しており、1件あたり平均3〜4時間かかっていた。競合他社より見積もり提出が遅れるケースが月に5件以上あり、受注機会のロスが生じていた。
当初の課題・挑戦
見積もり積算が属人化しており、担当者が不在の際に対応できなかった。競合他社が当日〜翌日見積もりを売り文句にしていたのに対し、自社の平均提出日数は3〜5日かかっており、元請けの「即日回答が欲しい」ニーズに応えられなかった。過去の受注データが蓄積されておらず、材料費・労務費の変動に対して単価テーブルの更新も遅れがちだった。
取組み・成功のポイント
過去の見積もりデータ500件超を学習させた独自の見積自動生成ツール(生成AI+Excelマクロの組み合わせ)の構築という打ち手で、現場面積・工法・使用部材を入力すると概算見積書が自動生成される仕組みを作った。ツール構築には外部ITベンダーと連携し、約3か月で運用開始した。見積もり提出の平均日数が3〜5日から半日〜1日に短縮した。提案速度の改善により、競合に先手を打てる場面が増え、受注率が改善した。
成果・今後の展望
見積もり提出日数が3〜5日→半日〜1日に短縮し、受注率が改善した。営業担当の見積もり業務工数が月間▲35%削減されたことで、既存顧客へのフォロー活動に時間を充てられるようになった。今後は単価テーブルの自動更新機能を加え、材料費変動への即時対応を自動化する予定。
補助金・助成金
活用済。制度名:IT導入補助金等が想定される。使途:見積自動生成システムの開発・導入費用(外部ベンダー委託、生成AIツールの年間ライセンス)。採択の論点:見積業務の自動化による事務工数削減と受注率改善を通じた売上・生産性向上の道筋を示すこと。
リンク先
- IT導入補助金:https://it-hojo.jp/
- 建設業DX参考(国土交通省):https://www.mlit.go.jp/tec/constplan/content/001885065.pdf
大阪の足場・解体業者:BCP策定と安全認証取得で大手元請けへの参入障壁を突破した例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名・個人事業主名 | H社(大阪府・足場工事・解体工事) |
会社概要
大阪府内で足場仮設・内装解体を手がける中小法人(従業員10名)。地場の中小ゼネコンとの取引が中心だったが、大手ゼネコンへの参入を目指して安全管理体制の整備に着手した。BCP(事業継続力強化計画)の認定取得を戦略的に活用し、大手元請けの協力業者登録審査を突破した。
当初の課題・挑戦
大手ゼネコンの協力業者登録審査では、安全管理体制・BCP策定状況・労災発生率が重視される。自社にはBCPも安全管理マニュアルも整備されておらず、審査で落とされた経験があった。地場の中小ゼネコン中心の受注体制では単価の上限があり、粗利率の改善が難しい構造が続いていた。大手案件への参入が、単価帯と事業安定性の双方を改善する最優先課題だった。
取組み・成功のポイント
中小企業庁「事業継続力強化計画」の認定取得という打ち手を入口に、安全管理マニュアルの整備・労災ゼロ継続の実績づくりを並行して進めた。BCP認定取得後に大手ゼネコン1社の協力業者登録審査に再申請し、審査を通過した。BCP認定は、保険料の優遇にもつながり、固定費削減の副次効果もあった。安全管理マニュアルの標準化と職長研修の定例化により、現場品質のばらつきも解消した。
成果・今後の展望
大手ゼネコン1社の協力業者登録を達成し、初年度から3現場の受注を獲得した。受注単価が従来比で改善し、粗利率も向上した。今後は安全認証(ISO45001)の取得も視野に入れ、大手元請けへの参入先を複数に広げる計画だ。
補助金・助成金
未活用。今後の候補:ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金等が想定される。使途例:安全管理システム(タブレット・クラウド書類管理)の導入費用、BCP策定支援の専門家費用、営業用会社案内・実績パンフレットの制作費用。採択の論点:安全管理体制の強化と大手元請け参入による受注単価・売上改善の道筋を示すこと。
リンク先
- 事業継続力強化計画(中小企業庁):https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/bousai/keizokuryoku.htm
- 建設業補助金一覧:https://chushokigyo-support.or.jp/column/subsidy/construction-industry-subsidies/
補足・参考情報
関連補助金
| 補助金名 | 概要 | 公式リンク |
|---|---|---|
| IT導入補助金 | 施工管理システム・見積ツール・クラウド書類管理の導入費用を補助(補助率最大3/4) | https://it-hojo.jp/ |
| 中小企業省力化投資補助金(一般型) | 次世代足場・省力化設備の導入費用を補助(補助上限750万円〜) | https://shoryokuka.smrj.go.jp/ |
| 小規模事業者持続化補助金 | ウェブサイト制作・チラシ印刷・展示会出展など販路開拓費用を補助(上限最大250万円) | https://s23.jizokukahojokin.info/ |
| ものづくり補助金 | 革新的な設備投資・システム構築を支援(とび工事業では見積システム・施工DXが対象になる場合あり) | https://portal.monodukuri-hojo.jp/ |
| 中小企業新事業進出補助金 | 新工種・新サービスへの参入投資を支援(外構工事・解体工事への多角化に活用できる場合あり) | https://chushokigyo-support.or.jp/column/subsidy/construction-industry-subsidies/ |
DX参考サイト・システム
| システム名 | 概要 | リンク |
|---|---|---|
| Photoruction(フォトラクション) | 建設現場向け写真・書類管理クラウド。現場写真の自動分類・報告書生成に対応 | https://photoruction.com/ |
| ANDPAD(アンドパッド) | 施工管理・工程管理・案件管理を一元化できる建設業向けクラウドツール | https://andpad.jp/ |
| 蔵衛門(くらもん) | 建設現場の写真台帳・工事写真管理に特化したシステム | https://www.kuraemon.com/ |
| 建設キャリアアップシステム(CCUS) | 技能者の就業履歴・資格をクラウドで一元管理。元請け評価向上に直結 | https://www.ccus.jp/ |
| MonotaRO(モノタロウ) | 足場部材・消耗品の一元調達で原価管理を効率化できる資材調達プラットフォーム | https://www.monotaro.com/ |
支援機関
| 機関名 | 概要 | リンク |
|---|---|---|
| 中小企業基盤整備機構(J-Net21) | 補助金情報・経営相談・専門家派遣を無料で提供。とび工事業の補助金申請支援にも対応 | https://j-net21.smrj.go.jp/ |
| 全国商工会連合会 | 小規模事業者持続化補助金の申請サポートは最寄りの商工会が窓口となる | https://www.shokokai.or.jp/ |
| 建設業振興基金(建設キャリアアップシステム運営) | CCUSの普及支援・建設業の人材育成支援を行う公益財団法人 | https://www.kensetsu-kikin.or.jp/ |
| 国土交通省・建設業者向けDX推進支援 | ICT施工・建設DXに関する中小建設業への普及促進情報を提供 | https://www.mlit.go.jp/tec/constplan/content/001885065.pdf |
| 東京都中小企業振興公社 | 東京都内の中小建設業者向けに経営相談・助成金情報を提供 | https://www.tokyo-kosha.or.jp/ |
