観光農園・貸し農園の成功事例9選|補助金活用と単価・集客改善
目次
冒頭概要
観光農園・貸し農園の成功事例に共通する勝ち筋は、「収穫体験を売る」だけでなく、予約導線、単価設計、加工・物販、会員化、省力化を組み合わせて収益改善につなげている点です。
本記事では、補助金活用の有無、再現しやすい打ち手、採択のポイントまで含めて、観光農園・貸し農園の成功パターンを9事例で整理します。
この業界は、季節性が強く、雨天・猛暑・病害虫・人手不足の影響を受けやすい一方で、都市近郊では「週末の体験」「親子の食育」「手ぶらで農業」「地域観光」といった需要を取り込みやすい特徴があります。
収益構造を見ると、入園料や区画利用料だけでは固定費を吸収しにくく、直売、カフェ、加工品、EC、会員制度、法人提携などを組み合わせるほど、平均単価とLTVを高めやすくなります。
支援制度は、看板・LP・予約導線などの販路開拓、トイレ・休憩所・高設栽培設備などの受入環境整備、予約管理・EC・顧客管理などのDX、省力化設備の導入と相性があります。
以下の事例を見ると、観光農園・貸し農園で成果を出すには、集客数だけでなく「予約率」「平均単価」「稼働率」「工数」「リピート率」のどれを動かすかを先に決めることが重要だと分かります。
成功事例
東京の都市型いちご観光農園:駅近立地と夜イベントで体験単価を高めた例
| 項目 | 内容 |
|---|
| 会社名・個人事業主名 | A社 |
| 切り口 | 新商品・新サービス、店舗体験・動線/VMD、PR・広報/メディア露出、商品ミックス/メニューエンジニアリング、接客・サービス |
| 会社概要 | 東京都内でいちごの観光農園を運営する都市型農園の事例です。東京都心部・住宅地に近い立地を活かし、収穫体験そのものを商品価値にしています。農園では、いちご狩りのほか、ジャム、ゼリー、アイスクリームなどの加工品も展開し、単なる生産販売ではなく、来園体験と物販を組み合わせたモデルを採用しています。農林水産省の都市農業事例では、東京23区でいちご狩りができる希少性や、駅から近い立地を商品価値として活かしている点が紹介されています。 |
| 当初の課題・挑戦 | 都市部の農園は、農地面積に限りがあり、大規模な集客で売上を伸ばすよりも、限られた時間帯・区画・収穫量をどう高単価化するかが課題になります。いちご狩りは収穫期が限られ、来園者数を増やし過ぎると満足度や果実品質が落ちるため、「たくさん入れる」より「体験価値を上げる」設計が必要です。また、都市近郊では競合レジャーも多く、農園に来る理由を明確にしなければ、単価を上げにくい構造があります。 |
| 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、立地そのものを価値化し、来園体験を「希少な都市型レジャー」として見せたことです。収穫・パック詰めの一部を来園者体験に置き換えることで、現場工数を抑えながら、鮮度と楽しさを訴求しました。さらに、夜のいちご狩りやアート展示など、通常の収穫体験にイベント性を加えることで、SNSで話題化しやすい接点をつくっています。加工品は、来園後の追加購入やギフト需要にもつながるため、入園料だけに依存しない収益構造を作りやすくなります。 |
| 成果・今後の展望 | 定性的には、都市部でも「近場で非日常を味わえる農園」として差別化しやすくなります。定量面では、出典に売上数値はないため目標例として、平均単価+10〜20%、物販購入率+10〜20pt、SNS経由予約比率+5〜15ptを狙える設計です。今後は、夜営業、限定品、親子向け食育、法人向け体験などに広げることで、同じ農地面積でも収益密度を高める余地があります。 |
| 補助金・助成金 | 未活用。補助金を使う場合は、小規模事業者持続化補助金でLP制作、予約導線、看板、販促物、加工品告知を対象にしやすいです。採択の論点は「都市型農園の希少性を活かし、予約率と平均単価を改善する販路開拓」で整理できます。 |
| リンク先 | 農林水産省「都市農業にトライ!」掲載事例。 |
千葉の貸切型いちご観光農園:一棟貸しと価格設計で客単価を改善した例
| 項目 | 内容 |
|---|
| 会社名・個人事業主名 | B社 |
| 切り口 | 価格戦略・値上げコミュニケーション、店舗体験・動線/VMD、データ活用、ITツール活用(集客、広告宣伝)、商品ミックス/メニューエンジニアリング、接客・サービス |
| 会社概要 | 千葉県千葉市でいちご狩り観光農園を運営する事例です。公式サイトでは、5品種のいちご、車いす・ベビーカー対応、トイレ、キッズスペース、カフェ、英語ガイドなど、幅広い来園者に対応する環境を打ち出しています。また、J-Net21では、2020年設立、2021年からいちご狩り営業を開始し、観光農園と農業経営コンサルティングを行う事業者として紹介されています。 |
| 当初の課題・挑戦 | いちご観光農園は、ハウス建設、統合環境制御機器、育苗、肥料、燃料などの固定費・変動費が重く、営業期間も限られます。J-Net21では、原材料費が15%以上上昇し、ポータルサイトへの支払いも重なって手残り確保が課題だったと整理されています。つまり、来園者数を増やすだけではなく、単価と粗利を守る価格設計が必要でした。 |
| 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、「一棟貸し」という体験価値を明確にし、価格改定を単なる値上げではなく、満足度の高い貸切体験として説明したことです。J-Net21の別記事では、時間帯により入場料金が変わるダイナミックプライシングを導入し、地域平均より高い料金でもリピーターを中心に支持されていることが紹介されています。予約制、貸切、設備品質、接客説明を組み合わせることで、価格に対する納得感を作った点が再現ポイントです。 |
| 成果・今後の展望 | J-Net21では、客単価20%増による採算性改善が成果として示されています。定性的には、価格競争から抜け、リピーター中心の高満足モデルに移行できたことが大きな成果です。今後は、VIP棟、EC、加工品、法人向け体験、インバウンド対応などを組み合わせることで、繁忙期の収益最大化と閑散期の売上補完を両立しやすくなります。 |
| 補助金・助成金 | 活用済。女性の就農環境改善支援事業の実施計画では、女性従業員が多い観光農園として、施設等確保の取組が確認できます。使途は、就農環境・作業環境の改善に関する施設整備。採択の論点は「女性従業員が働きやすい環境を整え、接客・加工・販売を含む観光農園運営の生産性を高めること」です。 |
| リンク先 | J-Net21価格転嫁事例、公式サイト、会社概要。 |
神奈川発のサポート付き貸し農園:遊休農地を会員型サービスに変えた例
| 項目 | 内容 |
|---|
| 会社名・個人事業主名 | C社 |
| 切り口 | CRM・会員制度・サブスク化(LTV向上)、新規事業・多角化、事業連携、標準化・マニュアル化、ITツール活用(業務効率化、自動化)、接客・サービス |
| 会社概要 | 都市生活者向けにサポート付き市民農園を展開する貸し農園型の事例です。J-Net21では、2012年3月に新横浜でスタートし、その後、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の都市部で36農園まで拡大したと紹介されています。用地は遊休農地、荒れ地、空き駐車場、マンション敷地など多様で、都市住民の「週末に畑を楽しみたい」という需要を取り込んでいます。 |
| 当初の課題・挑戦 | 従来の市民農園は、区画を貸すだけでは継続率が上がりにくく、初心者が途中で挫折しやすいという課題があります。一方、農地所有者側には、高齢化や相続により「農地を維持できない」「活用方法が分からない」という悩みがあります。つまり、需要側と供給側の双方に課題があり、単なる不動産的な区画貸しではなく、栽培サポート、道具、コミュニティ、運営代行を組み合わせたサービス設計が必要でした。 |
| 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、農地を「区画」ではなく「継続体験サービス」に変えたことです。初心者が手ぶらで通えるように農具やサポートを整え、栽培指導やイベントを通じて継続率を高めました。農地所有者には、農地の維持管理や活用策を提示し、利用者には、都市生活では得にくい食育・自然体験・コミュニティを提供しています。運営ノウハウを標準化することで、多拠点展開にもつなげやすくなっています。 |
| 成果・今後の展望 | 定量成果として、2015年時点で首都圏36農園まで拡大したことが確認できます。KPIとしては、稼働率、区画継続率、月額利用料、紹介率が重要です。出典に利用継続率の数値はないため目標例として、継続率+5〜10pt、継続月数+1〜3か月、問い合わせから契約への成約率+5〜15ptが狙えます。今後は、法人福利厚生、親子食育、地域イベント連携に広げる余地があります。 |
| 補助金・助成金 | 未活用。補助金を使う場合は、デジタル化・AI導入補助金2026で予約・会員管理・決済・問い合わせ管理の導入、小規模事業者持続化補助金でLP・チラシ・看板・販促施策が候補になります。 |
| リンク先 | J-Net21「アグリメディア」事例。 |
東京近郊の新設いちご観光農園:カフェ併設で来園者数と物販を伸ばす例
| 項目 | 内容 |
|---|
| 会社名・個人事業主名 | D社 |
| 切り口 | 新商品・新サービス、商品ミックス/メニューエンジニアリング、広告宣伝(デジタル)、店舗体験・動線/VMD、補助金活用、新規事業・多角化 |
| 会社概要 | 東京都昭島市で、いちご狩り観光農園と、いちごを使ったスイーツ・ジェラート等を提供するカフェ・直売所を併設する計画の採択事例です。事業再構築補助金の観光農園事例として、東京・多摩地区では数少ないいちご狩り観光農園を開園し、いちごカフェも併設する計画が紹介されています。年間目標として、観光農園7,000人、いちごカフェ8,000人の集客を掲げています。 |
| 当初の課題・挑戦 | 新設の観光農園では、開園初年度から認知を獲得し、予約を埋める必要があります。しかし、いちご狩りだけでは営業期間が限られ、収穫量にも上限があります。さらに都市近郊では、週末レジャー、カフェ、商業施設など競合が多く、農園単体では来園動機が弱くなりがちです。そのため、収穫体験、直売、スイーツ、カフェ滞在を組み合わせ、来園目的を複数化する必要がありました。 |
| 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、いちご狩りを入口にして、カフェ・直売・スイーツ販売へ回遊させる導線を作ったことです。来園者は収穫体験だけでなく、ジェラートやスイーツを楽しみ、持ち帰り商品を購入できるため、平均単価を上げやすくなります。また、カフェを併設することで、家族連れ、カップル、近隣住民の「立ち寄り需要」も取り込めます。採択面では、単なる農業参入ではなく、新たな観光・飲食・直売の複合事業として説明できる点が強みです。 |
| 成果・今後の展望 | 出典上の定量目標は、観光農園で年間7,000人、いちごカフェで年間8,000人の集客です。定性的には、農園の営業期間外でもカフェ・直売・加工品販売に展開できる可能性があります。今後は、予約LP、SNS、Googleビジネスプロフィール、季節限定メニュー、地域イベント出店を組み合わせることで、来園数と物販購入率の両方を高める展開が考えられます。 |
| 補助金・助成金 | 活用済。制度名は事業再構築補助金。使途は、いちご狩り観光農園の開園、カフェ・直売所併設、スイーツ・ジェラート販売導線の整備。採択の論点は「既存事業から観光農園・カフェ併設型の新分野へ展開し、年間来園者数と平均単価を改善すること」です。 |
| リンク先 | 観光農園の事業再構築補助金採択事例。 |
埼玉の都市近郊いちご農園:高設栽培と受入環境で家族客の稼働率を高める例
| 項目 | 内容 |
|---|
| 会社名・個人事業主名 | E社 |
| 切り口 | 店舗体験・動線/VMD、品質・安全・認証(HACCP/ISO等)、接客・サービス、補助金活用、広告宣伝(リアル)、地域連携 |
| 会社概要 | 埼玉県内の都市近郊で、いちご狩りを行う観光農園の事例です。埼玉県のグリーン・ツーリズム情報サイトでは、さいたま市内のいちご園として、ベビーカー・車いす対応、高設栽培、アクセスの良さ、焼きいも・クレープ等の販売など、家族連れに向けた受入環境を打ち出す農園が紹介されています。 |
| 当初の課題・挑戦 | 首都圏のいちご観光農園は、週末需要が強い一方で、天候・駐車場・トイレ・通路幅・ベビーカー対応など、体験前後の不満が口コミに直結します。果実品質が高くても、受付や待機場所、休憩環境、動線が弱いと、リピートや紹介につながりにくい構造です。また、家族連れは滞在中の快適性を重視するため、収穫以外の設備投資も重要になります。 |
| 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、高設栽培やバリアフリー対応により、収穫体験の快適性を高めたことです。しゃがまず収穫できる動線、ベビーカー・車いす対応、駐車場、トイレ、休憩導線を整えることで、利用者層を広げられます。さらに、焼きいもやクレープなどの軽食・物販を加えると、来園後の追加購入が生まれます。観光農園では、果実の品質と同じくらい「滞在中の不便を減らすこと」が稼働率改善に効きます。 |
| 成果・今後の展望 | 出典に個別売上数値はないため、目標例として、週末枠の稼働率+5〜15pt、家族客の平均単価+10〜20%、口コミ件数+20〜40件を狙える設計です。定性的には、バリアフリー・子連れ対応を明確にすることで、初回来園の不安を減らし、予約率を高めやすくなります。今後は、埼玉県産品種の訴求、地域スイーツ店との連携、平日限定プランで稼働平準化を図る展開が有効です。 |
| 補助金・助成金 | 活用済または活用候補。さいたま市の農業振興事業費補助金では、見沼・都市農業振興事業の観光農園整備事業として、観光農園や栽培収穫体験農園の新設・増設にかかる経費を補助し、広告宣伝費、工事請負費、備品購入費などが対象、補助率2分の1以内・上限25万円とされています。採択の論点は「受入環境整備により来園者の満足度と稼働率を改善すること」です。 |
| リンク先 | 埼玉県グリーン・ツーリズム、さいたま市農業振興事業費補助金。 |
広島の通年型果物観光農園:動画体験と宅配で来園停止時の売上を補完した例
| 項目 | 内容 |
|---|
| 会社名・個人事業主名 | F社 |
| 切り口 | 新商品・新サービス、ITツール活用(集客、広告宣伝)、販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)、リスク管理・BCP(事業継続力強化計画)、商品ミックス/メニューエンジニアリング、事業連携 |
| 会社概要 | 広島県で、りんご、いちご、さくらんぼ、ぶどうなど多品目の果物狩りを行う観光農園の事例です。J-Net21では、昭和30年創業、15ヘクタールの農園で14種150品種の果物を栽培し、農家レストラン、加工場、体験型子会社も展開していると紹介されています。6次産業化と体験商品の多層化が特徴です。 |
| 当初の課題・挑戦 | コロナ禍で団体旅行がキャンセルとなり、園内施設を50日間休業したことで観光収入がゼロになりました。観光農園は、来園してもらうことが売上の前提であるため、移動制限や感染症、災害、天候不順が発生すると、一気に売上が落ちます。特に果物は収穫適期があり、来園できないからといって生産を止めることはできません。 |
| 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、来園体験を完全に止めるのではなく、動画と宅配を組み合わせて「自宅で体験する商品」に置き換えたことです。収穫体験、加工体験、農園のストーリーをオンラインで伝え、果物や加工品を宅配することで、来園できない顧客との接点を維持しました。これは単なるECではなく、体験価値を残したまま販売チャネルを変える発想です。 |
| 成果・今後の展望 | 定性的には、観光収入ゼロの局面でも、顧客接点と販売機会を残せる体制を作れます。出典にEC売上数値はないため、目標例として、EC売上比率+10〜20pt、廃棄・フードロス▲10〜25%、休業時の既存顧客接触率+20〜40%を狙える設計です。今後は、会員向け定期便、オンライン収穫祭、学校・企業向け食育コンテンツに展開できます。 |
| 補助金・助成金 | 活用候補。小規模事業者持続化補助金でECページ制作、動画制作、販促物、梱包資材、広告配信を組み合わせる設計が考えられます。採択の論点は「来園依存からEC・宅配を組み合わせた販路開拓により、売上の平準化とフードロス削減を図ること」です。 |
| リンク先 | J-Net21コロナ対応事例。 |
栃木の6次産業化観光農園:未収穫果を加工・飲食に回し粗利率を改善した例
| 項目 | 内容 |
|---|
| 会社名・個人事業主名 | G社 |
| 切り口 | 商品ミックス/メニューエンジニアリング、廃棄・フードロス削減/リサイクル、新規事業・多角化、事業連携、ブランディング/リブランディング、補助金活用 |
| 会社概要 | 栃木県でいちごを観光資源化し、いちご狩り、加工販売、レストラン、カフェ、農福連携を展開する観光農園の事例です。農林水産省の農山漁村発イノベーション事例集では、平成11年に会社設立、いちご狩り開始、未収穫分を加工販売に回し、レストランやカフェも併設して6次産業化を推進していると紹介されています。 |
| 当初の課題・挑戦 | いちご狩りでは、熟度、天候、予約状況により、収穫量と来園者数が一致しないことがあります。未収穫果や規格外品が出ると、売上機会を失うだけでなく、廃棄や作業負担も発生します。また、いちご狩りの収入は季節に偏るため、通年雇用や店舗運営を安定させるには、加工・飲食・地域観光との連動が必要でした。 |
| 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、いちご狩りを単独商品にせず、加工、カフェ、レストラン、地域観光に接続したことです。未収穫果や規格外品を加工品に回すことで、廃棄を減らし、粗利率を改善しやすくなります。さらに、農福連携により、地域雇用や社会性も事業価値として高めています。補助金申請では、単なる設備導入ではなく、地域資源を活かした6次産業化として説明しやすいモデルです。 |
| 成果・今後の展望 | 定性的には、収穫体験、飲食、加工品、地域連携を一体化することで、来園者の滞在時間と購入接点が増えます。出典に売上数値はないため、目標例として、物販購入率+10〜20pt、粗利率+1〜3pt、廃棄ロス▲10〜25%を狙える設計です。今後は、ギフトEC、冷凍スイーツ、団体旅行、教育旅行への展開が有効です。 |
| 補助金・助成金 | 活用済または活用候補。農山漁村発イノベーション、6次産業化関連支援、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金が候補です。使途は、加工設備、カフェ導線、販促物、EC、冷凍・包装設備。採択の論点は「未利用・規格外品を加工販売に回し、粗利率改善とフードロス削減を実現すること」です。 |
| リンク先 | 農林水産省 農山漁村発イノベーション事例集。 |
岐阜の夜いちご狩り観光農園:イルミネーションで閑散時間帯の稼働を上げた例
| 項目 | 内容 |
|---|
| 会社名・個人事業主名 | H社 |
| 切り口 | 新商品・新サービス、店舗体験・動線/VMD、広告宣伝(リアル)、PR・広報/メディア露出、価格戦略・値上げコミュニケーション、補助金活用 |
| 会社概要 | 岐阜県の商工会支援事例として、観光農園のいちご狩りに夜営業を加える相談が紹介されています。小坂町商工会の支援事例では、すでに観光農園事業がメディアに取り上げられ、売上も順調に推移する中で、夜のいちご狩りを始め、イルミネーション電飾工事で幻想的な雰囲気を作り、他社との差別化を図る内容が示されています。 |
| 当初の課題・挑戦 | いちご狩りは日中利用が中心で、営業できる時間帯が限られます。人気農園でも、日中枠が埋まる一方で、夜間の施設稼働が低いと、ハウス・駐車場・受付設備の固定費を十分に回収できません。また、近隣にも同種のいちご狩り施設がある場合、品質だけでは差別化しにくく、来園者に「ここを選ぶ理由」を作る必要があります。 |
| 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、夜営業を単なる営業時間延長ではなく、イルミネーションを活用した別体験として設計したことです。スポットライトで明るくするだけではなく、幻想的な空間として演出することで、カップル、家族、SNS投稿層を取り込みやすくなります。夜枠は、通常料金とは別の限定プランにしやすく、平均単価や稼働率改善に直結します。 |
| 成果・今後の展望 | 定性的には、同じハウスを使いながら、日中とは異なる来園動機を作れる点が強みです。出典に定量数値はないため、目標例として、夜間枠の稼働率+5〜15pt、平均単価+10〜20%、SNS投稿・口コミ件数+20〜40件を狙える設計です。今後は、期間限定イベント、プロポーズ・記念日プラン、地域宿泊施設との連携に広げられます。 |
| 補助金・助成金 | 活用済または活用候補。小規模事業者持続化補助金で、イルミネーション電飾工事、夜営業告知LP、チラシ、SNS広告、予約ページ整備を組み合わせる設計が考えられます。採択の論点は「夜間の未稼働時間を新サービス化し、稼働率と平均単価を改善すること」です。 |
| リンク先 | 小坂町商工会 支援事例。 |
熊本のマーケティング型観光農園:加工品と就農支援で収益源を複線化した例
| 項目 | 内容 |
|---|
| 会社名・個人事業主名 | I社 |
| 切り口 | ブランディング/リブランディング、商品ミックス/メニューエンジニアリング、販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)、人材活用・採用・育成、事業連携、新規事業・多角化 |
| 会社概要 | 熊本県で、いちご、ミニトマト、いちご狩り、農業体験、加工品、露地野菜などを複合的に展開する観光農園の事例です。J-Net21では、1994年からいちご加工品の開発・販売を始め、1997年に法人化し、現在はいちご・ミニトマト栽培、いちご狩り・農業体験、加工品、露地野菜を柱としていると紹介されています。 |
| 当初の課題・挑戦 | 観光農園は、収穫体験だけに依存すると、天候・季節・収穫量に売上が左右されます。また、農業は新規就農者の確保や技能継承も課題になりやすく、単年度の売上だけでなく、長期的な人材育成と販路形成が必要です。特に地方の観光農園では、都市部ほど自然流入が見込めないため、ブランドづくり、加工品、体験、教育機能を組み合わせる必要があります。 |
| 取組み・成功のポイント | 成功のポイントは、農産物を「収穫して終わり」にせず、加工品、農業体験、人材育成、地域連携へ広げたことです。いちごジャムや菓子などの加工品は、収穫期外にも販売でき、観光客以外への販路を作れます。また、新規就農者育成と連動することで、農園のノウハウを地域資源として活かし、採用・教育・地域ブランドの強化にもつながります。 |
| 成果・今後の展望 | 定性的には、観光、加工、教育、人材育成が重なり、農園のブランド価値が高まります。出典に売上数値はないため、目標例として、加工品売上比率+10〜20pt、繁忙期外売上+10〜20%、研修・体験参加者からのリピート率+5〜10ptを狙える設計です。今後は、EC、ふるさと納税、教育旅行、就農体験プログラムとの連携が有効です。 |
| 補助金・助成金 | 未活用。補助金を使う場合は、ものづくり補助金で加工設備、デジタル化・AI導入補助金でEC・顧客管理、小規模事業者持続化補助金で販路開拓が候補です。採択の論点は「加工・体験・教育を組み合わせ、季節依存を下げながら収益源を複線化すること」です。 |
| リンク先 | J-Net21「木之内農園」事例。 |
補足・参考情報
関連補助金
DX参考サイト
支援機関