保険ショップの成功事例10選|補助金活用と集客・DX・省力化の打ち手

保険ショップの成功事例10選|補助金活用と集客・DX・省力化の打ち手

目次

冒頭概要

保険ショップの成功事例で共通しているのは、補助金活用の有無にかかわらず、再現しやすい打ち手を「集客」だけでなく「予約・相談・契約後フォロー・事務処理」まで一気通貫で変えている点です。本記事では、保険ショップ・保険代理店の成功事例を、補助金活用、採択のポイント、収益改善につながるKPIまで含めて整理します。

保険ショップ業界は、保険会社への直接相談がなお強く、ショップ側は限られた来店・訪問・オンライン接点の中で比較検討の価値を伝え続ける必要があります。保険商品の検討はライフイベント起点で一気に顕在化しやすく、問い合わせ導線が弱いと見込み客を取りこぼしやすい一方、契約後の継続フォローができるとLTVが伸びやすい構造です。保険代理店向けCRMやオンライン相談の導入重要性が高まっているのもそのためです。

この構造に対して支援制度が効きやすい領域は大きく3つあります。ひとつは販路で、Web接客、予約フォーム、LINE、リマインドメール、専門特化LPなど。ふたつ目は省力化で、面談調整、顧客情報管理、書類処理、社外営業の安全なモバイル化など。三つ目は高付加価値化で、健康支援や法人向けコーチングのような新サービス展開です。対象にしやすい制度は、持続化補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金、省力化投資補助金、東京都系助成金などです。

成功パターンを先にまとめると、予約や相談導線を短くすると、新規獲得と成約前の離脱改善が進みやすくなります。CRMや書類処理の標準化を進めると、事務工数と手戻りが減り、提案時間を増やしやすくなります。専門特化や新サービスを加えると、平均単価・継続・紹介率を上げやすくなります。以下の事例を見ると、「何を変えると、どのKPIが動きやすいか」が具体的に分かります。

成功事例

東京の保険代理店:営業支援ツール構築で商談前後の事務を軽くした例

項目内容
会社名・個人事業主名A社(株式会社M&E)
切り口補助金活用、ITツール活用(業務効率化、自動化)、情報セキュリティ・プライバシー、生産性向上、標準化・マニュアル化
会社概要東京都文京区の保険代理店です。補助金採択事例として公表されており、事業計画名から見る限り、営業活動の効率化とセキュリティ体制強化を同時に進めるタイプの投資を行った事例です。保険代理店は、相談・提案・契約・保全で情報量が多く、営業担当ごとの属人管理が残ると、見込み客対応の速度と監査対応の両方が不安定になりやすい業態です。
当初の課題・挑戦このタイプの代理店では、営業担当が顧客先で動く時間は長い一方、帰社後の入力、共有、確認、証跡保存に時間がかかりやすいのが典型課題です。さらに保険業は個人情報・意向把握・説明履歴の管理が重く、単に「便利な営業ツール」を入れるだけでは採択されにくい傾向があります。挑戦は、営業スピード向上と監査・情報管理の両立を、システム投資として筋の通る形にすることでした。
取組み・成功のポイント補助金名はものづくり補助金、事業計画名は「保険代理店営業の効率化及びセキュリティ体制強化を通じたデジタルツールの構築」です。ここから読み取れる成功ポイントは、単なる業務改善ではなく、営業プロセスそのものをデジタル化しつつ、情報管理面の課題も同時に解く設計にしたことです。保険代理店では、見込客情報、提案履歴、契約関連資料、社内承認が分断されると工数が膨らみます。そこを一体設計にすると、提案までの待ち時間短縮と確認漏れ削減の両方に効きます。採択のポイントは「営業効率化で生まれた時間を提案・保全活動へ再配分し、生産性向上と顧客対応品質向上につなげる道筋」を示しやすい点です。
成果・今後の展望出典には具体数値がないため目標例ですが、面談準備・事後入力などの事務工数は▲20〜40%、商談前後の待機や確認の手戻りは▲10〜25%、担当者1人あたりの面談件数は+5〜10%を狙いやすい型です。定性的には、営業の動き方を変えずに効率だけ上げるのではなく、「安全に持ち出せる・すぐ共有できる」体制を作ることで提案量を増やせるのが次の成長余地です。
補助金・助成金活用済。制度名:ものづくり補助金。使途:営業効率化とセキュリティ体制強化を伴うデジタルツール構築。採択の論点:事務処理削減で生産性を高め、その余力を提案・保全対応へ回して収益改善につなげる道筋。
リンク先補助金コネクトの採択事例ページ

東京の保険代理店:面談調整DXで予約工数を省力化した例

項目内容
会社名・個人事業主名B社(株式会社エコスマート)
切り口補助金活用、ITツール活用(業務効率化、自動化)、データ活用、生産性向上、新規事業・多角化
会社概要東京都台東区の保険代理店です。省力化投資補助金の採択事例として、「保険代理店業における面談調整業務を完全省力化するDX開発事業」が公表されています。保険ショップでは、問い合わせ獲得後の面談日程調整が意外に重く、ここでの往復連絡や担当振り分けの遅さが成約率を落としやすいのが特徴です。
当初の課題・挑戦面談調整は、広告や紹介で獲得した見込み客を実際の相談に乗せる最初のボトルネックです。店舗型・訪問型・オンライン型が混在するほど、担当者の空き状況、希望日時、地域、相談種別の調整が複雑になります。電話・メール・手入力中心の運用では、返信待ちや社内確認待ちが発生し、せっかくの反響を取りこぼしやすくなります。挑戦は、この調整業務を単純自動化で終わらせず、相談機会の損失削減まで含めて事業計画化することでした。
取組み・成功のポイント事業名から見て、面談調整の完全省力化を目的にDX開発を進めた事例です。成功のポイントは、単なる予約カレンダー導入ではなく、保険代理店の現場に合わせて「相談窓口への流入→担当割り当て→日程確定→面談実施」までを一連で詰まりなくする発想にあります。保険業は反響後の初動が遅いと失注しやすいため、ここを短縮すると新規獲得から成約までの歩留まり改善につながります。採択のポイントは、省力化で浮いた時間を高付加価値業務へ振り向ける構図が明確なことです。
成果・今後の展望出典に数値はないため目標例ですが、面談調整工数は▲30〜50%、初回接触までの時間は短縮、予約確定率は+5〜15ptが狙いどころです。定性的には、予約の早さそのものが顧客体験の差になり、比較検討段階での離脱抑制に効きます。次は、面談前アンケートや相談テーマの事前取得まで自動化すると、面談品質の平準化も進めやすくなります。
補助金・助成金活用済。制度名:中小企業省力化投資補助金。使途:面談調整業務の完全省力化を目的としたDX開発。採択の論点:調整業務を削減して営業・相談対応へリソースを再配分し、成約機会損失を減らす道筋。
リンク先補助金コネクトの採択事例ページ

鹿児島の保険代理店:保険代理店向けコーチングを新サービス化した例

項目内容
会社名・個人事業主名C社(株式会社CLEAD UP)
切り口新商品・新サービス、補助金活用、販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)、ブランディング/リブランディング、人材活用・採用・育成
会社概要鹿児島市の保険代理店関連企業で、小規模事業者持続化補助金の採択事例として「保険代理店向けコーチングサービス事業の新規立ち上げと販路開拓」が公表されています。保険代理店は既存の募集業務だけでは差別化しにくく、教育・育成・営業支援の周辺サービスを加えると単価と継続性を伸ばしやすい業種です。
当初の課題・挑戦保険代理店の収益は、既契約保全や紹介で安定する面がある一方、外部環境や保険会社方針に依存しやすい構造があります。そのため、既存業務だけに依存すると成長の上限が見えやすくなります。挑戦は、保険代理店向けのコーチングという無形サービスを新たな売上の柱にしつつ、どう販路を作るかです。無形商材は、価値が伝わらないと売れないため、導線設計と実績の見せ方が重要になります。
取組み・成功のポイント持続化補助金の事例名から、新規サービス立ち上げと販路開拓を補助対象にしたことが分かります。成功のポイントは、既存の保険代理店業務で持つ知見を、他代理店向けの教育・伴走支援へ再編集した点です。これは「新規事業・多角化」と「人材活用・採用・育成」が重なる型で、原価の重い設備投資よりも、ブランド設計、営業資料、Web導線、セミナー集客などの無形投資と相性がよいです。採択のポイントは、新サービスでどの顧客課題を解き、どう収益化するかを明確にしやすい点です。
成果・今後の展望定量は非公表のため目標例ですが、新規売上比率の立ち上がり、平均単価+10〜20%、継続月数+1〜3か月、紹介率向上が主要KPIになります。定性的には、募集行為そのものではなく「育成・成果創出」を商品化することで、価格競争を避けやすくなります。今後は、セミナー、コミュニティ、オンライン講座などを組み合わせるとLTVを伸ばしやすいでしょう。
補助金・助成金活用済。制度名:小規模事業者持続化補助金。使途:保険代理店向けコーチングサービスの立ち上げと販路開拓。採択の論点:新サービスの明確な顧客課題と販路開拓計画を示し、売上の新たな柱を作る道筋。
リンク先補助金コネクトの採択事例ページ

福岡の保険代理店:健康推進事業への転換で新しい収益源を作った例

項目内容
会社名・個人事業主名D社(株式会社あひるコンサルティング)
切り口新規事業・多角化、補助金活用、事業連携、ブランディング/リブランディング、接客・サービス
会社概要福岡県の保険代理店で、事業再構築補助金の採択事例として「保険代理店による健康推進事業~地域の健康へ更なる備えを~」が公表されています。既存の保険販売だけでなく、健康支援側へ事業領域を広げることで、接点の前倒しと差別化を狙う典型例です。
当初の課題・挑戦保険代理店は、顧客接点が「事故・更新・見直し」などのタイミングに偏りやすく、日常的な接点が少ないと比較されやすくなります。そこで健康支援のような生活接点の高いテーマを扱うと、相談理由を増やし、保険相談の前段にある信頼形成を進めやすくなります。ただし、保険の周辺事業に出るだけでは弱く、なぜ自社がやる意義があるかを構造化しないと採択は難しいです。
取組み・成功のポイント事業再構築補助金を使って、健康推進事業へ踏み出した点が核心です。成功のポイントは、保険販売の延長ではなく、「予防・健康・備え」という文脈でサービス価値を再設計したことです。保険代理店はリスクマネジメントの知見を持つため、健康推進との親和性を説明しやすいのが強みです。採択のポイントは、既存事業との関連性を持たせつつ、新市場・新サービスとして収益機会を広げる計画が描けることにあります。
成果・今後の展望定量は非公表ですが、目標例としては新規売上比率の上昇、平均単価+10〜15%、継続接点の増加、紹介率向上が重要です。定性的には、「保険を売る前に相談できる存在」へポジションをずらせる点が大きな価値です。今後は、地域企業・医療・健康関連サービスと連携できると、紹介ネットワークの強化も狙えます。
補助金・助成金活用済。制度名:事業再構築補助金。使途:健康推進事業への新分野展開。採択の論点:既存の保険代理店機能を土台に、新市場向けサービスへ事業再構築し収益源を分散する道筋。
リンク先補助金コネクトの採択事例ページ

愛知の保険代理店:飲食特化を打ち出して販路拡大した例

項目内容
会社名・個人事業主名E社(株式会社ワイズ)
切り口補助金活用、ブランディング/リブランディング、販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)、口コミ・紹介プログラム、接客・サービス
会社概要愛知県名古屋市北区の保険代理店です。会社案内では損害保険代理店・生命保険募集業務を行うことが示されており、持続化補助金の採択者一覧では「飲食・食品特化型を強みとした保険代理店の販路拡大事業」として公表されています。飲食店特化は、誰に何を強く提供するかを明確にする典型的な専門特化戦略です。
当初の課題・挑戦総合代理店は取り扱い範囲が広い一方、「どんな顧客に強いか」が伝わりにくいと、比較検討時に埋もれやすくなります。特に保険は無形商材のため、専門性が曖昧だと新規顧客の第一想起を取りにくいです。挑戦は、飲食・食品業に強いという打ち出しを、販路拡大につながる具体策へ落とし込むことでした。
取組み・成功のポイント持続化補助金の事業名から、専門特化を前面に出した販路拡大を進めたことが分かります。ワイズ社の公式サイトにも飲食店向け保険の打ち出しが見られ、特定業界向けの訴求を強めていることが確認できます。成功のポイントは、「総合代理店」から「飲食・食品業に強い代理店」へ見え方を変えることです。専門分野を絞ると、紹介・口コミ・コンテンツ発信の一貫性が上がり、成約率や紹介率に効きやすくなります。採択のポイントは、誰向けにどう差別化し、販路をどう拡大するかが明確なことです。
成果・今後の展望定量は非公表ですが、目標例としては問い合わせCVR+5〜15pt、平均単価+10〜20%、紹介率向上が現実的です。定性的には、専門性が見えるだけで「この業界のことを分かってくれそう」という信頼が生まれやすくなります。今後は、飲食店向けコンテンツや事故対応・休業補償などの周辺情報まで整えると、LTVも伸ばしやすくなります。
補助金・助成金活用済。制度名:小規模事業者持続化補助金。使途:飲食・食品業特化の販路拡大施策。採択の論点:対象顧客を明確化し、差別化した訴求で新規顧客獲得につなげる道筋。
リンク先株式会社ワイズ 公式サイト会社案内採択者一覧PDF

福岡の来店・訪問型保険相談:予約導線とリマインドを仕組み化した例

項目内容
会社名・個人事業主名F社(株式会社保険相談FPセンター)
切り口広告宣伝(デジタル)、CRM・会員制度・サブスク化(LTV向上)、ITツール活用(集客、広告宣伝)、ITツール活用(業務効率化、自動化)、接客・サービス
会社概要来店&訪問型の保険相談窓口を展開する企業です。SPIRALの導入事例では、資料請求者へのリマインドメール、Web来店予約システム、相談開始から契約までのステータス確認システムを構築したことが紹介されています。保険相談業では、問い合わせ後の放置と予約導線の摩擦が機会損失になりやすいため、ここを仕組み化した意味は大きいです。
当初の課題・挑戦同社は来店・訪問型の窓口である一方、資料請求者に対して「いつまでに申し込めば現年齢の料率で契約できるか」を個別に案内する必要がありました。また、従来の来店予約フォームは店舗選択の手間が大きく、通知メールの転送も手作業で、業務負荷と離脱の両方が発生していました。挑戦は、予約とフォローを顧客目線で簡単にしながら、内部の転送・確認作業も減らすことでした。
取組み・成功のポイント資料請求者には生年月日をもとに申し込み期限日を自動計算し、120日前・90日前など段階的にリマインドメールを配信。来店予約では、店舗ごとの専用フォームと自動通知を整備しています。ここで効いたのは、保険商品の検討が「今すぐ」ではなくても、最適なタイミングで再接触できる点です。予約フォームの摩擦を減らすと新規獲得から相談実施への歩留まりが改善し、内部の転送作業を減らすと工数削減にもつながります。
成果・今後の展望出典に具体数値はないため目標例ですが、予約完了率+5〜15pt、再接触率向上、予約通知関連工数▲20〜40%が狙えます。定性的には、「期限が近いから相談しよう」という行動を促しやすく、放置案件の再活性化に効く設計です。今後は相談テーマ別の事前ヒアリングまで自動化すると、面談品質もさらに上げやすくなります。
補助金・助成金未活用(出典上は補助金利用の明記なし)。ただし、使途はIT導入補助金や持続化補助金と親和性が高く、来店予約・リマインド・顧客管理の一体構築は申請テーマにしやすい型です。
リンク先SPIRAL導入事例ページ

神奈川の小規模代理店:知識資産のデジタル化と地域連携で差別化した例

項目内容
会社名・個人事業主名G社(株式会社ネクストコンサルティング)
切り口データ活用、ITツール活用(業務効率化、自動化)、ブランディング/リブランディング、事業連携、新規事業・多角化
会社概要神奈川県横浜市西区みなとみらいにある小規模の保険代理店で、従業員4名、資本金500万円です。RicohのICT導入事例では、クラウドストレージ活用による業務改善、ホームページ刷新による採用強化、長年の手書きメモのデジタル保管・再利用の検討、さらに農業法人設立による地域活性化への取り組みが紹介されています。
当初の課題・挑戦小規模代理店は、経験知が代表者や一部社員に偏りやすく、知識が蓄積されても「再利用できる形」になっていないことが多いです。加えて、採用では事業の魅力が伝わりにくく、規模の小ささが不利に働きます。挑戦は、保険・税金・経営・相続の知恵を蓄積し、それを発信・再利用できる資産へ変えること、さらに地域との接点を増やして単なる保険屋に見えない存在になることでした。
取組み・成功のポイント同社はクラウドストレージを徹底活用しつつ、10年間の手書きメモをデジタル保管・再利用できる形に変える構想を進めています。これは単なる電子化ではなく、相談品質を支える知識基盤づくりです。また、ホームページ刷新で採用を強化し、農業法人を通じた地域活性化にも取り組んでいます。保険代理店は相談業なので、情報資産を整理して顧客ごとに最適提案へつなげる発想が効きます。地域連携まで広げると紹介や認知にも好影響が出ます。
成果・今後の展望定量は非公表ですが、目標例としては提案準備時間▲20〜30%、ナレッジ検索時間▲30〜50%、紹介率・採用応募率の改善が狙えます。定性的には、小規模でも「知恵の束」を持つ代理店として差別化しやすく、法人顧客のよろず相談窓口になりやすいのが強みです。今後は、知識DB化と顧客管理をつなぐと、より再現性の高い相談体制になります。
補助金・助成金未活用(出典上は補助金利用の明記なし)。ただし、知識資産のデジタル化、Web刷新、CRM化はIT導入補助金や自治体DX助成と親和性があります。
リンク先RicohのICT導入事例会社概要

埼玉の保険代理店:法人携帯とLINE WORKSで顧客情報の抜け漏れを防いだ例

項目内容
会社名・個人事業主名H社(株式会社スマートプラン)
切り口情報セキュリティ・プライバシー、ITツール活用(業務効率化、自動化)、標準化・マニュアル化、生産性向上、人材活用・採用・育成
会社概要埼玉県行田市の保険代理店で、損害保険・生命保険に加え、企業のリスクマネジメントや各種コンサルティングも手掛けています。少数精鋭を維持しつつレベルアップを重視する企業で、法人携帯、MDM、LINE WORKSの導入事例が公開されています。
当初の課題・挑戦営業担当が私用携帯で業務を行うと、顧客情報の持ち出しや退職時の情報流出リスクが高まります。しかも保険業では顧客とのやり取りが継続しやすく、「顧客が会社ではなく担当者に付く」リスクもあります。LINEで契約内容のやり取りをする担当がいると、重要情報の管理も不安定になります。挑戦は、顧客接点を落とさずに、安全で引き継ぎ可能な運用へ変えることでした。
取組み・成功のポイント同社は法人携帯とMDMを導入し、紛失・盗難時の遠隔削除ができる体制を構築。さらに、顧客とのLINE連絡を安全に扱うためLINE WORKSを採用しています。保険代理店では「すぐ返せる」ことと「会社で把握できる」ことの両立が重要です。私物端末依存をやめると、情報漏えいリスクだけでなく、退職・異動時の引き継ぎも安定します。結果的に、担当者個人依存から組織対応へ近づくのがこの施策の本質です。
成果・今後の展望出典では、遠隔削除機能により安心して営業活動に専念できるようになり、LINE WORKSの管理画面で重要情報の見落としのダブルチェックが可能になったとされています。定量目標例としては、確認漏れ・引き継ぎ漏れ▲10〜25%、情報確認の手戻り削減、教育時間短縮が狙えます。今後はCRMと連携すると、保全対応の再現性も高まります。
補助金・助成金未活用(出典上は補助金利用の明記なし)。ただし、モバイル端末管理や情報共有基盤はIT導入補助金・自治体DX助成との相性があります。
リンク先ベルパーク導入事例ページ

千葉の保険代理店:kintone導入で紙とFAX中心の運用を変えた例

項目内容
会社名・個人事業主名I社(有限会社ブリス保険コンサルタント)
切り口ITツール活用(業務効率化、自動化)、データ活用、リスク管理・BCP(事業継続力強化計画)、生産性向上、標準化・マニュアル化
会社概要千葉市中央区に本社を置く、従業員12名の損害保険・生命保険代理店です。千葉県内を中心に約500社を顧客に持ち、企業向けリスクマネジメント業務も行っています。Ricohの事例では、kintoneと文書活用ツールを導入し、業務効率化、ペーパーレス化、在宅勤務対応を実現したことが紹介されています。
当初の課題・挑戦同社は台風による停電で業務停止リスクに直面し、BCPの必要性を痛感しました。さらに2016年の保険業法改正で、顧客とのやり取り履歴を細かく残す必要が生じ、紙書類が増加。FAX受信も保存後に中身を開かないと確認できず、ファイル名変更などの手作業が残っていました。挑戦は、紙と人手に依存する運用を変えつつ、業務品質を落とさないことでした。
取組み・成功のポイント同社はkintone上にあらゆる社内業務を移行し、顧客単位で書類やメモを保存できる運用へ変更しました。さらにスキャン機能で紙書類の電子化を進め、書類キャビネットを廃止。これは単なるデジタル化ではなく、「顧客単位で情報を束ねる」ことに成功した点が重要です。保険代理店では、契約、保全、事故対応、請求など複数の文書が散らばると、手戻りと確認漏れが増えます。顧客単位の整理は、LTVを支える保全品質にも効きます。
成果・今後の展望出典では、ファクス業務を含む業務をクラウド化して在宅勤務を可能にし、書類キャビネットを廃止、処理ステータス管理も可能になったとされています。目標例としては、事務工数▲20〜50%、検索時間▲30〜50%、手戻り工数▲10〜25%が狙えます。今後は、保全・事故対応・更新提案の進捗まで可視化すると、さらに抜け漏れが減ります。
補助金・助成金未活用(出典上は補助金利用の明記なし)。ただし、BCPと業務DXを兼ねたクラウド化はIT導入補助金の検討対象になりやすい型です。
リンク先Ricoh導入事例ページ企業公式サイト

神奈川の地域密着代理店:顧客セグメントを作って戦略営業へ寄せた例

項目内容
会社名・個人事業主名J社(株式会社アクシス)
切り口CRM・会員制度・サブスク化(LTV向上)、データ活用、ITツール活用(業務効率化、自動化)、接客・サービス、生産性向上
会社概要神奈川県茅ヶ崎市の湘南エリアで保険代理店を営む企業です。導入事例では、地域密着型の代理店としてCRMシステムとCTIシステムを導入し、従来の「足で稼ぐ営業」から戦略営業への転換を進めたことが紹介されています。
当初の課題・挑戦地域密着型代理店は、顧客との距離が近い反面、既存顧客対応に追われると新規開拓や重点顧客育成が後回しになりがちです。さらに、担当者の感覚だけで優先順位を決めると、成長余地の高い顧客に十分時間を使えません。挑戦は、顧客を戦略的に見極め、限られた営業時間をどこに配分するかを変えることでした。
取組み・成功のポイント同社は東京海上日動のオンライン型CRM “TNet”を導入し、その前段で顧客のセグメント化に取り組みました。一般的な契約金額だけでなく、「お客様目線」の指標を加えた独自のルールで4つのグループに分類した点が特徴です。ここが効いた理由は、単に顧客情報を蓄積するのではなく、「誰に、どの順番で、どの深さで接触するか」を決められるようになったからです。LTV向上型の代理店には特に相性のよい打ち手です。
成果・今後の展望出典に具体数値はありませんが、目標例としては接触優先順位の明確化による継続率+5〜10pt、追加提案率向上、担当者あたり提案件数+5〜10%が狙えます。定性的には、属人的な「何となく重要そう」を減らし、顧客との関係深化を計画的に進めやすくなります。今後は、更新時期や家族構成変化のトリガーまで管理すると、より効果が出やすいでしょう。
補助金・助成金未活用(出典上は補助金利用の明記なし)。ただし、CRM導入とCTI連携はIT導入補助金との親和性があります。
リンク先導入事例ページ企業公式サイト

補足・参考情報

関連補助金

  • 小規模事業者持続化補助金
    販路開拓、専門特化LP、看板、チラシ、予約導線整備などに向く制度。
    制度概要PDF
  • IT導入補助金
    CRM、顧客管理、予約、文書管理、業務システム導入と相性が良い制度。
    公募要領
  • ものづくり補助金
    高度なデジタルツール構築や、生産性向上を伴う業務変革型投資に向く制度。
    参考事例
  • 中小企業省力化投資補助金
    面談調整、受付、事務処理など反復業務の省力化に向く制度。
    参考事例
  • 東京都中小企業振興公社の助成金
    東京都内事業者は、DX・創業・承継系助成もあわせて検討しやすいです。
    助成金一覧

DX参考サイト

支援機関

  • よろず支援拠点
    小規模代理店の販路・DX・事業再構築相談の入り口として使いやすいです。
  • 商工会・商工会議所
    持続化補助金や地域支援施策の一次相談先として有力です。
  • 中小企業基盤整備機構
    省力化や再構築の制度情報、各種支援策を確認しやすいです。
  • 東京都中小企業振興公社
    都内事業者は助成金と専門家支援を合わせて検討しやすいです。
    公式サイト
  • 認定経営革新等支援機関
    補助金申請時の計画整理、KPI設計、採択後フォローまで伴走を受けやすいです。
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