眼鏡販売店の成功事例8選|補助金活用とDX・単価改善の打ち手

眼鏡販売店の成功事例8選|補助金活用とDX・単価改善の打ち手

目次

冒頭概要

眼鏡販売店の成功事例に共通する勝ち筋は、単に安く売ることではなく、来店前の不安を減らし、接客・検眼・加工・アフターサービスまでを一体で設計することです。この記事では、補助金活用、DX、EC連携、店舗体験、補聴器・子ども眼鏡などの再現しやすい打ち手と、採択のポイント、収益改善の考え方を整理します。

眼鏡販売店は、フレーム販売だけでなく、レンズ提案、検眼、加工、調整、修理、再来店対応まで含む「専門接客型の小売業」です。そのため、固定費は店舗家賃・人件費・在庫・加工設備にかかりやすく、量販店やECとの価格競争に巻き込まれると、粗利率や接客時間の確保が難しくなります。

一方で、視力や使用シーンに合わせた提案、顔型・ファッションに合わせた選定、補聴器や子ども眼鏡などの相談領域では、地域密着店にも十分な差別化余地があります。補助金は、販路開拓、店舗改装、Web導線、POS・顧客管理、レンズ加工機、省力化設備など、構造課題に直結する投資で活用しやすい領域です。

以下の事例を見ると、眼鏡販売店では「来店予約を増やす導線」「顧客情報と在庫の一元化」「高付加価値メニューの見せ方」を変えることで、新規獲得、成約率、平均単価、在庫回転、事務工数がどう動くかが分かります。

成功事例

千葉の地域眼鏡店:即日納品とスマホ老眼訴求で若年層の来店を広げた例

項目内容
会社名・個人事業主名A社
切り口新商品・新サービス、広告宣伝(リアル)、広告宣伝(デジタル)、接客・サービス、補助金活用
会社概要千葉県内で地域密着型の眼鏡販売店を運営する小規模事業者。従来は中高年層や既存顧客の買い替え需要を中心に、眼鏡、レンズ交換、調整、修理などを提供していた。地域内での信頼はある一方、若年層や仕事用眼鏡の需要を十分に取り込めていなかった。店舗型小売として、来店してもらえれば相談・提案で差別化できるが、来店前の認知や動機づけが弱い点が課題だった。
当初の課題・挑戦眼鏡店では、顧客が「見えづらい」と感じてから来店するまでに時間差があり、特に若年層は価格比較やEC検索で済ませようとしやすい。スマートフォン利用の増加により、手元が見えにくい、目が疲れる、近くを見る時間が長いといった悩みは増えているが、本人が老眼や視生活の変化として認識しにくい。このため、従来の「眼鏡が壊れたら来る」「視力が落ちたら買う」という受け身の販売では、新規獲得が伸びにくかった。さらに、即日納品の価値も、店頭に来た人には伝わるが、来店前の広告やWeb上では十分に訴求できていなかった。
取組み・成功のポイント採択テーマは「即日納品・若年層向けスマホ老眼対応型メガネ販売等強化事業」。小規模事業者持続化補助金の採択一覧に掲載されており、即日納品とスマホ老眼という具体的な需要を組み合わせた点が特徴である。成功のポイントは、単にチラシや広告を出すのではなく、「スマホを見る時間が長い若年・ミドル層」「すぐに使いたい人」「仕事や生活で不便を感じている人」という対象を明確にしたこと。即日納品は利便性、スマホ老眼対応は悩み解決として訴求できるため、価格競争ではなく来店理由を作りやすい。広告、店頭POP、Webページ、接客トークを同じテーマで統一すると、来店前後のメッセージがつながり、成約率も高まりやすい。
成果・今後の展望出典に詳細な成果数値はないため、成果は目標例として設定する。新規獲得は来店数+10〜20%、成約率は+5〜10pt、平均単価はスマホ老眼対応レンズや用途別提案により+10〜15%を目標にできる。定性的には、若年層に対して「老眼鏡」ではなく「スマホ時代の視生活改善」として提案できる点が大きい。今後は、LINE公式アカウントやGoogleビジネスプロフィール、予約導線を組み合わせ、来店後のレンズ交換・調整・再測定につなげると、継続・LTVの改善も見込める。
補助金・助成金活用済。小規模事業者持続化補助金。使途は、即日納品・スマホ老眼対応メガネの販促、広告物、店頭訴求、Web導線整備等が想定される。採択の論点は、若年層の新規来店を増やし、即日納品と用途別提案で成約率・平均単価を改善する道筋を示せること。
リンク先https://www.jizokukanb.com/jizokuka_r1h/1-7/doc/%E4%BB%A4%E5%92%8C%E5%85%83%E5%B9%B4%E8%A3%9C%E6%AD%A3%E4%B8%80%E8%88%AC%E5%9E%8B%E6%8E%A1%E6%8A%9E%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A77.pdf ※採択一覧に「即日納品・若年層向けスマホ老眼対応型メガネ販売等強化事業」と掲載。

埼玉の地域チェーン:ECを販売サイトではなく来店予約導線にして成約率を高めた例

項目内容
会社名・個人事業主名B社
切り口販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)、ITツール活用(集客、広告宣伝)、店舗体験・動線/VMD、データ活用、接客・サービス
会社概要埼玉県を中心に、実店舗型の眼鏡・コンタクト関連ビジネスを展開する地域密着型の事業者。眼鏡販売では、実物を試着し、顔型や使用シーン、レンズとの相性を相談して購入するニーズが強い。従来のECは「その場で買う」ことを前提にしがちだが、眼鏡はフィッティングや度数確認が必要なため、完全ECよりも店舗送客との相性が高い。
当初の課題・挑戦眼鏡販売店にとって、EC化は一見有効に見えるが、度付き眼鏡では「似合うか」「レンズ込みでいくらか」「実際の掛け心地はどうか」という不安が残る。価格だけを前面に出したECでは、量販店や大手通販との比較になりやすく、地域店の強みである接客・調整・アフターサービスが伝わりにくい。また、店頭在庫を見せないまま来店を待つだけでは、顧客は事前比較ができず、来店動機が弱くなる。つまり、課題はECを作ること自体ではなく、ECと店舗の役割分担をどう設計するかにあった。
取組み・成功のポイント取組みの中心は、ECサイトを「購入完結」ではなく「店舗送客」のために設計した点にある。Web上でフレームやサングラスを確認し、レンズとの価格シミュレーションを行い、気になる商品を店舗に取り寄せて試着予約できる流れを整備した。出典では、アイメガネのECサイトが、Web上で商品確認、レンズ組み合わせ、価格シミュレーション、店舗取り寄せ、試着予約までできること、さらにネット注文ではなく店舗送客に割り切ったオムニチャネルサイトであることが説明されている。この設計により、顧客は来店前に候補を絞れ、店舗側は接客前にニーズを把握しやすくなる。結果として、接客時間の質が上がり、成約率や平均単価の改善につながりやすい。
成果・今後の展望出典に具体的な改善率はないため、目標例として、試着予約数+15〜30%、成約率+5〜15pt、接客時間あたり売上+10〜20%を設定できる。定性的には、ECを価格競争の場にせず、来店前の不安解消と予約獲得に使った点が再現性の高い学びである。今後は、予約時の用途選択、希望価格帯、使用シーン、過去購入履歴を連動させることで、店舗側の提案精度をさらに高められる。
補助金・助成金未活用。今後活用するなら、デジタル化・AI導入補助金で予約・顧客管理・EC連携ツール、小規模事業者持続化補助金でWebサイト改修・広告・来店予約導線の整備が候補。採択の論点は、Web閲覧から試着予約、来店、成約までのKPIを一気通貫で示すこと。デジタル化・AI導入補助金2026は中小企業・小規模事業者向けのITツール導入支援事業として案内されている。
リンク先https://www.cloudec.jp/voice/case01/

東京のEC発眼鏡店:オムニチャネル基盤で在庫・顧客情報をつなげた例

項目内容
会社名・個人事業主名C社
切り口データ活用、CRM・会員制度・サブスク化(LTV向上)、販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)、ITツール活用(業務効率化、自動化)、ブランディング/リブランディング
会社概要東京都内を中心に、ECと実店舗を組み合わせて眼鏡販売を行う事業者。ECで商品数や検索性を確保しつつ、実店舗では試着、フィッティング、レンズ提案、調整などの専門接客を提供する。眼鏡は「商品を見つける」だけでは購入が完結しにくいため、オンライン上の情報量と店舗での安心感をどう接続するかが重要になる。
当初の課題・挑戦EC発の眼鏡販売では、商品点数が増えるほど、在庫、受注、顧客情報、店舗情報、会計情報が分断しやすい。ECで見た商品が店舗にあるのか、顧客がどのような商品を見ているのか、店舗側がどこまで把握できるのかが不明確だと、せっかくの来店機会を逃してしまう。また、複数店舗やECを展開すると、現場スタッフは接客に集中したい一方で、本部は在庫や売上をリアルタイムで把握したいという課題が出てくる。
取組み・成功のポイントオムニチャネルを支えるクラウドERPを導入し、EC・店舗・受注・顧客・在庫の情報を統合する方向で基盤整備を進めた点がポイント。出典元のNetSuiteは、小売業向け、EC、受注管理、CRM、分析レポートなどの領域を示しており、中堅・中小企業向けの導入支援も案内している。眼鏡販売店に置き換えると、単なるEC構築ではなく、店舗での試着・調整・レンズ提案まで含めた情報設計が重要になる。顧客がECで閲覧した商品、店舗で試着した商品、購入後の調整履歴がつながれば、再購入やレンズ交換の提案精度が上がる。
成果・今後の展望出典に具体的な改善率はないため、目標例として、在庫確認工数▲20〜40%、欠品・取り寄せミス▲10〜25%、再来店率+5〜10pt、EC経由の来店予約数+15〜30%を設定できる。定性的には、ECと店舗を分けて考えず、顧客体験を中心に情報をつなげることで、価格競争ではなく提案力で勝ちやすくなる。今後は、会員ランク、購入履歴、レンズ交換時期、メンテナンス案内を組み合わせることでLTV改善が期待できる。
補助金・助成金未活用。今後活用するなら、デジタル化・AI導入補助金でEC・CRM・在庫管理・POS連携、小規模事業者持続化補助金で来店予約LPや広告導線の整備が候補。採択の論点は、在庫確認工数の削減、来店予約数の増加、再購入率改善をKPIで示すこと。
リンク先https://www.netsuite.co.jp/customer-testimonials/omg-retail.shtml

東京のセレクト眼鏡店:中古・希少フレームの検索性を高めて粗利率を守る例

項目内容
会社名・個人事業主名D社
切り口商品ミックス/メニューエンジニアリング、ブランディング/リブランディング、販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)、データ活用、価格戦略・値上げコミュニケーション
会社概要東京都内で、上質な眼鏡、希少フレーム、レンズ交換、メンテナンスを扱う専門店。量販店のように均一価格で大量販売するのではなく、ブランド、状態、用途、レンズ、デザイン性などを細かく見せることで、こだわりの強い顧客に対応している。中古・希少品を含む商品では、在庫一点ごとの説明力と検索性が売上に直結する。
当初の課題・挑戦希少フレームや中古眼鏡は、商品ごとに価値が異なるため、単純な価格比較では魅力が伝わりにくい。状態、材質、ブランド、フレーム形状、用途、レンズ種別、価格帯など、顧客が知りたい情報を整理できていないと、検索しても見つからず、見つかっても購入判断に至らない。また、専門性が高いほどスタッフの説明に依存しやすく、ECやWeb上では接客品質を再現しにくい。課題は、在庫を増やすことではなく、商品情報を接客の代わりになるレベルまで構造化することだった。
取組み・成功のポイントWeb上で、状態、フレーム形状、材質、度数、用途、レンズ種別、価格帯などの検索軸を細かく設け、顧客が自分の条件に合う商品を探しやすくしている。出典ページでは、状態、フレーム、材質、度数、用途、レンズ種別、価格など、多数の絞り込み項目が確認できる。眼鏡販売店にとって重要なのは、商品を単に並べるのではなく、接客時にスタッフが聞く項目をWeb上の検索軸に置き換えること。これにより、遠方顧客や比較検討中の顧客にも、専門店らしい選びやすさを提供できる。
成果・今後の展望出典に成果数値はないため、目標例として、商品ページ回遊率+15〜30%、問い合わせ率+5〜10pt、粗利率+1〜3pt、在庫回転日数▲10〜20%を設定できる。定性的には、希少性・状態・用途を見える化することで、価格ではなく納得感で選ばれやすくなる。今後は、LINE相談、来店予約、レンズ交換見積り、メンテナンス受付を組み合わせることで、単発販売から継続接点へ発展させやすい。
補助金・助成金活用済(想定・要確認)。小規模事業者持続化補助金または自治体の販路開拓系助成金。使途は、ECサイト改修、商品検索機能、写真撮影、商品ページ制作、Web広告。採択の論点は、Web上の商品検索性を高め、問い合わせ率・成約率・在庫回転を改善する道筋を示すこと。小規模事業者持続化補助金は、経営計画に基づく販路開拓等の取組を支援する制度として中小企業庁が説明している。
リンク先https://www.makotoweb.com/

熊本のセレクト眼鏡店:顧客カルテと在庫管理のDXで提案精度を高めた例

項目内容
会社名・個人事業主名E社
切り口データ活用、ITツール活用(業務効率化、自動化)、CRM・会員制度・サブスク化(LTV向上)、在庫・サプライチェーン最適化、接客・サービス、新商品・新サービス
会社概要熊本県で、上質なアイウェアを扱うセレクト型の眼鏡店を展開する事業者。地域密着でありながら、国内外ブランド、子ども用眼鏡、予約制ラウンジなど、専門性の高い提案を行う。量販店の低価格・短時間販売とは異なり、顧客の顔型、用途、度数、過去購入、好み、在庫状況を踏まえた提案が強みとなっている。
当初の課題・挑戦複数店舗で顧客対応を行う場合、紙カルテや店舗ごとの在庫管理では、顧客情報の確認に時間がかかり、接客中の待ち時間や提案のばらつきが発生しやすい。出典では、店舗間でFAXやLINEを使っても、紙カルテを探す手間は変わらず、顧客を待たせる課題があったことが説明されている。眼鏡販売店では、度数、フレーム、調整履歴、過去の不満、好みが提案品質に直結するため、情報が見つからないことは成約率や満足度の低下につながる。
取組み・成功のポイントFileMakerで自社の基幹業務システムを開発し、顧客カルテ、在庫管理、売上分析などを段階的に実装した。出典では、2017年に顧客カルテ、在庫管理、売上分析などの機能をリリースしていったこと、また6か月在庫になっていた商品が他店で販売できるなど、店舗間在庫活用にも効果があったことが紹介されている。成功のポイントは、紙を完全否定せず、現場が使いやすい形でスキャン・検索・共有したこと。眼鏡店では接客中にPC入力へ偏ると顧客体験が損なわれるため、現場運用に合わせたDXが重要になる。
成果・今後の展望出典には、顧客紹介や口コミの増加、在庫移動による販売機会創出、リピーター判定のしやすさなどの定性的成果が示されている。数値目標例としては、顧客情報検索時間▲30〜50%、在庫回転日数▲10〜20%、再来店率+5〜10pt、接客品質のばらつき▲10〜25%を設定できる。今後は、購入後の調整時期、レンズ交換時期、子どもの成長に合わせた再測定案内などを自動化することで、LTV改善につなげやすい。
補助金・助成金活用済(想定・要確認)。デジタル化・AI導入補助金、自治体DX補助金、または小規模事業者持続化補助金の業務効率化部分が候補。使途は、顧客カルテ管理、在庫管理、売上分析、店舗間情報共有システム。採択の論点は、接客前の情報検索時間を削減し、在庫回転と再来店率を改善する道筋を示すこと。
リンク先https://www.claris.com/ja/blog/2024/nakahara-megane

愛知の眼鏡部門:レンズ加工機導入で加工業務をDX化した例

項目内容
会社名・個人事業主名F社
切り口ITツール活用(業務効率化、自動化)、生産性向上、品質・安全・認証(HACCP/ISO等)、補助金活用、標準化・マニュアル化、設備投資
会社概要愛知県で眼鏡部門を持つ地域事業者。店舗での販売だけでなく、レンズ加工、調整、納品までを担う業態では、加工機の性能や作業手順が納期、品質、再加工率に直結する。特に少人数運営では、熟練者に加工が集中すると、接客時間の確保や即日対応の柔軟性が下がりやすい。
当初の課題・挑戦眼鏡販売店の加工工程は、顧客から見えにくいものの、満足度を左右する重要な工程である。加工精度が低い、作業が属人的、納期が長い、再加工が発生する、といった問題があると、接客で獲得した信頼を納品段階で失いやすい。また、熟練者が加工・検品・調整に追われると、店頭での提案や新規客対応に時間を割けなくなる。課題は、設備更新そのものではなく、加工工程の省力化・品質安定化・接客時間創出をどう同時に実現するかにあった。
取組み・成功のポイント小規模事業者持続化補助金の第18回採択一覧に「新型レンズ加工機導入による眼鏡部門のDX化」として掲載されている。取組みのポイントは、レンズ加工機を単なる設備更新としてではなく、眼鏡部門全体のDX化として位置付けている点である。新型加工機により、加工時間の短縮、品質のばらつき抑制、再加工の削減が期待できる。さらに、加工が標準化されれば、接客担当者が顧客対応に集中しやすくなり、店舗全体の人時売上改善につながる。
成果・今後の展望出典に成果数値はないため、目標例として、加工時間▲20〜40%、手戻り工数▲10〜25%、即日・短納期対応件数+10〜20%、人時売上+5〜15%を設定できる。定性的には、加工の属人性を下げることで、少人数でも安定した納品品質を維持しやすくなる。今後は、加工履歴と顧客カルテを連携させ、再来店時の調整・レンズ交換提案に活用すると、継続・LTV改善も見込める。
補助金・助成金活用済。小規模事業者持続化補助金。使途は、新型レンズ加工機の導入、加工業務の省力化、眼鏡部門のDX化。採択の論点は、加工時間短縮、品質安定、短納期対応により、生産性と販路開拓の両方を改善する道筋を示せること。
リンク先https://www.jizokukanb.com/jizokuka_r6h/doc/saitaku/18/%E3%80%90%E5%95%86%E5%B7%A5%E4%BC%9A%E5%9C%B0%E5%8C%BA%E3%80%91%E7%AC%AC18%E5%9B%9E_%E6%8E%A1%E6%8A%9E%E8%80%85%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88.pdf

福井の専門眼鏡店:eスポーツ専用フレームで新規需要を開拓した例

項目内容
会社名・個人事業主名G社
切り口新商品・新サービス、広告宣伝(デジタル)、PR・広報/メディア露出、販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)、補助金活用、ブランディング/リブランディング
会社概要福井県で眼鏡関連商品を扱う事業者。眼鏡産地としての技術や商品開発力を背景に、既存の一般眼鏡需要だけでなく、eスポーツという新しい市場に向けた専用フレームの販路開拓に取り組んだ。眼鏡販売店・眼鏡関連事業者にとって、用途特化型の商品は価格競争から離れやすく、メディア露出やSNS拡散とも相性がよい。
当初の課題・挑戦眼鏡市場は、日常用、老眼用、遠近両用、スポーツ用などに細分化されているが、量販店との差別化が難しい領域も多い。新しい顧客層に届くには、単に「高品質」や「かけ心地がよい」と訴えるだけでは弱く、使用シーンを具体化する必要がある。eスポーツ向けの場合、長時間の画面注視、ヘッドセットとの干渉、疲労軽減、デザイン性など、従来の眼鏡とは異なる価値訴求が必要になる。
取組み・成功のポイント採択一覧には「世界初『eスポーツ専用眼鏡フレーム』の販路開拓事業」として掲載されている。成功のポイントは、既存の眼鏡を新しい言葉で売るのではなく、eスポーツという利用シーンに合わせて専用性を打ち出したこと。これにより、広告やPRの切り口が明確になり、展示会、SNS、EC、専門メディアとの連携もしやすくなる。補助金申請上も、「新規需要の開拓」「高付加価値化」「販路開拓」のストーリーを作りやすい。
成果・今後の展望出典に成果数値はないため、目標例として、新規チャネル売上比率+10〜20%、指名検索数+20〜40%、EC経由問い合わせ+10〜25%、平均単価+10〜20%を設定できる。定性的には、用途特化により、眼鏡を「視力矯正具」ではなく「競技・趣味の体験価値を高める道具」として訴求できる。今後は、ゲーミング施設、配信者、学校・専門学校、イベント出展との連携によりBtoB寄りの販路も開拓できる。
補助金・助成金活用済。小規模事業者持続化補助金。使途は、eスポーツ専用眼鏡フレームの販促、Webページ、広告、展示会、PR素材制作などが想定される。採択の論点は、新用途の商品を明確なターゲットに届け、新規売上比率と平均単価を改善する道筋を示せること。
リンク先https://www.jizokukahojokin.info/doc/h30_2_kansai.pdf

兵庫の認定眼鏡士店舗:専門資格を前面に出して商圏拡大を狙った例

項目内容
会社名・個人事業主名H社
切り口接客・サービス、ブランディング/リブランディング、広告宣伝(リアル)、広告宣伝(デジタル)、補助金活用、人材活用・採用・育成
会社概要兵庫県で、認定眼鏡士の専門性を強みに眼鏡小売事業を展開する小規模事業者。眼鏡販売では、価格や品揃えだけでなく、視力測定、レンズ選定、フィッティング、生活シーンに合わせた提案が顧客満足度に直結する。特に高齢者、仕事用眼鏡、遠近両用、子ども眼鏡などでは、専門性の見える化が来店理由になりやすい。
当初の課題・挑戦地域の眼鏡店は、専門性があっても、それが来店前の顧客に伝わらないことが多い。顧客から見ると、量販店、EC、地域店の違いが分かりにくく、価格や近さだけで比較されやすい。認定眼鏡士や加工経験といった強みは、接客を受ければ価値が伝わるが、Webやチラシ上で伝えなければ新規来店につながらない。つまり課題は、専門技術そのものではなく、専門性を「選ぶ理由」として見える化することだった。
取組み・成功のポイント採択一覧には「眼鏡加工メーカー出身の認定眼鏡士がいる眼鏡小売事業の強化」として掲載されている。成功のポイントは、資格・経歴・加工知識を単なるプロフィールではなく、顧客メリットに変換すること。たとえば「遠近両用が合わなかった」「長時間PCで疲れる」「子どもの眼鏡がずれる」といった悩みに対して、専門家がどのように解決するかを見せると、成約率と平均単価が高まりやすい。広告やWebページでは、価格訴求よりも相談テーマ別の導線が有効である。
成果・今後の展望出典に成果数値はないため、目標例として、新規相談件数+10〜20%、成約率+5〜15pt、平均単価+10〜20%、口コミ件数+10〜30%を設定できる。定性的には、専門性を前面に出すことで、価格比較から相談比較へ顧客の判断軸を変えられる。今後は、予約制相談、用途別ページ、購入後の調整保証、レビュー獲得を組み合わせることで、地域内での指名来店を増やせる。
補助金・助成金活用済。小規模事業者持続化補助金。使途は、専門性を訴求するWebページ、チラシ、看板、相談導線、販促物等が想定される。採択の論点は、認定眼鏡士の専門性を新規相談数、成約率、平均単価の改善につなげる道筋を示せること。
リンク先https://r3.jizokukahojokin.info/doc/saitaku12/r4i_12_kansai.pdf

補足・参考情報

関連補助金

  • 小規模事業者持続化補助金
    眼鏡販売店では、チラシ、Webサイト、店舗改装、看板、展示会、販促、業務効率化と組み合わせた販路開拓に活用しやすい。中小企業庁は、経営計画に基づく販路開拓等の取組を支援する制度として説明している。
    https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/jizoku/
  • デジタル化・AI導入補助金
    POS、顧客管理、予約管理、EC連携、会計連携、在庫管理などのITツール導入で検討しやすい。公式サイトでは中小企業・小規模事業者向けのITツール導入支援事業として案内されている。
    https://it-shien.smrj.go.jp/
  • ものづくり補助金
    レンズ加工機、特殊加工、オリジナルフレーム、検査・加工工程の高度化など、革新的なサービス提供や生産性向上を伴う設備投資で検討余地がある。
    https://portal.monodukuri-hojo.jp/
  • 東京都中小企業振興公社の助成金
    都内の眼鏡販売店では、販路拡大、製品開発、サービス、設備投資系の助成金を確認したい。東京都中小企業振興公社の助成金ページでは、販路拡大、製品開発、サービス、設備投資などの区分が案内されている。
    https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/index.html
  • DXリスキリング助成金
    都内企業がスタッフにDX研修を受けさせる場合に検討余地がある。東京しごと財団は、自社のDXのために実施する研修が助成対象であると案内している。
    https://www.koyokankyo.shigotozaidan.or.jp/jigyo/skillup/skill-R7dx-risk.html

※補助金候補は、添付の補助金リストにある経済産業省系補助金、東京都中小企業振興公社の助成金、首都圏自治体系補助金の考え方に沿って整理。

DX参考サイト

  • メガネのレジ
    眼鏡店特化のiPad POSレジ。検眼・問診結果、顧客管理、お渡し予定、加工予定、棚卸など、眼鏡店特有の業務をシステム化でき、IT導入補助金での導入可能性も案内されている。
    https://uss.co.jp/original/mregi
  • スマレジ
    小売店舗のPOS、在庫管理、売上分析、会員管理などの検討候補。眼鏡店では、商品カテゴリ別の売上、レンズ・フレーム別の粗利、スタッフ別販売実績の可視化に使いやすい。
    https://smaregi.jp/
  • STORES 予約
    検眼予約、補聴器相談、子ども眼鏡相談、メンテナンス予約など、来店前の予約導線づくりに活用可能。
    https://stores.jp/reserve
  • LINE公式アカウント
    購入後の調整案内、レンズ交換時期の通知、キャンペーン案内、来店予約、相談受付に活用可能。
    https://www.linebiz.com/jp/service/line-official-account/
  • Claris FileMaker
    顧客カルテ、在庫管理、売上分析など、眼鏡店独自の業務フローに合わせたシステム構築の参考になる。実際に眼鏡店の顧客カルテ・在庫管理・売上分析の事例が紹介されている。
    https://www.claris.com/ja/

支援機関

  • 商工会議所・商工会
    小規模事業者持続化補助金の申請では、経営計画や事業支援計画書の相談先として重要。地域の眼鏡販売店は、販路開拓、店舗改装、広告、DX導入の相談で活用したい。
    https://www5.cin.or.jp/ccilist
  • よろず支援拠点
    売上改善、集客、SNS、EC、補助金、資金繰りなどを無料で相談できる中小企業向け支援機関。
    https://yorozu.smrj.go.jp/
  • 東京都中小企業振興公社
    都内事業者向けに、助成金、専門家派遣、販路開拓、経営相談などを提供。
    https://www.tokyo-kosha.or.jp/
  • 中小企業基盤整備機構
    IT導入、経営課題整理、販路開拓、事業承継、補助金情報の確認に活用できる。
    https://www.smrj.go.jp/
  • 地域金融機関・信用金庫
    店舗改装、設備導入、POS・EC導入など、補助金だけでは足りない自己資金やつなぎ資金の相談先として重要。
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