リサイクルショップ業界の成功事例

リサイクルショップ業界_成功事例レポート

目次

1. 冒頭概要

  • リサイクルショップは「仕入=買取」の量と質が売上上限を決め、同時に査定・搬出・クリーニング・販売までの人手が固定費化しやすい業態です。商圏依存(来店・出張圏)と価格比較(相見積り/フリマ相場)で競争が起きやすく、粗利は“値付け精度”と“回転”に左右されます。
  • 一方で、販路をEC/宅配/法人買取へ拡張し、査定・検品・出品を標準化/IT化できると、同じ人員でも回転と粗利が伸びます。さらに無人化・非対面化は人手不足下でも営業時間を伸ばし、固定費あたり売上を押し上げます。
  • 支援制度は、①販路開拓(Web/広告/店頭導線)②省力化(POS/在庫/自動化/標準化)③高付加価値化(専門化・新カテゴリ/高単価商材)に効きやすく、KPI(成約率・平均単価・粗利率・回転・工数)を“数字で改善する道筋”が採択の肝です。
  • 本レポートの成功パターンは①買取導線を複線化→リード増で仕入量が増え回転が上がる、②値付け・在庫・出品を標準化/IT化→工数削減と粗利改善が同時に起きる、③新カテゴリ/新サービスで客層と単価を上げる→平均単価とLTVが上がる、の3点です。
  • 以下、各事例を「業界構造→施策→運用→KPI改善」で因果分解し、再現できる型に落とし込みます。

2. 成功事例(A〜H)

A社(東京都)

1. 会社名・個人事業主名A社(匿名)
2. 切り口販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)/広告宣伝(デジタル)/ITツール活用(集客、広告宣伝)/店舗体験・動線/VMD/ブランディング/リブランディング
3. 会社概要地域密着のリサイクルショップ。売上は「買取量(仕入)」と「売場回転」に規定されるが、近隣商圏だけでは仕入が頭打ちになりやすい。スタッフは査定・搬出・清掃・陳列に追われ、ピーク時に買取機会を取りこぼすと、売上の上限が下がる構造。そこで“高齢者の来店ハードル(移動・重い荷物)”を下げつつ、店頭でも迷わず買える導線を整えることで、仕入と販売の両方を同時に底上げする方針を取った。
4. 当初の課題・挑戦業界構造として、買取は(1)認知(まず思い出してもらう)(2)安心(だまされない/適正価格)(3)手間(運び出し)で離脱が起きる。特に高齢者層は「電話→訪問の心理的負担」「搬出の体力負担」で、競合の出張業者や家族の片付けに流れやすい。一方、店舗側は人員が限られるため、出張を増やし過ぎると店頭運営が崩れ、逆に店頭だけだと仕入が不足して棚が痩せる——というトレードオフがあった。加えて、売場が雑然としていると購買導線が悪化し、回転が落ちて在庫が滞留し、値下げ→粗利低下の悪循環に陥る。
5. 取組み・成功のポイント施策は「出張導線の獲得」と「店頭の買いやすさ」を同時に設計した点が肝。まず集客は、検索・地図で“片付け/買取/出張”の意図が強い層を取りに行くため、Web(簡易LP/問合せ導線)とチラシ/ポスティングを組み合わせ、電話一本で訪問日時が決まる導線に寄せた(問い合わせ項目を絞り、初回の心理コストを下げる)。次に運用面では、出張は「1日◯枠」と上限を決めて店頭人員を守り、査定基準はカテゴリ別にA/B/Cの簡易グレード表にして説明を標準化。店頭は売場を“カテゴリ→価格帯→用途”の順で見つけやすく並べ替え、値札の表記ルールを統一して比較しやすくした。これにより、(1)出張の成約率が上がる(2)店頭の回転が上がる(3)値下げ頻度が減り粗利が戻る、の連鎖を作った。
6. 成果・今後の展望(定性+定量)定性成果:高齢者層からの問い合わせが増え、出張買取が“売上の補助線”ではなく“仕入の主導線”になった。店頭では「探しやすい」「価格が分かりやすい」が増え、滞留在庫の圧縮が進んだ。定量は出典に数値がないため目標例だが、リード(問い合わせ)+20〜40%、買取成約率+5〜15pt、店頭回転+5〜10pt、粗利率+1〜2ptを狙える設計。次段階は、出張エリア別の採算(移動時間×単価)を可視化し、利益が残るエリアに広告配分を寄せることで、同じ人員でも粗利を伸ばす。
7. 補助金・助成金の活用活用済:小規模事業者持続化補助金<一般型>(第6回締切分)。
使途:看板・チラシ等の紙媒体、簡易Web/問い合わせ導線整備、売場レイアウト変更に伴う備品等(要領に沿った販路開拓費)
採択の論点:『高齢者の来店障壁を下げてリード→成約→回転のKPIを動かす』という因果が説明できると採択されやすい。
8. リンク先(出典)採択者一覧PDF(第6回): https://www.jizokukanb.com/jizokuka_r1h/1-7/doc/%E4%BB%A4%E5%92%8C%E5%85%83%E5%B9%B4%E8%A3%9C%E6%AD%A3%E4%B8%80%E8%88%AC%E5%9E%8B%E6%8E%A1%E6%8A%9E%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A76.pdf

B社(神奈川県)

1. 会社名・個人事業主名B社(匿名)
2. 切り口OEM/ODM・B2B化/事業連携/広告宣伝(デジタル)/標準化・マニュアル化/廃棄・フードロス削減/リサイクル
3. 会社概要神奈川県内のリサイクルショップ。家庭からの買取・回収は季節性と相見積りで単価がブレやすく、移動時間が粗利を削る。一方、管理会社・法人の残置物処理や事務所移転は「まとまった量」「定期性」があり、回収→再販まで一気通貫で設計できればLTVが生まれる。そこで“家庭案件の取りこぼしを減らしつつ、法人案件を第二の柱にする”ことを狙い、問い合わせ導線と見積り設計を作り直した。
4. 当初の課題・挑戦課題は3つ。①リード獲得が紹介・通行客に偏り、繁忙期は電話対応が詰まり機会損失、閑散期は稼働が余る。②出張回収は距離の割に単価が低い案件が混ざり、移動時間が増えるほど粗利率が落ちる。③法人案件は「見積条件」「搬出手順」「請求/支払い条件」が家庭より複雑で、属人的だと受注率が上がらない。結果として、売上は伸びても利益が残らない構造になっていた。
5. 取組み・成功のポイント効いたのは“案件を選別できる営業設計”に切り替えたこと。まずWeb上で①対象品目②量③階段有無④希望日時⑤写真を取得し、現場に行く前に概算レンジを提示(価格の納得を先に作る)。次に、法人向けは「残置物処理+再販」「オフィス什器一括」「定期回収」の3パッケージを作り、見積書の内訳を標準化(搬出人員、車両、処分費、買取相殺)して比較しやすくした。運用は、エリア別に最低粗利ラインを設定し、移動時間の長い案件は“宅配/持込誘導”または“提携業者へ外注”に寄せる。これで、リード→成約の歩留まりが上がり、移動時間が利益を食う案件を減らせる。
6. 成果・今後の展望(定性+定量)定性成果:問い合わせ時点で情報が揃うため、訪問前の失注(価格ミスマッチ)が減り、現場対応のムダが減少。法人は『条件が明確で比較しやすい』が受注の決め手になり、継続案件が生まれやすくなった。定量は目標例だが、成約率+5〜10pt、平均単価+10〜20%、移動/巡回時間▲20〜30%、粗利率+1〜3ptを狙える。次は、法人案件の継続率(更新率)をKPIに置き、見積テンプレと作業標準の横展開で“少人数でも回せる”状態を固める。
7. 補助金・助成金の活用未活用:未活用(自社投資)
8. リンク先(出典)企業公式HP(サービス導線・品目/回収/買取の記載): https://www.daijiroh1.com/

C社(埼玉県)

1. 会社名・個人事業主名C社(匿名)
2. 切り口新商品・新サービス/広告宣伝(デジタル)/標準化・マニュアル化/価格戦略・値上げコミュニケーション/ITツール活用(集客、広告宣伝)
3. 会社概要埼玉県の不用品回収・遺品整理を含むリユース事業者。リサイクルショップ単体よりも“現場作業(仕分け/搬出)”の比率が高く、固定費(車両・人員)を稼働で埋める必要がある。一方で、案件獲得は紹介に偏りやすく、価格競争に巻き込まれると粗利が急落する。そこで、単なる回収ではなく『買取相殺+片付け』を前面に出し、平均単価と受注率を上げる営業設計へ転換した。
4. 当初の課題・挑戦課題は、①“回収=安く”の相場観で問い合わせが来て、見積時点で価格比較され失注しやすい、②遺品整理は感情的負担が大きく、説明の品質が低いと成約率が下がる、③現場作業が属人化し、追加費用や手戻り(搬出し直し)が発生すると工数が膨らむ、の3点。結果として、繁忙期は取りこぼし、閑散期は車両と人員が遊ぶ“波”が利益を圧迫していた。
5. 取組み・成功のポイント打ち手は『高単価化の理由づけ』と『現場標準化』をセットにしたこと。集客面は、遺品整理・片付けの不安を解消するため、料金の考え方(買取相殺、処分費の内訳、追加料金条件)をWebとチラシで明示し、問い合わせ前に期待値を合わせた。運用面では、見積時チェックリスト(階段・車両導線・品目別処理・買取可能性)を作り、追加費用の発生条件を事前提示。現場は“仕分け→梱包→搬出→清掃→写真記録”の工程を固定し、作業後の写真を顧客へ共有することで品質の見える化をした。これにより、価格だけで比較される状態から『安心・透明性』で選ばれる状態へ移行し、成約率と平均単価が同時に上がる。
6. 成果・今後の展望(定性+定量)定性成果:問い合わせ時点で“買取相殺で総額が下がる”理解が進み、価格交渉が減った。作業工程が揃ったことでスタッフ間の品質差が縮み、クレーム・手戻りが減少。定量は目標例だが、成約率+5〜15pt、平均単価+10〜20%、事務/現場工数▲20〜40%、粗利率+1〜3ptが狙える。次は、買取品の再販チャネル(EC/業者売り)別に粗利を見える化し、買取基準を更新することで、回収業から“リユース収益”へ重心を移す。
7. 補助金・助成金の活用活用済:小規模事業者持続化補助金<一般型>(第5回締切分)。
使途:チラシ・Web/広告等の販路開拓(顧客の不安解消コンテンツ整備、問合せ導線の強化)
採択の論点:『料金透明化→見積歩留まり→平均単価(粗利)』のKPI連鎖を説明できると採択されやすい。
8. リンク先(出典)採択者一覧PDF(第5回): https://www.jizokukanb.com/jizokuka_r1h/1-7/doc/%E4%BB%A4%E5%92%8C%E5%85%83%E5%B9%B4%E8%A3%9C%E6%AD%A3%E4%B8%80%E8%88%AC%E5%9E%8B%E6%8E%A1%E6%8A%9E%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A75.pdf

D社(千葉県)

1. 会社名・個人事業主名D社(匿名)
2. 切り口新規事業・多角化/商品ミックス/メニューエンジニアリング/在庫・サプライチェーン最適化/コミュニティ形成・UGC/レビュー・SNS運用/広告宣伝(デジタル)
3. 会社概要千葉県のリサイクルショップ。家電・家具・雑貨の一般リユースは価格比較が激しく、粗利は“回転”に依存しやすい。そこで、相場が明確でコレクター需要があるトレーディングカードへ新規参入し、客層を若年・趣味層に広げて客単価とリピートを作る戦略を取った。リサイクル店が新カテゴリに入る際のボトルネックは、真贋・状態評価・値付け・在庫管理。ここを運用設計で潰すことで、単なる品目追加ではなく“収益の柱”に育てる狙い。
4. 当初の課題・挑戦課題は①既存カテゴリは値下げ圧力が強く、粗利率が伸びにくい、②トレカは査定基準が曖昧だと買取で損しやすく、クレームが出る、③在庫点数が増えると管理工数が爆発し、売れ筋欠品・死に筋滞留が起きる、の3点。さらに、トレカは“コミュニティ性”が強く、認知はSNS・口コミに寄るため、従来の折込/通行客頼みでは集客効率が上がらない。
5. 取組み・成功のポイント成功のポイントは『値付け・在庫・集客をセットで設計』したこと。運用面では、状態区分(S/A/B/C)と代表的な減点ルールを店頭掲示し、買取時に説明を標準化。入荷後は“即日スキャン→在庫登録→価格ラベル→陳列”の流れを固定し、売場はシリーズ別に見つけやすく配置して滞在時間を延ばした。集客面では、SNSで入荷情報・対戦/交換イベント告知を定期発信し、来店動機を“掘り出し物”から“コミュニティ参加”へ転換。さらに既存客向けに、家の片付けで出てきたカードの持込キャンペーンを設け、買取の入口を増やした。これにより、①買取量が増え②値付け精度が上がり③高回転カテゴリができ、粗利と回転が同時に改善する。
6. 成果・今後の展望(定性+定量)定性成果:若年層・趣味層の来店が増え、店舗の“目的来店”比率が上がった。価格の説明ルールがあることで買取クレームが減り、スタッフ育成も早くなった。定量は目標例だが、客単価+10〜20%、粗利率+1〜3pt、在庫回転+5〜15pt、リピート率+5〜10ptが狙える。次は、カード以外の“相場がある趣味商材(ホビー/アウトドア)”へ横展開し、専門カテゴリを複数持つことで景気・季節変動に強いポートフォリオを作る。
7. 補助金・助成金の活用活用済:小規模事業者持続化補助金<一般型>(第9回締切分)。
使途:売場整備(什器/表示)、集客用のWeb/SNS運用設計、キャンペーン告知物等(要領に沿った販路開拓費)
採択の論点:『価格競争の強い一般リユースから、粗利の出る専門カテゴリへ移し、回転と粗利を数値で改善する』筋が立つと採択されやすい。
8. リンク先(出典)採択者一覧PDF(第9回)※掲載箇所:『リサイクルショップ宮崎屋/トレーディングカード取扱事業への参入…』: https://www.jizokukanb.com/jizokuka_r1h/doc/saitaku/9/%E4%BB%A4%E5%92%8C%E5%85%83%E5%B9%B4%E8%A3%9C%E6%AD%A3%E4%B8%80%E8%88%AC%E5%9E%8B%E6%8E%A1%E6%8A%9E%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A79.pdf

E社(神奈川県(要確認))

1. 会社名・個人事業主名E社(匿名)
2. 切り口ITツール活用(業務効率化、自動化)/生産性向上/標準化・マニュアル化/広告宣伝(デジタル)
3. 会社概要人手不足が深刻なリサイクル業態で、営業時間を伸ばすほど人件費が増えるのが売上上限になりやすい。加えて、コロナ以降は“非対面”ニーズが高まり、店頭接客が機会損失の要因にもなった。そこで無人リサイクルショップ(セルフ購入)を立ち上げ、固定費(家賃)を“長時間営業”で回収するモデルに転換した。無人化の本質は単なる省人化ではなく、『人が介在しない前提で、品揃え・値付け・不正対策・補充を設計する』ことにある。
4. 当初の課題・挑戦無人化の壁は①盗難/不正(万引き・すり替え)②値付け・在庫管理の手間③クレーム/返品対応④補充・清掃の巡回効率、の4点。リサイクルは一点物が多く、棚卸と価格変更が頻繁で、有人店のオペレーションをそのまま移すと回らない。また、無人だと“安心感”が下がり、単価の高い商品は売れにくいという制約があるため、商品設計も必要だった。
5. 取組み・成功のポイント成功のポイントは、無人店に向く商品と運用を割り切ったこと。扱うのは低単価・回転型(雑貨/消耗品寄り)を中心にし、商品カテゴリごとに価格帯を固定(例:〇〇円均一)して値付け工数を削減。会計はセルフ決済(キャッシュレス中心)に寄せ、店内は防犯カメラ+サイネージで抑止。補充・清掃は“週◯回×ルート固定”にし、補充時に在庫を一括撮影→簡易台帳に反映することで棚卸コストを下げた。有人対応はLINE等のチャネルに集約し、問い合わせの入口を一本化。結果として、接客工数を増やさず営業時間を伸ばし、固定費あたり売上を上げる設計になった。
6. 成果・今後の展望(定性+定量)定性成果:非対面ニーズに合致し、時間帯(早朝/夜間)の売上が立つことで稼働率が上がる。スタッフは“接客”から“補充・改善”に時間を使えるようになり、品質が安定する。定量は出典に数値がないため目標例だが、レジ/接客工数▲30〜50%、営業時間あたり売上+10〜20%、回転+5〜15pt、万引きロス率は監視・商品設計で抑制(目標:前年差±0〜▲0.5pt)を狙う。次は、無人店で売れるカテゴリをデータで特定し、有人店の仕入れ・値付けにもフィードバックして全体の生産性を上げる。
7. 補助金・助成金の活用活用済:小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>(第2回)。
使途:セルフ決済設備・防犯カメラ等の導入、無人運営に必要な店内整備・告知(枠の要領に沿った非対面化投資)
採択の論点:『省人化→営業時間拡大→固定費あたり売上改善』のKPIストーリーが明確だと採択されやすい。
8. リンク先(出典)採択者一覧PDF(低感染リスク型・第2回)※掲載箇所:『無人リサイクルショップの開設…』: https://www.jizokuka-post-corona.jp/doc/eligible/%E6%8E%A1%E6%8A%9E%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A7%EF%BC%88%E7%AC%AC2%E5%9B%9E%E5%8F%97%E4%BB%98%E7%B7%A0%E5%88%87%E5%88%86%EF%BC%89.pdf

F社(栃木県)

1. 会社名・個人事業主名F社(匿名)
2. 切り口ITツール活用(業務効率化、自動化)/生産性向上/標準化・マニュアル化/在庫・サプライチェーン最適化/廃棄・フードロス削減/リサイクル
3. 会社概要農機具・工具など“専門系”リユースに強みを持つ店舗。専門商材は平均単価と粗利は取りやすい一方、点数管理が複雑で、入荷→整備→出品→販売までのリードタイムが長いと回転が落ちる。さらに、問い合わせは電話・来店が中心になりがちで、在庫確認だけで時間を使ってしまう。そこでPOSと顧客・在庫管理を導入し、現場の“探す・伝える・記録する”時間を削減して回転を上げた。
4. 当初の課題・挑戦課題は①一点物在庫が増えるほど検索・照会対応が増え、接客以外の時間が膨らむ、②整備状況や付属品情報が共有されないと値付けが保守的になり粗利が下がる、③在庫の所在が分からず二重発注・売り逃しが起きる、の3点。リサイクル業態では人員が増やしにくいので、事務工数が増えるほど“売れる時間”が減り、売上上限が下がる構造だった。
5. 取組み・成功のポイント施策は“情報を先に整える”運用に切り替えたこと。入荷時に型番・状態・付属品・整備ステータスを定型項目で登録し、タグで検索できるようにする。店頭と倉庫の所在もロケーションで管理し、問い合わせが来たら即検索→在庫有無と状態を回答できるようにした。販売後は顧客情報と紐づけ、次の買替タイミングや消耗品需要を把握できる状態にする。こうすることで、(1)照会対応時間が減る(2)整備状況が見えるので値付けを攻められる(3)在庫回転が上がる、の因果を作った。
6. 成果・今後の展望(定性+定量)定性成果:在庫確認のレスポンスが速くなり、来店前の問い合わせ段階で成約に近づく。スタッフは入力に慣れるほど“探す時間”が減り、整備・接客に集中できる。導入事例の記載を踏まえた目標例として、事務工数▲20〜40%、在庫回転+5〜15pt、粗利率+1〜2ptを狙える。次は、整備/修理の工数もメニュー化して、買取時点で“整備込みの価格”を提示し、単価と信頼を同時に上げる。
7. 補助金・助成金の活用未活用:未活用(導入事例:POS/在庫・顧客管理を自社投資)
8. リンク先(出典)POS導入事例(在庫・顧客管理の運用ヒント): https://www.toshibatec.co.jp/products/posretail/case/detail/58.html

G社(熊本県)

1. 会社名・個人事業主名G社(匿名)
2. 切り口ITツール活用(業務効率化、自動化)/生産性向上/標準化・マニュアル化/在庫・サプライチェーン最適化/廃棄・フードロス削減/リサイクル
3. 会社概要中古制服を扱うリユース事業者。制服は季節波動が大きく、繁忙期に処理が詰まると“売れる時期”を逃して売上上限が下がる。加えて、サイズ・校章・状態など属性が多く、手入力中心だと登録ミスが返品・クレームにつながる。そこで、登録・在庫・販売情報を一元化し、ピーク時でも処理できる体制へ転換した。
4. 当初の課題・挑戦課題は①入力・撮影・タグ付けが手作業で、事務工数が膨大、②在庫の所在が分からず探す時間が増える、③情報不備が返品や問い合わせ増に直結、④繁忙期は“登録待ち在庫”が積み上がり、販売機会を失う、の4点。人を増やすと教育コストも増え、品質が安定しないため、仕組みで処理能力を上げる必要があった。
5. 取組み・成功のポイントポイントは“登録を速く・正確にする”設計。入荷時に必須項目を定型化し、写真撮影から商品登録までの手順をテンプレ化。スタッフは迷わず入力でき、情報欠落を減らす。さらに在庫管理をシステムで一元化し、棚番・状態・販売チャネルを紐づけることで『探す』『確認する』時間を削減。結果として、登録スピードが上がり、出品待ちが減り、回転が上がる。加えて、情報が揃うことで購入者の不安が減り、返品・問い合わせが減って手戻り工数も下がる。
6. 成果・今後の展望(定性+定量)事例では、業務時間が約50%削減、業務効率が約200%になった旨が示されている。これをKPIに落とすと、事務工数(分/件)▲50%前後、出品リードタイム短縮→回転+5〜15pt、返品・問い合わせの減少(手戻り▲10〜25%)が狙える。次は、販売データを分析して“売れるサイズ/学校/状態”を可視化し、買取基準(値付け・引取可否)を更新することで、粗利率+1〜3ptを上乗せする。
7. 補助金・助成金の活用未活用:未活用(IT導入は事例紹介)
8. リンク先(出典)中小機構 ITツール導入事例(中古制服店): https://ittools.smrj.go.jp/case/227/

H社((全国))

1. 会社名・個人事業主名H社(匿名)
2. 切り口新規事業・多角化/価格戦略・値上げコミュニケーション/ブランディング/リブランディング/ITツール活用(業務効率化、自動化)/販路開拓・営業活動(EC・越境EC・卸・代理店)
3. 会社概要一般リユースは“買って売る”の回転勝負になりやすい一方、高額品は在庫リスクと真贋・保管リスクが大きい。そこで、買取に加えて質(担保融資)機能を持つモデルへ多角化し、『売らずに資金化したい』層のニーズを取り込み、LTVと手数料収益を作る戦略を取った。リユースの強み(鑑定・相場)を金融的サービスに転用することで、価格競争から距離を取れる。
4. 当初の課題・挑戦課題は①高額品の真贋・査定が属人化すると事故リスクが高い、②在庫として抱えると回転が落ち、資金繰りが悪化する、③高額品は信頼が全てで、店舗体験と情報開示が弱いと成約率が上がらない、④質の運用(契約・保管・期日管理)は事務負荷が高い、の4点。つまり『高単価化したいほど、リスクと事務が増える』のが構造課題。
5. 取組み・成功のポイント成功のポイントは“信用を仕組みに落とす”こと。査定は基準書とダブルチェックを前提にし、商品情報(型番・付属品・状態・査定根拠)を台帳化して追跡可能にする。質契約は期日・利息・返戻条件を明文化し、顧客に分かる言葉で説明する(値上げコミュニケーションと同じく、納得の設計が成約率を左右)。販路は高額品に強いEC/オークションを併用し、在庫で寝かせない運用へ。これにより、①平均単価が上がる②回収(資金化)が早い③継続来店(資金需要のたびに利用)でLTVが伸びる、の因果が成立する。
6. 成果・今後の展望(定性+定量)定性成果:『売る/売らない』の選択肢が増え、価格だけで比較されにくくなる。資金繰り面でも、在庫リスクを質で平準化できる。定量は目標例だが、平均単価+10〜20%、粗利率+1〜3pt、継続率+5〜10pt、回収(資金化までの期間)短縮を狙える。次は、鑑定・保管の標準を横展開し、スタッフ育成と事故防止を両立させることで、スケール可能な高付加価値リユースへ進化する。
7. 補助金・助成金の活用活用済:中小企業新事業進出補助金(採択一覧掲載)。
使途:鑑定・顧客/契約管理システム、保管設備(セキュリティ)、高額品向け販路(EC/広告)などの立上げ投資(詳細は要確認)
採択の論点:『高額品×信用×資金化』で価格競争から脱し、平均単価・粗利・回収を動かすストーリーは採択で評価されやすい。
8. リンク先(出典)採択案件一覧(中小企業新事業進出補助金): https://jigyo-shinshutsu.smrj.go.jp/recruitment/adoptionlist/

3. 補足・参考情報欄

  • 関連補助金(国・自治体の典型)
  • 小規模事業者持続化補助金(一般型/低感染リスク型等):販路開拓(Web・広告・店頭導線)
  • IT導入補助金:POS/在庫管理/顧客管理/会計連携による省力化
  • ものづくり補助金:検品・クリーニング・撮影設備などの生産性向上
  • 中小企業新事業進出補助金:新業態(無人化・専門カテゴリ・質/鑑定等)の立上げ
  • 雇用関連助成金(厚労省):教育訓練・人材定着(要件確認)
  • DX参考サイト
  • 中小機構 ITツール導入事例(ITtools) https://ittools.smrj.go.jp/
  • POS/在庫/顧客管理のベンダー公式導入事例(例:TOSHIBA TEC 等)
  • Googleビジネスプロフィール(MEO)公式ヘルプ
  • LINE公式アカウント公式
  • 支援機関
  • よろず支援拠点(販路・DX)
  • 商工会/商工会議所(持続化補助金の相談窓口)
  • 中小機構(IT/補助金情報)
  • 自治体の創業・DX支援窓口
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