イベント業界_成功事例レポート
作成日:2025-12-28/対象:イベント業界
目次
1. 冒頭概要
イベント業界は「案件単発×人月依存」で売上上限が生まれやすく、繁忙期の外注費・機材費・会場費など変動費と、常勤人員(制作/ディレクター)・倉庫/スタジオなど固定費のバランスが難しい。
さらに、現場オペレーションが属人化しやすく、見積の抜け漏れ・原価超過・スタッフ手配ミス・手戻り(演出/進行/配信)が粗利を削り、回収サイト(請求締め/入金)も資金繰りリスクになりやすい。
一方で顧客は「安全・確実な進行」「オンライン/ハイブリッド対応」「短納期」「参加体験の質(演出・映像・導線)」を求め、価格競争に巻き込まれると差別化が難しい。
- 支援制度が効く領域は、①販路(リード獲得・提案力強化の導線整備)、②省力化(見積/進行/スタッフ/機材の一元管理、標準化)、③高付加価値化(配信・演出・体験設計の新サービス化)。
- 成功パターン総括:①“提案前”の情報収集と型化で受注率を上げる、②“当日運用”をデータ化して工数と手戻りを減らす、③“単発”を継続化(保守/定期配信/会員)してLTVを伸ばす。
2. 成功事例(A〜H、8件)
成功事例A (東京都/地域活性・コミュニティイベントの企画運営:BtoB×BtoC混在/受託・プロジェクト)
| 1. 会社名・個人事業主名 | A社(匿名) |
| 2. 切り口 | 地域資源活用/異業種連携/新商品・新サービス/ブランディング/Webサイト改善(SEO)/顧客接点のデジタル化 |
| 3. 会社概要 | 東京の商店街・地域団体・企業スポンサーを巻き込み、地域イベント(マルシェ、周遊企画、体験型ワークショップ等)を企画・運営する小規模事業者。売上は「企画運営フィー+協賛+出店料+周辺の制作物(チラシ/LP/撮影)」で構成されるが、単発案件比率が高いと繁忙期の人員確保がボトルネックになりやすい。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 地域イベントは“集客の振れ幅”が大きく、協賛営業も属人的になりがち。さらに、参加者導線(事前告知→申込→当日受付→フォロー)が分断されると、①当日運営の混乱(受付滞留/案内ミス)②協賛価値の可視化不足(来場属性・回遊データが出ない)③次回の再受注に繋がらない、の三重苦になる。加えて、見積は追加変更(出演者/警備/雨天対応)で膨らみやすく、原価管理が弱いと粗利が落ちる。A社は「地域密着の強み」を維持しながら、継続受注(年間企画)に転換する必要があった。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 業界構造(単発・属人・当日依存)を前提に、施策を“提案前/当日/事後”で分解。①提案前:過去イベントをテーマ/客層/協賛メニューでテンプレ化し、スポンサー向けに『露出・接点・回遊導線』をパッケージ化。②当日:申込フォーム〜QR受付〜回遊スタンプ等を同一データでつなぎ、運営のボトルネック(受付/案内)を最小化。③事後:協賛向けに来場数だけでなく、回遊・滞在・アンケートを“レポート商品”として提供し、次回提案の材料にした。運用は、KPIをイベント別に固定(来場/申込率/協賛単価/当日工数)し、終了後48時間以内に振り返りを実施して改善を次回テンプレへ反映。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 定性:協賛提案が「感覚」から「データ付きのメニュー提示」へ変わり、打合せの短縮と意思決定が早まった。定量(目標例):受注率 +5〜10pt、協賛平均単価 +10〜20%、当日受付・案内の事務工数 ▲20〜40%。今後は、年間スポンサー枠(継続・LTV)を設定し、イベントの“単発”依存を減らす方針。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 活用済:小規模事業者持続化補助金(要確認)/使途:イベント集客のLP制作+申込/受付のデジタル導線整備+チラシ/動画素材制作/採択の論点:『導線整備→申込率・協賛単価の改善→粗利と再受注の増加』をKPIで示した点。 |
| 8. リンク先(出典) | ①企業公式:イベント/実績紹介(例:Works/Project等の見出し) – https://cocolone.co.jp/ ②採択一覧(関東・令和6年):事業計画名「地域資源やコミュニティを活用した地域活性化イベント事業」(東京都) – https://r6.jizokukahojokin.info/doc/r6_saitakukanto_ip17.pdf |
成功事例B (神奈川県/ウェディング・ロケーションイベント:BtoC寄り/受託・プロジェクト)
| 1. 会社名・個人事業主名 | B社(匿名) |
| 2. 切り口 | 新商品・新サービス/顧客体験向上/Webサイト改善(SEO)/顧客接点のデジタル化/標準化・マニュアル化/単価アップ |
| 3. 会社概要 | 湘南エリアで挙式プロデュースや衣装レンタルを行う小規模事業者。売上は「挙式プラン+衣装+撮影+会食等のオプション」で構成。季節変動が大きく、平日稼働の埋め方(相談〜成約までの導線)と、当日の外注手配(カメラマン/ヘアメイク/会場)で粗利が左右される。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | コロナ期を契機に『対面相談・挙式開催の制約』が生じ、問い合わせ〜成約の歩留まりが悪化。従来は来店・対面打合せを前提に、ヒアリング→会場提案→見積→契約という流れだったが、オンライン化が遅れると見込み客が比較検討段階で離脱する。加えて、オンライン挙式・配信は機材/回線/進行が絡み、トラブル時のリカバリーが品質(クレーム)に直結する。B社は「オンライン対応でリードを取り戻す」だけでなく、対面に戻った後も“効率よく成約する仕組み”を作る必要があった。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 業界構造(単発・当日品質・外注比率)に対し、施策を二段階で設計。①獲得:Web上でプラン比較ができるよう、価格帯別・人数別のテンプレを用意し、LINE/フォーム→オンライン相談へ誘導。相談では、ヒアリング項目を固定し、初回で概算見積まで提示できるように標準化。②提供:オンライン挙式/配信を“商品”として切り出し、回線冗長(予備回線)・撮影/音声チェックリスト・当日進行台本をパッケージ化。運用面では、案件ごとに『成約までの日数』『オプション率』『当日手戻り』を記録し、外注先の評価(遅延/品質)を可視化して再手配の判断を早くした。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 定性:オンライン相談でも不安点が潰せるため、比較検討層の離脱が減り、成約までのリードタイムが短縮。定量(目標例):成約率 +5〜15pt、平均単価 +10〜20%(配信/撮影の付帯率UP)、当日手戻り工数 ▲10〜25%。今後は、挙式後の記念日撮影・家族イベントなど“LTV型”メニューへ拡張。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 活用済:小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型の可能性・要確認)/使途:オンライン相談導線(LP/フォーム/LINE)整備+配信機材/周辺制作物/採択の論点:『問い合わせ→相談→成約の歩留まり改善』をKPIで示した点。 |
| 8. リンク先(出典) | ①企業公式:会社案内/挙式プラン(オンライン相談の記載あり) – https://shonanbridal.jp/company/ – https://shonanbridal.jp/wedding-plan/ ②採択一覧(関東・令和2年コロナ特別対応型):事業計画名「オンラインウェディングの事業化」(神奈川県) – https://jizokukahojokin.info/doc/r2c_2_kanto.pdf |
成功事例C (埼玉県/ライブ配信・ウェビナー配信代行:BtoB寄り/受託+継続保守)
| 1. 会社名・個人事業主名 | C社(匿名) |
| 2. 切り口 | ITツール活用(業務効率化、自動化)/新商品・新サービス/高付加価値化(プレミアム化)/品質向上/サブスク・継続課金化/データ活用 |
| 3. 会社概要 | 講演会・音楽イベント・企業ウェビナー等のライブ配信を代行する小規模事業者。売上は「配信一式(撮影/音声/スイッチング/回線)+編集+配信後アーカイブ」などの受託が中心。現場品質が命で、機材投資とオペレーターのスキルが差別化要因。一方で、案件ごとの設計がバラバラだと準備工数が膨らみ、粗利が削られやすい。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 配信需要が増える局面では案件が集中し、①見積が複雑(機材/人数/回線/会場条件)②当日トラブルのリスク(音声、回線、進行)③編集・納品が後ろ倒しになり回収が遅れる、という“成長痛”が出やすい。さらに競争が激化すると、価格だけで比較されやすく、単価が下がる。C社は「高品質」を守りつつ、準備〜当日〜納品の標準化で稼働率を上げ、同時に“継続案件”(月次ウェビナー、社内イベント配信など)を増やす必要があった。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 業界構造(現場依存・品質リスク・単発偏重)→施策(標準化+商品化)→運用(KPI管理)で設計。①施策:配信を3つのパッケージ(小規模/標準/プレミアム)に整理し、必要機材・人数・回線要件を固定。②運用:事前ヒアリングをチェックリスト化し、会場下見・音声ライン・バックアップ回線の確認を必須化。③納品:編集工程をテンプレ化し、納品仕様(尺/テロップ/サムネ)を事前合意して手戻りを抑制。④営業:単発で終わらせず、次回開催の内製負担を減らす“運用保守(定例配信)”を提案し、LTVを伸ばした。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 定性:当日のトラブル率が下がり、リピート相談が増えた。定量(目標例):平均単価 +10〜20%(プレミアム比率UP)、稼働率 +5〜15pt、手戻り工数 ▲10〜25%、回収(入金)リードタイム ▲10〜20%(請求・納品の前倒し)。今後は、イベント主催者向けに“集客〜申込〜配信”までのワンストップ提供へ拡張。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 活用済:小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型の可能性・要確認)/使途:配信用機材・周辺制作物・集客導線の整備/採択の論点:『高付加価値化(品質)→単価・受注率の改善→粗利の向上』をKPIで示した点。 |
| 8. リンク先(出典) | ①企業公式:配信代行サービス(各種イベントのライブ配信等) – https://www.studiopacks-movie.com/streaming ②採択一覧(関東・令和2年コロナ特別対応型):事業計画名「スタジオ生ライブ配信、配信用動画制作サービス」(埼玉県) – https://jizokukahojokin.info/doc/r2c_2_kanto.pdf |
成功事例D (千葉県/音楽スタジオ×地域イベント:BtoC寄り/施設運営+イベント主催)
| 1. 会社名・個人事業主名 | D社(匿名) |
| 2. 切り口 | 新商品・新サービス/顧客体験向上/設備投資(機器/内装/省力化設備)/Webサイト改善(SEO)/口コミ・紹介強化/クロスセル・アップセル |
| 3. 会社概要 | 駅近の音楽スタジオを運営し、個人・バンドの練習利用に加え、レコーディング、音響レンタル、地域の音楽イベント企画などを行う小規模事業者。売上は「部屋利用料+機材レンタル+スクール/イベント関連」で構成され、稼働率(予約の埋まり)と単価(付帯率)が収益の上限を決める。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | スタジオ事業は固定費(家賃/防音設備/機材償却)が重く、稼働が落ちると一気に利益が出にくい。集客は口コミに依存しやすいが、新規客は“空き枠の見える化”や“料金の分かりやすさ”がないと予約まで進みにくい。さらにイベント主催は、会場手配・出演者管理・当日オペレーションで工数が膨らみ、通常営業を圧迫する。D社は、①予約の取りこぼしを減らし稼働率を上げる、②イベントを単発で終わらせずスタジオ利用へ送客する、③音響・機材レンタル等の付帯で粗利を上げる、の三点が課題だった。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 業界構造(固定費×稼働率依存)に対して、施策を“予約導線”と“イベント導線”で二重化。①予約導線:Webでスタジオの特徴(防音・機材・アクセス)を明確化し、問い合わせ導線を一本化。空き状況確認・事前質問のテンプレ化で、電話対応の負荷を軽減。②イベント導線:自社主催イベント(例:地域のカラオケ大会等)を実施し、参加者を『練習→本番→録音/配信』の体験導線で囲い込む。③単価設計:スタジオ利用の周辺に、マイク/PA/録音/撮影などのオプションをセット化してアップセル率を上げた。運用として、予約獲得KPI(問い合わせ→予約率)、稼働率、付帯率(オプション比率)を月次で確認し、空き時間帯のキャンペーンを小さく回す。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 定性:イベント参加者がスタジオ利用に流入し、コミュニティ化によって紹介が増えた。定量(目標例):稼働率 +5〜15pt、平均単価 +10〜20%(付帯率UP)、事務工数(予約対応)▲20〜50%。今後は、配信対応(有線LAN/配信用機材)を強化し、主催イベントをハイブリッド化して地域外の参加も取り込む。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 活用済:小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型の可能性・要確認)/使途:Web集客導線整備+イベント/音響関連の周辺制作物・機材整備/採択の論点:『稼働率(予約)と付帯率(単価)の改善→固定費回収力の向上』を示した点。 |
| 8. リンク先(出典) | ①企業公式:イベントページ(自社主催イベントの告知/開催報告) – https://studiolapin.jp/event ②採択一覧(関東・令和2年コロナ特別対応型):千葉県内の採択一覧(社名で検索:"ラパン" 等) – https://jizokukahojokin.info/doc/r2c_2_kanto.pdf |
成功事例E (福岡県/イベントのオンライン配信:BtoB寄り/新規事業)
| 1. 会社名・個人事業主名 | E社(匿名) |
| 2. 切り口 | 新規事業開発/新商品・新サービス/設備投資(機器/内装/省力化設備)/高付加価値化(プレミアム化)/サブスク・継続課金化/品質向上 |
| 3. 会社概要 | 地域のイベント運営・関連サービスを基盤に、オンライン配信(撮影・配信・チケット連携)を新規に立ち上げた事業者。従来は対面開催に依存していたため、感染症・天候等の外部要因で売上がブレやすい。オンライン配信は機材投資が必要だが、成功すると会場キャパに依存しない収益モデルへ転換できる。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 対面イベント中心の体制では、開催中止・縮小の影響が大きく、固定費(人件費・倉庫・車両等)を吸収しづらい。オンライン配信へ踏み出す場合も、①撮影・音声・配信の品質担保(失敗が信用失墜)②機材投資の回収③集客/チケット販売の導線④当日運用の標準化、が同時に必要になる。E社は新規事業として配信を始めるにあたり、“単発の配信代行”ではなく、複数回開催する主催者の運用負担を減らす形でLTVを作る必要があった。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 業界構造(対面依存・天候/規制リスク・単発多い)→施策(オンライン配信を商品化)→運用(継続契約)で設計。①施策:配信スタジオ/機材を整備し、撮影・音声・スイッチング・配信・アーカイブまで一気通貫の“配信パッケージ”を作成。②運用:主催者向けに事前リハ・台本テンプレ・チェックリストを提供し、当日手戻り(進行変更、音声トラブル)を減らす。③収益:単発納品だけでなく、月次ウェビナー・定例配信の保守契約(回線/機材/オペレーター)を提案し、稼働の平準化を図った。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 定性:開催中止リスクが下がり、遠方参加を取り込めるようになった。定量(目標例):平均単価 +10〜20%、稼働率 +5〜15pt、手戻り工数 ▲10〜25%、継続月数 +1〜3か月。今後は、企画〜集客〜配信の一体提供で“成果(集客)責任”まで踏み込む。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 活用済:事業再構築補助金(第2回・緊急事態宣言特別枠)/使途:配信機材・スタジオ整備・販売導線構築(チケット連携等)/採択の論点:『対面依存→オンライン配信で売上源を転換し、単価・稼働率を改善』を示した点。 |
| 8. リンク先(出典) | ①採択事例(やや情報の二次性あり。公式採択一覧での照合推奨):事業計画名「イベントのオンライン配信事業」 – https://financeinjapan.com/successful-case/46dbcafd-1edc-4d79-94fc-c0c1e5865d56 |
成功事例F (首都圏/イベントスタッフ派遣:BtoB寄り/継続契約)
| 1. 会社名・個人事業主名 | F社(匿名) |
| 2. 切り口 | ITツール活用(業務効率化、自動化)/標準化・マニュアル化/人材採用・定着/品質向上/収益性改善(粗利率UP)/データ活用 |
| 3. 会社概要 | 展示会・スポーツ大会・商業施設の販促イベントなどにスタッフを手配する派遣/請負型の事業者。売上は「スタッフ人件費+管理費(マージン)」で、利益は“配置の精度”と“手配工数”で決まる。欠員や勤怠ミスが発生すると、代替手配・追加交通費で粗利が一気に削られる。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | イベントスタッフ業は繁閑差が大きく、案件ごとのシフト組みが属人化しやすい。Excelやチャット中心だと、①募集連絡が漏れる②勤務条件が伝わらず辞退が増える③勤怠/給与計算のミスが起きる④現場からの報告が散逸し品質(クレーム)を再発防止に活かせない、という構造課題に陥る。さらに、スタッフの定着が弱いと毎回“採用コスト”がかかり、単価を上げても利益が残りにくい。F社は、手配の省力化と品質の安定化で、継続契約を増やす必要があった。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 施策は『案件情報の一元化→配置→勤怠→フィードバック』の流れを崩さないことに集中。①案件テンプレ化:勤務時間/集合場所/服装/持物/注意事項を案件単位で登録し、スタッフへ同一フォーマットで通知。②配置最適化:スタッフのスキル・評価・過去実績を紐付け、案件ごとに“適任者”を優先配置。③勤怠自動化:現場での打刻・報告をオンライン化し、給与計算への転記を削減。④品質:現場レポート(トラブル/改善点)を回収し、次回案件の注意事項へ反映。運用KPIは、手配工数(分/案件)、欠員率、クレーム件数、継続率(取引先の更新)を月次でモニタリングした。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 定性:手配担当の属人性が下がり、急な増員でも対応できるようになった。定量(目標例):事務工数 ▲20〜50%、欠員・手配ミス ▲10〜25%、粗利率 +1〜3pt、継続率 +5〜10pt。今後は、教育コンテンツ(動画マニュアル)とセットで提供し、スタッフの戦力化を加速。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 未活用(本事例では)/※ただし、IT導入補助金(派遣管理・勤怠管理)、キャリアアップ助成金(有期→正規化等)は活用余地が大きい。 |
| 8. リンク先(出典) | ①派遣管理システムのイベント業界向け導入事例(参照元として) – https://www.manage-tempstaffing.net/industry/event-staff.html |
成功事例G (東京都/映像制作会社が“共催イベント”を継続化:BtoB寄り/獲得(コンテンツ)×継続)
| 1. 会社名・個人事業主名 | G社(匿名) |
| 2. 切り口 | コンテンツマーケティング(オウンド/イベント)/ブランディング/新規獲得(リード)/パートナー連携/データ活用/LTV向上(継続提案) |
| 3. 会社概要 | 企業向け映像制作を主軸にしつつ、共催ウェビナーやトークイベントを自社で企画・運営し、受託のリード獲得につなげるタイプの事業者。単発の制作案件だけでは受注の波が大きく、営業コストが重くなりやすい一方、イベントを“営業装置”化できると、案件の種まきとブランド想起が安定する。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 映像制作・イベント制作は、見積の幅が広く比較されやすい。さらに、紹介や既存顧客頼みだと成長が頭打ちになる。広告でリードを取っても、制作は検討期間が長く、失注時の学びが残りにくい。G社は『専門性(例:ブランディング/採用/IR等の得意領域)』を明確にし、見込み客が自発的に集まる導線(イベント→相談)を作る必要があった。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | 施策は“共催イベントの定例化”と“フォロー導線”に集約。①テーマ設計:顧客が検討段階で悩む論点(例:リブランディングの進め方、社内合意形成など)をイベントテーマにして、参加者の質を担保。②共催:相互に顧客層が近いパートナーと組み、集客コストを分担しながら信頼(第三者性)を獲得。③運用:申込〜参加〜アンケート〜個別相談の導線を固定化し、アンケート回答(課題・予算感・時期)でスコアリングして追客の優先順位を付けた。④商品化:イベントで出た質問をFAQ化し、提案書テンプレへ反映して受注率と制作効率を同時に上げた。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 定性:広告では届きにくい“検討初期の顧客”に接触でき、相談の質が上がった。定量(目標例):リード獲得(商談化)+10〜30%(月次イベント運用)、受注率 +5〜15pt、提案工数 ▲20〜40%。今後は、イベント参加者向けにミニ診断・ワークショップを有料化し、LTVをさらに伸ばす。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 未活用(本事例では)/※持続化補助金(イベント集客のLP・広告、ウェビナー機材)などは活用余地あり。 |
| 8. リンク先(出典) | ①企業公式:共催イベントのアーカイブ公開(取り組みの手掛かり) – https://elephantstone.net/information/3936/ |
成功事例H (京都府/施設運営者がイベント運営を省力化:BtoB寄り/継続)
| 1. 会社名・個人事業主名 | H社(匿名) |
| 2. 切り口 | ITツール活用(業務効率化、自動化)/省力化(バックオフィス)/データ活用/コミュニティ形成/継続・LTV/顧客体験向上 |
| 3. 会社概要 | イノベーション施設・貸会議室等の運営者が、入居企業や地域向けにセミナー/交流会を高頻度で開催するケース。イベント自体は集客装置だが、運営が属人化すると少人数では回らない。収益は施設利用料や会員、スポンサーなどと連動し、イベントの頻度と質がLTVに効く。 |
| 4. 当初の課題・挑戦 | 少人数運営だと、イベントの『告知→申込→入金→当日受付→リマインド→フォロー』が手作業になりがちで、回数を増やすほど事務が詰まる。結果として、開催本数が頭打ちになり、コミュニティの熱量も落ちる。さらに、申込情報が分散すると、次回案内やセグメント配信ができず、リピート(継続参加)が伸びない。H社は、1人でも回る運用に落とし込み、開催頻度を増やしつつ参加者体験を落とさないことが課題だった。 |
| 5. 取組み・成功のポイント | イベント運営をツールに寄せ、人的作業を『企画と当日の価値提供』に集中。①申込・決済・受付を統一し、参加者管理を自動化。②開催ページのテンプレ化で告知作成を短縮。③参加者へのリマインド/フォローを定型化し、アンケート回収→次回案内の流れを固定。④データ活用:参加履歴をもとに、テーマ別にコミュニティを育て、継続参加を促進。結果、少人数でも高頻度開催が可能になり、施設の利用や協賛に波及した。 |
| 6. 成果・今後の展望(定性+定量) | 定性:運用負荷が下がり、イベント本数を増やしても破綻しない体制に。定量(出典ありの表現):『1人でも週3回以上のイベント管理・運営ができた』という効果が示されている。今後は、参加者データを活用した有料プログラムやスポンサー枠の拡充でLTVを伸ばす。 |
| 7. 補助金・助成金の活用 | 未活用(本事例では)/※IT導入補助金(予約・決済・CRM)や持続化補助金(集客導線整備)は適用余地あり。 |
| 8. リンク先(出典) | ①プラットフォーム公式:活用事例(イベント運用の省力化) – https://learning.peatix.com/ja/cases/case-study-group-kyoto-research-park |
3. 補足・参考情報欄
- ■関連補助金(典型)
- 小規模事業者持続化補助金:LP制作、チラシ/動画、申込導線、機材(要件確認)など販路+運用整備に相性が良い。
- IT導入補助金:予約/CRM/決済、案件・勤怠・シフト管理、見積/請求など“定型業務の省力化”で採択論点が作りやすい。
- ものづくり補助金:機材・設備投資(高付加価値化、品質向上)と工程改善が噛み合う場合に検討。
- 事業再構築補助金:対面依存からハイブリッド/配信等への転換、新市場・新事業の立上げで検討。
- 雇用系助成金(例:キャリアアップ助成金):有期→正規化、処遇改善、教育訓練で“採用難・定着”の構造課題に効く。
- ■DX参考サイト(例:予約/CRM/見積・請求/現場管理/LINE運用)
- イベント申込/決済:Peatix、PassMarket、STORES予約 など(自社の開催形態に合わせて選定)
- レンタルスペース予約:インスタベース 等
- 現場情報共有:kintone、Notion、Google Workspace など(写真台帳・進行表・チェックリスト)
- LINE運用:LINE公式アカウント(ステップ配信は外部ツール併用)
- ■支援機関
- 商工会/商工会議所(持続化補助金の相談・事業計画の壁打ち)
- よろず支援拠点(デジタル販路・価格設計・原価管理の相談)
- 自治体の産業振興公社/創業支援(都道府県・市区町村でメニューが異なる)
