データ入力代行業の成功事例8選|補助金活用とDX・省力化

データ入力代行業の成功事例8選|補助金活用とDX・省力化

目次

冒頭概要

データ入力代行業の成功事例に共通する勝ち筋は、「人手で速く打つ」から「AI-OCR・標準化・検品設計で、品質と納期を同時に改善する」方向へ転換している点です。

本記事では、データ入力代行業の補助金活用、再現しやすい打ち手、採択のポイント、収益改善につながるKPIの見方を、8つの事例から整理します。

データ入力代行業は、伝票、申込書、アンケート、名刺、カタログなどの紙媒体情報をデジタルデータ化する受託業であり、対象データは文字、図、CAD、音声など多様です。

一方で、受託単価は下がりやすく、入力ミス、検品工数、短納期対応、個人情報管理、繁閑差が利益率を圧迫しやすい構造があります。

そのため、支援制度が効きやすい領域は、販路開拓のためのWeb改善、AI-OCR・RPA・クラウド導入による省力化、セキュリティ環境や高付加価値BPOへの投資です。

特に、デジタル化・AI導入補助金はITツール導入費用の支援策として位置付けられており、データ入力代行業の業務効率化と相性があります。

以下の事例を見ると、「処理前工程を自動化する」「検品・納品形式を標準化する」「単発入力から継続BPOに広げる」という3つの打ち手が、工数削減・品質改善・継続率向上にどうつながるかが分かります。

成功事例

東京の経理BPO:AI-OCR付き銀行サービスで振込入力工数を削減した例

項目内容
会社名・個人事業主名A社
切り口DX・IT化, 業務プロセス改善, 外注・BPO活用, 品質管理・標準化, 高付加価値化
会社概要東京都内を主な営業圏とする小規模の経理BPO事業者を想定した事例です。従業員10名以下の体制で、顧客企業の振込代行、経理処理、請求・支払関連の事務を受託していました。取引はBtoB中心で、単発の入力代行というより、月次で発生する経理事務を継続的に受ける保守・サブスク型に近い提供形態です。経理BPOは、正確性と期限遵守が評価される一方、手入力が多いまま案件数を増やすと、担当者の心理的負担と確認工数が急増します。公開事例では、BPO事業者が振込代行に伴う手入力・目視確認の手間を課題としていたこと、AI-OCRによる削減を決め手にしたことが示されています。
当初の課題・挑戦経理BPOでは、1件あたりの処理単価が高くない一方で、ミスが発生すると顧客への説明、再処理、信用低下が発生します。特に振込代行は、金額・口座・振込先名義の確認が不可欠で、単純な入力代行よりも心理的負荷が高い業務です。A社の課題は、案件数を増やすほど手入力と目視確認が増え、担当者の残業やチェック待ちがボトルネックになることでした。また、既存のインターネットバンキングの操作性にも不満があり、入力・確認・承認の工程が分断されていました。業界構造として、経理BPOは継続収入を作りやすい反面、品質事故が起きると解約につながりやすく、成長には「人を増やす」以外の処理能力拡張が必要です。
取組み・成功のポイント成功のポイントは、入力作業そのものを完全になくそうとしたのではなく、AI-OCRで前処理を減らし、人は例外確認と承認に集中する運用へ変えた点です。公開事例では、AI-OCRによる手入力削減と、振込手数料のコストメリットが導入の決め手として示されています。これをデータ入力代行業に置き換えると、請求書、振込依頼書、申込書などの定型帳票をAI-OCRで読み取り、担当者は読み取り結果の差分確認・例外処理・顧客別ルールの確認に時間を使う形です。さらに、顧客別のチェックリスト、入力禁止項目、承認フローを標準化することで、属人化を抑えられます。受託業務の値付けも、単なる件数単価ではなく「月次処理+例外対応+確認レポート」の継続契約に寄せると、継続・LTV改善につながります。
成果・今後の展望公開事例では、作業工数30%削減、手入力の打ち間違いに対する心理的負担の軽減、クライアントの振込手数料削減が効果として示されています。KPIとしては、事務工数▲30%、手戻り工数▲10〜25%、継続率+5〜10ptを目標にできます。今後は、振込代行だけでなく、請求書入力、入金消込、仕訳補助、経費精算チェックまで受託範囲を広げることで、平均単価+10〜20%を狙えます。重要なのは、AI-OCR導入を「安く処理するため」だけでなく、「例外処理に強いBPO」として見せることです。
補助金・助成金活用済(要確認):デジタル化・AI導入補助金。使途は、AI-OCR対応クラウド、振込・経理処理システム、運用設定、セキュリティ設定。採択の論点は、手入力時間を削減し、処理件数あたりの労働投入量を下げ、継続BPOの受注余力を高めること。
リンク先https://finswer-bank.finswer.jp/pdnfTrVI/essentialpartners

東京のデータ入力代行:OCRと校正ノウハウで書籍データ化を高付加価値化した例

項目内容
会社名・個人事業主名B社
切り口新商品・新サービス, DX・IT化, 高付加価値化, 品質管理・標準化, ブランディング
会社概要東京都内に拠点を置き、書籍・紙媒体のデータ化、名刺、名簿、アンケート、申込書などの入力代行を行うBtoB事業者を想定した事例です。公開情報では、2011年創業以降、約50,000冊以上の書籍の電子出版に携わり、高精度の校正ノウハウを活かして紙媒体をデータ化するサービスを提供していること、最新OCR技術を取り入れて一部作業を自動化していることが示されています。単なる入力代行ではなく、出版・編集領域に近い品質要求に対応できる点が特徴です。提供形態は、受託・プロジェクト型を中心に、出版社や企業の継続案件へ発展しやすいモデルです。
当初の課題・挑戦紙媒体のデータ化は、価格比較されやすい一方で、書籍や資料のレイアウト、旧字体、注釈、表組み、ルビ、脚注など、単純なテキスト入力では済まない案件が多くあります。B社の課題は、件数を増やすほど校正・確認の負担が増え、短納期案件と高精度案件の両立が難しくなることでした。また、出版物の電子化では、入力精度だけでなく、後工程で使いやすいデータ形式に整える力も求められます。業界構造として、低単価の大量入力だけに依存すると粗利率が下がりやすいため、専門領域を絞り、品質と後工程対応を価値として打ち出す必要があります。
取組み・成功のポイント取組みの中心は、OCRで下処理を行い、人の校正ノウハウで品質を担保するハイブリッド運用です。公開情報では、最新OCR技術を取り入れて一部作業を自動化し、高品質かつ低価格でのデータ作成を行っているとされています。成功のポイントは、OCRを「人の代替」と見るのではなく、校正担当者の前工程を軽くする道具として使った点です。さらに、書籍、アンケート、商品情報など、用途別に入力ルール・検品基準・納品形式を分けることで、顧客の後工程まで含めた価値を出せます。たとえば、出版社にはEPUB化を見据えたテキスト整形、Webマーケティング会社にはCSV・スプレッドシート納品、アンケート案件には集計しやすいコード化を提案します。
成果・今後の展望公開情報では、約50,000冊以上の電子出版実績と、OCRを取り入れた高品質・低価格のデータ作成が確認できます。定量KPIの目標例としては、校正前処理の事務工数▲20〜40%、平均単価+10〜20%、手戻り工数▲10〜25%が妥当です。今後は、絶版本のデータ化、社内資料のナレッジ化、AI学習用データ整備など、紙をデジタル化した後の活用支援へ広げることで、単発受託から継続案件に転換できます。補助金申請では、OCR導入だけでなく、品質管理体制と高付加価値サービス化をセットで説明することが重要です。
補助金・助成金活用済(要確認):ものづくり補助金またはデジタル化・AI導入補助金。使途は、OCR処理環境、校正支援ソフト、納品データ変換ツール、セキュアなファイル授受環境。採択の論点は、紙媒体データ化の処理工数を削減し、高精度データ作成サービスとして平均単価と粗利率を改善すること。
リンク先https://smartgate.jp/corporate/news-archive/1600/

埼玉の製造業向け入力支援:紙資料のデータ化でテレワーク対応と品質を両立した例

項目内容
会社名・個人事業主名C社
切り口業務プロセス改善, DX・IT化, セキュリティ強化, 品質管理・標準化, 外注・BPO活用
会社概要埼玉県の製造業顧客向けに、紙資料・社内資料・アンケート回答などのデータ化を支援するデータ入力代行事業者の事例です。公開されている顧客の声では、埼玉県の製造業営業部が、社内資料を原則紙で配布していたものの、テレワーク増加を背景にデータ化の外注を検討し、プライバシーマーク取得やセキュリティ面を評価して依頼したことが示されています。データ入力代行業にとって、製造業は図面、仕様書、営業資料、検査表など紙資料が残りやすい重要顧客層です。提供形態は受託・プロジェクト型から、定期的な文書データ化契約へ発展しやすいタイプです。
当初の課題・挑戦製造業では、営業資料、現場資料、検査記録、仕様書などが紙で残りやすく、テレワークや複数拠点での情報共有が進むほど、紙管理の不便さが表面化します。C社の顧客も、紙資料をそのまま配布する運用では、検索できない、共有に時間がかかる、保管スペースが必要、最新版管理が難しいという課題を抱えていました。データ入力代行側から見ると、このような案件は単純入力よりも「原本に近い見た目を再現する」「行間・フォント・レイアウトを整える」「社外秘資料を安全に扱う」ことが重要になります。安さだけで受注すると検品負荷が増え、むしろ粗利率が下がる危険があります。
取組み・成功のポイント成功のポイントは、セキュリティと品質を受注理由にしたことです。公開情報では、プライバシーマーク取得による安心感、紙で見せる場合と同じ行間・フォントで丁寧にデータを作成したこと、今後はアンケート回答のデータ入力も依頼したいという声が示されています。つまり、最初の紙資料データ化で信頼を作り、次のアンケート入力や資料整備へ受託範囲を広げる流れが見えます。データ入力代行業が再現するなら、見積段階で「原本再現」「検索性重視」「CSV化」「レイアウト保持」などの納品目的を分け、検品基準を明文化することが重要です。これにより、顧客側の後工程が楽になり、継続発注につながります。
成果・今後の展望定性的成果として、紙で管理していた資料のデジタル共有が進み、テレワーク環境でも情報を扱いやすくなりました。公開情報では、納品品質やセキュリティへの評価、今後のアンケート入力依頼意向が確認できます。定量KPIの目標例は、紙資料検索・共有にかかる事務工数▲20〜50%、手戻り工数▲10〜25%、継続率+5〜10ptです。今後は、文書データ化から、アンケート集計、営業資料DB化、製造記録の検索対応へ拡張することで、顧客単価とLTVを伸ばせます。
補助金・助成金未活用:本事例では補助金活用の明記なし。今後活用するなら、小規模事業者持続化補助金またはデジタル化・AI導入補助金。使途は、セキュアなファイル授受システム、データ管理クラウド、Webサイト改善、法人向けLP制作。採択の論点は、製造業向け文書データ化サービスの販路開拓と、受託処理の生産性向上を同時に示すこと。
リンク先https://data-entry.tokyo/

東京・品川の受注処理BPO:FAX注文の自動データ化で返信速度を高めた例

項目内容
会社名・個人事業主名D社
切り口DX・IT化, 業務プロセス改善, 新商品・新サービス, 稼働率改善, 品質管理・標準化
会社概要東京都品川区に東京営業所を持つデータ入力代行・受注処理BPO事業者の公開事例をもとにした分析です。公開事例では、マークシートによる受注処理システムを扱い、FAXサーバで全国の販売店や公共機関などから注文書を受信し、独自プログラムでマークを数値に変換、受領確認書を返信する仕組みが紹介されています。A4用紙1枚であれば、FAX受信後、返信まで約2分とされています。取引はBtoB中心で、受託・プロジェクト型から継続運用型へ発展しやすいモデルです。
当初の課題・挑戦FAX注文は、卸売、公共機関、医療・福祉、食品流通などで今も残る業務です。課題は、注文書を受け取った後に人が内容を読み取り、受注データを作り、確認書を返すまでの時間がかかることです。注文締切前にFAXが集中すると、入力待ちが発生し、出荷や請求の後工程にも影響します。データ入力代行業者にとっては、入力件数を増やすほど人件費が増えるため、単価競争に巻き込まれやすい領域です。D社の挑戦は、単なる入力代行ではなく、FAX受信、マーク認識、確認返信、受注データ生成までを一体化し、顧客の受注業務そのものを代行することでした。
取組み・成功のポイント成功のポイントは、入力作業を「受注処理システム」としてパッケージ化した点です。公開事例では、FAXサーバ、独自プログラム、受領確認書返信、締め時間での自動受注データ生成、管理画面でのFAX受信状況閲覧が示されています。これは、データ入力代行業が高付加価値化する典型例です。単に人が入力するのではなく、顧客の業務フローに入り込み、入力前後の確認・返信・データ送信まで担うことで、価格比較されにくくなります。導入時は、注文用紙の標準化、マーク位置の固定、例外処理ルール、返信文面、締め時間の運用を設計することが重要です。
成果・今後の展望公開事例では、A4用紙1枚ならFAX受信後、返信まで約2分とされています。KPIとしては、受注確認リードタイム短縮、事務工数▲20〜50%、手戻り工数▲10〜25%、稼働率+5〜15ptを目標にできます。今後は、FAX注文だけでなく、メール添付PDF、Webフォーム、EDI未対応の小規模取引先向け受注代行に広げる余地があります。補助金申請では、受注処理時間の短縮が出荷遅延防止や取引先満足度改善にどうつながるかを示すと説得力が出ます。
補助金・助成金活用済(要確認):ものづくり補助金。使途は、FAX受信管理システム、マーク認識プログラム、受注データ自動生成機能、管理画面開発。採択の論点は、単純入力から受注処理BPOへ高付加価値化し、処理時間短縮と受注業務の生産性向上を実現すること。
リンク先https://www.jcc.ne.jp/casestudy.html

東京・新宿の入力代行:キーパンチ方式で短納期と高精度を両立した例

項目内容
会社名・個人事業主名E社
切り口品質管理・標準化, 高付加価値化, 業務プロセス改善, 人材育成・教育, ブランディング
会社概要東京都新宿区を拠点に、伝票、名簿、アンケートなどのデータ入力代行を行う事業者の公開情報をもとにした事例です。公開情報では、データ入力代行サービス以外の事務サービスにも対応し、大量に溜まった伝票・名簿・アンケート集計などをスピーディーに入力できること、パソコン手入力ではなくキーパンチエントリーシステムを採用し、高速・高精度の入力を可能にしていることが示されています。提供形態は、受託・プロジェクト型が中心ですが、定期的な伝票・名簿処理にも展開できます。
当初の課題・挑戦データ入力代行業では、AI-OCRやクラウドサービスが注目される一方、手書き、癖字、旧式帳票、複雑な名簿、チェックが必要な伝票では、人の入力技術が依然として重要です。E社の課題は、価格競争が進む中で、単なる「人海戦術の入力代行」と見られないようにすることでした。大量案件では納期が重視されますが、急ぐほどミスが増えやすく、検品工数も膨らみます。特にアンケートや名簿は、1文字の誤りがDM不達や集計ミスにつながります。そこで、スピードだけでなく、入力方式そのものを差別化要素として見せる必要がありました。
取組み・成功のポイント成功のポイントは、キーパンチエントリーシステムという業務方式を前面に出し、「速い・正確・大量対応」を訴求した点です。公開情報では、パソコンの手入力では不可能な高速で高精度の入力を可能にすると説明されています。データ入力代行業がこの打ち手を再現する場合、単に「丁寧に入力します」と書くのではなく、入力方式、二重チェック、検品率、納品形式、個人情報管理を明示することが重要です。また、事務サービスにも対応できる体制があるため、入力後の集計、ラベル作成、発送リスト整備まで受けると、平均単価が上がります。
成果・今後の展望定性的成果は、納期に間に合わないデータ処理問題への対応力を打ち出し、法人・個人双方のデータ処理ニーズを取り込める点です。定量KPIの目標例は、入力処理件数+10〜20%、手戻り工数▲10〜25%、短納期案件の受注率+5〜15ptです。今後は、AI-OCRで一次読み取りを行い、キーパンチや熟練スタッフで難読箇所を補正するハイブリッド体制に移行すると、低単価案件と高精度案件を分けて受注できます。品質管理を可視化すれば、単価改善にもつながります。
補助金・助成金活用済(要確認):小規模事業者持続化補助金。使途は、法人向けサービスLP制作、入力品質を説明するWebコンテンツ、問い合わせ導線改善、セキュリティ訴求資料作成。採択の論点は、短納期・高精度入力の強みをWebで可視化し、法人案件の新規獲得と平均単価改善につなげること。
リンク先https://right-ds.com/dataentry-service-shinjuku/

東京・江戸川の入力代行:アンケート・DM周辺業務まで広げて平均単価を高めた例

項目内容
会社名・個人事業主名F社
切り口新商品・新サービス, 外注・BPO活用, 高付加価値化, CRM・会員制度・サブスク化(LTV向上), 業務プロセス改善
会社概要東京都江戸川区に拠点を置くデータ入力代行事業者の公開情報をもとにした事例です。会社概要では、2004年設立、資本金1,000万円、データ入力、Webアンケート、DM発送、スキャン代行、印刷、テープ起こし、名簿・リスト・Web情報収集など、入力周辺の複数サービスを展開していることが確認できます。データ入力単体ではなく、アンケート作成・発送・回収・集計、DM発送、スキャン、印刷まで含めた受託サービスに広げている点が特徴です。取引はBtoB中心で、プロジェクト型と継続案件の両方を取り込めます。
当初の課題・挑戦データ入力代行だけで勝負すると、1件単価や文字単価で比較されやすく、粗利率が伸びにくくなります。また、顧客は入力だけを依頼したいのではなく、アンケートを集計したい、DMを送りたい、名簿を整備したい、資料をスキャンして活用したいという「前後工程」まで含めた課題を持っています。F社の挑戦は、入力工程だけでなく、入力前の収集・印刷・発送、入力後の集計・リスト化・DM発送まで受けることで、顧客の業務単位を丸ごと引き受けることでした。これにより、単価競争から離れ、顧客にとっての手間削減価値を大きくできます。
取組み・成功のポイント成功のポイントは、データ入力を中心に、Webアンケート、DM発送、スキャン、印刷、テープ起こし、名簿作成などへサービスを横展開している点です。公開情報でも、データ入力導入事例、Webアンケート、DM発送、スキャン代行、名簿・リスト・Web情報収集などのメニューが確認できます。データ入力代行業が再現するなら、顧客の目的別に「アンケート実施パック」「展示会後リスト整備パック」「DM発送前名簿整備パック」のように商品化するとよいです。価格表を件数単価だけでなく、工程別パッケージにすることで、見積比較されにくくなります。
成果・今後の展望定性的成果は、単発の入力案件から、アンケート、DM、スキャン、名簿整備などの周辺業務へ受注範囲を広げられる点です。定量KPIの目標例は、平均単価+10〜20%、継続月数+1〜3か月、粗利率+1〜3ptです。今後は、Webフォーム、CRM連携、メール配信ツールへのデータ投入、発送結果の集計まで含めることで、単なる作業代行からマーケティングBPOへ展開できます。補助金申請では、販路開拓と業務効率化を同時に説明しやすい事例です。
補助金・助成金未活用:本事例では補助金活用の明記なし。今後活用するなら、小規模事業者持続化補助金。使途は、サービス別LP、概算見積フォーム、DM・アンケート業務の販促資料、Web広告。採択の論点は、入力単体からアンケート・DM支援へサービスを広げ、平均単価と新規獲得を改善すること。
リンク先https://www.artcast.jp/about-us/

大阪のBPO事業者:AI-OCRと人の補正で高精度入力を商品化した例

項目内容
会社名・個人事業主名G社
切り口DX・IT化, 品質管理・標準化, 高付加価値化, 業務プロセス改善, セキュリティ強化
会社概要大阪に本社を置くBPO事業者のデータ入力代行サービスをもとにした事例です。公開情報では、紙媒体や画像データから必要情報を正確かつ迅速にデジタルデータ化する「データエントリー基盤サービス」を提供し、AI-OCRと人のハイブリッド運用により、手書き文字や複雑なレイアウトを熟練オペレーターが目視確認・補正することが示されています。入力精度99.99%以上との実績値も公開されています。提供形態は、受託・プロジェクト型に加え、大量データや緊急案件への柔軟対応を含むBPO型です。
当初の課題・挑戦データ入力代行では、AI-OCRだけでは読み取りにくい手書き、画像の傾き、複雑なレイアウト、複数フォーマットが混在する案件が多くあります。一方、人だけで処理すると工数が膨らみ、短納期や大量案件に対応しづらくなります。G社の課題は、AIによる効率化と、人による品質担保をどのように両立するかでした。特にBPO事業では、顧客の基幹システムや業務フローに合わせた納品形式が求められるため、単に入力するだけでなく、CSV、Excel、XMLなどのデータ形式への対応力も重要になります。
取組み・成功のポイント成功のポイントは、AI-OCRと熟練オペレーターの役割分担を明確にし、入力サービスを「データ活用」と「業務プロセス変革」を支える基盤として打ち出した点です。公開情報では、AI-OCRで効率化しつつ、手書き文字や複雑なレイアウトを熟練オペレーターが目視確認・補正すること、CSV・Excel・XMLなど顧客システムに合わせた形式で納品すること、大量データや緊急案件にも柔軟対応することが示されています。この設計により、処理速度だけでなく、後工程の使いやすさまで価値化できます。
成果・今後の展望公開情報では、入力精度99.99%以上、AI-OCRと人のハイブリッド運用、多様な納品形式、大量・緊急案件への対応が確認できます。KPIとしては、手戻り工数▲10〜25%、事務工数▲20〜50%、平均単価+10〜20%が目標になります。今後は、AI学習用データ整備、自治体・医療・金融向けの厳格なデータ化、基幹システム投入前のデータクレンジングなど、高精度が求められる領域へ広げることで、価格競争を避けやすくなります。
補助金・助成金活用済(要確認):ものづくり補助金またはデジタル化・AI導入補助金。使途は、AI-OCR、入力管理システム、検品ワークフロー、納品形式変換機能、セキュリティ強化。採択の論点は、AIと人の分業により高精度・短納期の新サービスを実現し、処理能力と平均単価を改善すること。
リンク先https://www.atlas-is.co.jp/service/data/

全国対応の名刺入力BPO:展示会後の即時フォローを支えるCRM連携で受注率を高めた例

項目内容
会社名・個人事業主名H社
切り口新商品・新サービス, DX・IT化, CRM・会員制度・サブスク化(LTV向上), 広告宣伝(デジタル), 業務プロセス改善
会社概要名刺・請求書・経理関連のデータ入力代行を扱うBPO事業者の公開情報をもとにした事例です。公開情報では、AI-OCR単体は95〜98%程度の精度である一方、AI-OCRで下処理をして人力で補正するハイブリッド型が99%以上の精度を実現できると説明されています。また、展示会後の名刺1,000枚を48時間で仕上げ、HubSpot、Salesforce、Zoho CRMなどへのインポート形式に対応する運用が紹介されています。取引はBtoBで、展示会・営業・マーケティング部門向けの受託・プロジェクト型です。
当初の課題・挑戦展示会後の名刺入力は、リード獲得後の初動スピードが成果を左右します。名刺を受け取っても、入力が遅れればフォローが遅くなり、商談化率が下がります。顧客側では営業担当者が自分で入力すると時間を取られ、入力ミスや表記揺れも発生します。データ入力代行側の課題は、単なる名刺入力を低単価で受けるのではなく、「展示会後48時間以内にCRMへ投入できる状態にする」という成果に近い価値へ変えることでした。つまり、入力件数ではなく、リード対応の速度と成約率に効くサービスとして設計する必要があります。
取組み・成功のポイント成功のポイントは、AI-OCRと人力補正のハイブリッド運用に加え、CRM連携まで納品範囲に含めたことです。公開情報では、ハイブリッド型で99%以上の精度を実現できること、1日最大1,000枚の処理に対応するサービスがあること、HubSpot・Salesforce・Zoho CRM等に対応したCSV納品が可能であることが示されています。データ入力代行業が再現するなら、展示会前に名刺画像の送付方法、項目定義、CRMの列マッピング、重複判定ルール、フォロー優先度のタグ付けを決めておくことが重要です。これにより、納品後すぐにメール配信や営業架電へ移れます。
成果・今後の展望定性的成果は、展示会後の営業初動を早め、担当者の入力負担を下げられることです。公開情報では、最短当日納品、1日最大1,000枚処理、翌朝CSV受領後にHubSpotへインポートする流れが可能とされています。KPIの目標例は、営業事務工数▲20〜50%、展示会後フォロー開始までの時間▲20〜40%、成約率+5〜15ptです。今後は、名刺入力だけでなく、展示会後メール文面、ステータス管理、商談化レポートまで広げることで、マーケティングBPOとして継続契約化できます。
補助金・助成金活用済(要確認):小規模事業者持続化補助金またはデジタル化・AI導入補助金。使途は、名刺入力サービスLP、CRM連携テンプレート、AI-OCR環境、セキュアな画像授受システム。採択の論点は、展示会後のリード処理を短縮し、顧客の商談化率改善に貢献する高付加価値サービスとして販路を広げること。
リンク先https://bpo.drwallet.jp/articles/namecard-entry/namecard-ai-ocr-outsourcing/

補足・参考情報

関連補助金

  • デジタル化・AI導入補助金
    公式サイト:https://it-shien.smrj.go.jp/
    データ入力代行業では、AI-OCR、RPA、クラウド型業務管理、請求・会計・CRM連携などのITツール導入と相性があります。公式サイトでは、中小企業・小規模事業者向けのデジタル化・AI導入支援事業として案内されています。
  • 小規模事業者持続化補助金
    公式サイト:https://r6.jizokukahojokin.info/
    法人向けLP、Web広告、サービス資料、展示会出展、見積フォームなど、販路開拓に使いやすい補助金です。第19回公募では販路開拓等の取組を支援する制度として案内されています。
  • ものづくり補助金
    公式サイト:https://portal.monodukuri-hojo.jp/
    AI-OCRと入力管理システムを組み合わせた新サービス開発、受注処理BPOのシステム化、高精度データ化サービスの開発などに検討余地があります。2026年5月19日時点で、公式サイトには第22次採択結果や第23次関連情報が掲載されています。
  • 東京都中小企業振興公社のDX・デジタル関連助成金
    公式サイト:https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/index.html
    都内事業者の場合、DX推進助成金やデジタルツール導入促進支援事業などが候補になります。公社サイトでは、デジタル技術を用いた企業変革や生産性向上、デジタルツール導入支援の助成金が掲載されています。
  • 補助金リストの対象制度
    添付の補助金リストでは、主な対象として、経済産業省系補助金、東京都中小企業振興公社の助成金、首都圏自治体の補助金・助成金を対象にする方針が示されています。

DX参考サイト

  • AIよみと~る
    https://www.ntt-east.co.jp/business/service/ai-yomitoru/
    紙帳票、申込書、アンケート、請求書などのOCR処理候補。データ入力代行業では、一次読み取りと人力補正の組み合わせに使いやすい。
  • RoboTANGO
    https://robotango.biz/
    RPAによる定型作業自動化の参考。データ入力業務の効率化手段として、マニュアル化、Excelマクロ、AI-OCR、RPA、iPaaS、BPO活用などが整理されています。
  • HubSpot
    https://www.hubspot.jp/
    展示会後の名刺入力、問い合わせリスト整備、フォロー管理、CRM連携の参考。
  • Salesforce
    https://www.salesforce.com/jp/
    法人営業リードの名寄せ、商談管理、展示会後フォローのCRM連携先として活用可能。
  • kintone
    https://kintone.cybozu.co.jp/
    顧客別の入力ルール、案件管理、検品ステータス、納品履歴を管理する簡易業務アプリとして活用しやすい。

支援機関

  • ミラサポplus
    https://mirasapo-plus.go.jp/
    補助金情報、事例、制度理解の入口。IT導入補助金などの補助金活用事例も掲載されています。
  • J-Net21
    https://j-net21.smrj.go.jp/
    データ入力代行業の業種概要、創業時の考え方、業界理解の参考になります。
  • 東京商工会議所
    https://www.tokyo-cci.or.jp/
    小規模事業者持続化補助金の相談、経営計画作成、販路開拓支援の相談先。
  • 東京都中小企業振興公社
    https://www.tokyo-kosha.or.jp/
    都内中小企業向けの助成金、DX、販路開拓、専門家相談の支援機関。
  • 中小企業基盤整備機構
    https://www.smrj.go.jp/
    IT導入、販路開拓、経営相談、補助金関連情報の確認先。
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