公募要領の読み方:まず見るべき5か所で「申請する/見送る」を30分で判定(対象者・経費・要件・締切・審査)
PDFを開いた瞬間、文字の海にクラクラ、ページ数にゾワッ。補助金の公募要領は、全部読もうとすると手が止まります。結論はシンプルで、対象者・経費・要件・締切・審査の5か所だけ先に見ればOKです。この記事ではCtrl+Fでの探し方、対象外の地雷の潰し方、補助率と上限の見方までをまとめました。読了後には、申請する/見送る/相談するの一次判定を自分の言葉で説明できるようになります。まずは30分、肩の力を抜いて始めましょう。
結論:公募要領は「全部読まない」。まず5か所で一次判定する
公募要領は補助金の公式ルールですが、初見で最初から読むと迷路です。対象者・経費・要件・締切・審査の5か所だけ先に見れば、申請する価値があるかを短時間で判定できます。対象外と締切のトラップも先に潰せるため、無駄な準備を避けられます。グレーなら相談という出口まで用意すると判断が止まりません。これが最速です。
この記事でできること(30分で一次判定/チェックリスト付き)
このページは「読むべき場所の地図」と「YES/NOを出す手順」をセットにしました。最後にコピペ用チェックリストと簡易スコアを置くので、社内共有や稟議の根拠にもそのまま使えます。
30分の内訳は、次の計算で作れます。
取得方法:5か所の確認に必要な作業を分解する
計算式:30分÷5項目=1項目あたり6分
結果:対象外と対象者を先に見て、残りを6分ずつ確認すれば、一次判定が回ります。ふと不安になっても、戻る場所が決まっているのが強みです。
対象とする補助金の範囲(経産省系+自治体系)
主に中小企業向けの経済産業省系補助金(小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金、新事業進出補助金など)と、自治体の補助金・助成金(例:東京都の創業助成金)を想定します。厚労省系助成金や個人向け補助は中心対象外です。
先に知るべき注意(公募要領は回次で変わる)
同じ制度名でも、公募回次や改訂で要件・対象経費・提出方法が変わります。まず「最新版」「改訂履歴」「添付資料の更新日」を確認し、古い記事や過去回の要領を混ぜないことが大前提です。ここを外すと、正しく読んでも外れます。
読解を阻む“3つの壁”を突破する!最短で答えを見つける「探し方」
公募要領が難しい理由は、情報量が多いこと、用語が硬いこと、ルールが更新されることの3つです。対策は章立てを先に掴み、Ctrl+Fで狙った単語だけ拾うこと。さらに対象外の章を先読みすると、読む量が体感で半分以下になります。目的は公式に勝つことではなく、公式を読めるようにすることです。コツさえ掴めば大丈夫です。
公募要領の典型構成とCtrl+Fで使うべき「重要キーワード集」
多くの公募要領は、目的→対象者→要件→対象経費→申請方法→審査→スケジュールの順で書かれます。PDFを開いたら次の語で検索して、該当箇所へジャンプしてください。
- 応募資格、補助対象者、欠格、みなし大企業
- 補助対象経費、対象外、経費区分、補助率、上限
- 受付期間、提出、電子申請、GビズID、Jグランツ
- 審査、評価、採点、加点、採択、交付
- 事業計画、目的、支援、活用
「どこに書いてあるか」が分かるだけで、外国語の説明書が読める感じになります。ズバッと探して、必要なところだけ読む。これが基本です。
プロの鉄則:最初の3分は「対象外(禁止・欠格)」から読む
「できる条件」より先に「できない条件」を潰すのが時短のコツです。対象外経費や欠格事由が一つでも刺さると、事業計画が良くても採択以前に失格になり得ます。先にNGを潰せば、やる気が空回りしません。
【見るべき①】対象者(応募資格):うちは出せる?を最速で判定
対象者の要件は入口の足切りで、ここを外すと事業計画が良くても不採択になります。中小企業の定義、業種、所在地、創業時期、過去の申請状況を確認し、欠格事由やみなし大企業に当たらないかまで見ます。迷う条件ほど、条文の定義と注記をセットで読んで誤解を防ぎます。判断根拠を示せると、担当者の責任も軽くなります。
要注意ワードと「みなし大企業」の罠を回避する
典型的な地雷は、みなし大企業、関係会社の扱い、重複申請、税の滞納、反社会的勢力の排除などです。多くは「補助対象者」「欠格事由」にまとまっているので、Ctrl+Fで拾ってチェック欄に転記すると漏れません。
よくある誤読は「うちは小さいから中小企業に決まっている」という思い込みです。資本関係や役員兼任などで、みなし大企業扱いになる場合があります。ここは慎重で損しません。
独自要素:責任が怖い担当者のための「社内説明テンプレ」
担当者の不安は「判断の根拠を示せない」ことです。次の型で、社長や上司への説明が一気に楽になります。
- 公募要領の該当箇所:第◯章◯ページ「◯◯」
- 当社の事実:資本金◯円、従業員◯名、所在地◯◯、業種◯◯
- 判定:条件を満たす/満たさない/解釈が分かれる(要相談)
この型があるだけで、「私の感覚では」から「要領の記載では」に変わります。ズシッと安心感が出ます。
【見るべき②】経費(補助対象経費):その支出は通る?“地雷”を先に潰す
補助金は採択されても、対象経費に当たらない支出は補助されません。対象外が混ざると減額や不交付、最悪は交付取り消しの原因にもなります。まず対象外リストで地雷を潰し、次に区分、補助率、上限、税抜税込、支払方法、証憑条件まで確認して、後戻りをなくしましょう。経費は事業目的と直結しているほど審査でも強く、迷うほど早めに整理が効きます。
まず見るのは「対象外」の例(汎用品・PC・車など)
公募要領は親切そうで、実は冷静です。汎用品、用途が広いPC、車両、既存設備の単なる更新などは対象外になりがちです。買いたいものが対象外に近いなら、代替案を考えるほうが早いです。
迷ったときは、「その経費が事業目的に直結しているか」を自問します。ふわっとした理由だと、審査でも後工程でも苦しくなります。
経費区分の見方と「税抜/税込・支払方法」の落とし穴
経費は区分で扱いが変わります。ここは数字で確認しましょう。
取得方法:公募要領の「補助率」と「上限額」を確認する
計算式:補助対象経費×補助率=補助額(上限で頭打ち)
結果例:100万円×2分の1=50万円(上限60万円なら50万円)
さらに、税抜か税込か、支払方法の条件、証憑の必須要件も要注意です。現金払いや個人名義の決済がNGの公募もあります。後から直せないので、ここは最初に確認します。
【見るべき③】要件(必須条件):何を達成しないといけない?
要件は「守る約束」で、後から軽くできないのが怖いところです。賃上げ、付加価値、DXなど、要件が重いほど実務負担も増えます。必須要件を抜き出し、事業期間内に達成可能かを見積もってから、加点は余力で狙うのが安全です。採択後の交付手続きや実績報告まで見据えると、無理な約束を避けられます。ここで勝率が決まります。
要件の探し方(「必須」「満たすこと」「提出が必要」)
要件は一か所にまとまらず、本文と別紙に散らばります。Ctrl+Fで「必須」「満たす」「提出」「実施」「報告」を拾い、表に整理してください。読み飛ばしが減り、実績報告や交付手続きでも迷いません。
注意点は、注釈や別表です。小さい文字のところに重要条件が隠れていることがあり、そこを読み飛ばすと後で泣きます。
要件を「負担見積もり」に変換し、加点は余力があれば確認する
要件は次の3点に翻訳すると腹落ちします。
- 何を:やる施策、作る成果物、提出物
- いつまでに:申請期限、事業実施期限、報告期限
- どれくらい:数値目標、実施回数、体制
加点は魅力ですが、無理に盛ると実行が破綻します。採択後に守れない約束は、会社の信用に跳ね返ります。まず必須の充足に集中し、加点は戦略的に選びましょう。
【見るべき④】締切(スケジュール):間に合う?「準備締切」の重要性
締切は提出日だけを見ても危険です。GビズID取得、見積書、添付書類、社内稟議などの準備期間を逆算し、自社の準備締切を作りましょう。さらに事業完了期限と実績報告期限まで読むと、支払タイミングの誤算が減り資金繰りが安定します。締切ミスは一発アウトなので、余裕を作るほど勝率が上がります。休業日も要注意です。
締切で見るべき3点(受付期間/提出方法/事業完了期限)
まず、受付期間と提出方法を確認します。次に、事業完了期限と実績報告の期限を見ます。締切が近い公募ほど、採択後の交付手続きや支払タイミングまで読んでおくと、資金繰りの誤算が減ります。
「申請締切」に目が行きがちですが、実務のボトルネックは別にあります。見積とIDと添付です。ここを先に見ます。
電子申請の詰まりどころ(GビズID)と最短行動ToDo
直前にアカウントが間に合わない例は珍しくありません。最短のToDoを置きます。
- 今日:公募要領を開き、受付期間と提出方法を確認
- 今週:GビズIDの状況確認、足りなければ申請開始
- 締切前:見積、添付書類、事業計画の最終化
- 直前:電子申請の動作確認、提出後の控え保存
事務局の休業期間もあるので、余裕を持つほど安全です。ギリギリの判断は、ミスが増えます。
【見るべき⑤】審査(評価観点):どう書けば点が付く?
審査項目は採点のルールで、申請書の書き方の正解がそこにあります。要件を満たすだけでは採択されず、他社との相対評価になります。評価観点を読み替え、事業計画を課題→施策→効果で語れるかが勝負どころです。加点は万能ではなく、数字の根拠が薄いと逆効果になり得ます。審査員の視点を先に見れば、文章の迷いが消えます。
審査項目の位置(「評価」「審査」「採点」「加点」)
審査項目は本文だけでなく、様式、別紙、Q&Aに載ることもあります。Ctrl+Fで「審査」「評価」「加点」「採点」を探し、箇条書きで抜き出してください。審査員の視点が先に見えると、文章がぶれません。
審査を「型(課題→施策→効果)」に落とし込み、Go判定を出す
審査を通す文章は、難しい言い回しより筋の良さです。たとえば次の型に当てはめます。
- 課題:現状の数字と困りごと
- 施策:補助対象経費で何を実施するか
- 効果:売上、利益、工数削減、品質向上などの見込み
勝ち筋が見えないなら、申請を急がず設計を練り直すのも立派な判断です。逆に、筋が通っているなら迷う時間がもったいないでしょう。どちらの判断も、あなたの事業を守ります。
まとめ:5か所チェックリスト(コピペ可)+次に読むべき記事
公募要領を読み解けたら、次は申請から入金までをどんな順番で進めるのかを俯瞰しておくことが重要です。
👉 補助金の申請の流れ(全工程)
公募要領の読み方のゴールは、読むことではなく「申請する/見送る/相談する」を決めることです。5か所を質問に変換し、チェックリストで一次判定まで終わらせましょう。最新版を前提に、対象外と締切を先に潰せば、短時間でも判断の質が上がります。判断材料が揃うと、次の一手が軽くなります。今日から使えます。ぜひ。
5か所チェックリスト(対象者/経費/要件/締切/審査)
以下を社内メモにコピペして使ってください。
- 対象者:応募資格に入るか。欠格やみなし大企業に当たらないか
- 経費:やりたい支出は補助対象か。対象外や証憑条件に抵触しないか
- 要件:必須要件を達成できるか。事業期間と報告の負担は現実的か
- 締切:受付期間に間に合うか。準備締切を逆算したか
- 審査:評価観点に沿って事業計画を語れるか。加点の余力はあるか
簡易スコア(迷ったら相談の目安)
| 項目 | 0点 | 1点 | 2点 |
| 対象者 | 該当が怪しい | 概ね該当 | 確実に該当 |
| 経費 | 対象外が多い | 一部グレー | 対象が明確 |
| 要件 | 実行困難 | 条件付きで可能 | 実行可能 |
| 締切 | 間に合わない | ぎりぎり | 余裕あり |
| 審査 | 筋が弱い | 改善余地 | 勝ち筋あり |
計算式:各項目の点を合計する
結果の目安:0から4点は見送り寄り、5から7点は条件付き、8点以上は申請を前向きに検討
次に進むための関連記事と「無料相談」を活用すべき条件
次に読むべきテーマは、補助金の全体像、採択と交付の違い、後払いの資金繰り、対象経費の深掘り、電子申請の手続きです。
一方で、対象経費がグレー、要件の解釈が割れる、締切が近いときは、第三者の目で確認したほうが結果的に速いでしょう。遠回りに見えて、最短です。やるなら、安心して前に進みたいですよね。
